結婚式のゲストの服装は、多くの人が洋装です。そんな中、着物で行ったら素敵だと思いませんか?
日本人ならではの美しさが際立ち、和装で来てくれた事を新郎新婦もきっと喜んでくれるはずです。
着物を着ていくからには、マナーを抑えておきましょう。結婚式に相応しい着物や帯について調べてみました!
着物の色がえんじ・・大丈夫?結婚式に訪問着を着て行く場合
結婚式の訪問着の色
結婚式に着ていく訪問着について質問させてください。
来年友人の結婚式があるのですが、
母から譲り受けた訪問着を
着ていこうかと思ってます。
着物の色がえんじ色で
帯は金にキジの刺繍
があります。
えんじ色でも大丈夫?
20代後半なんですが、
えんじ色は大丈夫ですか?
ネットとかで調べてたら
薄い色が多かったので。
- 結婚式に訪問着を着ていく
- 着物の色がえんじ色
- 薄い色の方が良いのか知りたい
結婚式に着物なんて、素敵な装いですね。20代だと大半がドレスだと思うので、とても目立っていいと思います。だからこそ、着物のマナーはしっかりとおさえておきたいですよね。
帯の色は何色でも問題なし!?結婚式の訪問着のマナーとは
着物の色は濃くても大丈夫
全く問題ないです。
ネットの貸衣装屋さんの画像などで淡い色の物が多いのは、そういう色の方が「無難」で「色んな帯と組み合わせがしやすい」ので「お店で寝ていることが少ないだろう」という呉服業界の思い込みによる部分が大きいのと、そうじゃない色の物を探そうと思っても、呉服業界は今不況と生活習慣や住宅事情の変化で着物を着る人・結婚の際の用意する人の減少で、元気がなく、「無難」と思える物しか作っていない、という部分が大きいです。
地色の濃い薄いで格が変わるわけではないし、振袖でもエンジやカーキ、グレーなどの色目のものはあります。
肌の色に合うかどうかを考えて
着物の地味派手は地色だけで決まるものではないし、たとえ着物単体で見た時には明るく華やかに見えるパステルカラーでも、着る人の肌の色に映えなかったら、綺麗にも華やかにも見えません。
マナーとしては、地色が濃い色であろうが淡い色であろうが全く問題ありませんから、お母様から頂いたエンジの訪問着が、質問者さんの肌の色に映えるようなら、是非お召しになって下さい。
- 着物の色は濃くても問題ない
- 淡い色が多いのは、帯と組み合わせやすく無難だから
- 色で格が変わるわけではない
- 着る人の肌の色にあっていれば問題なし
最近の呉服業界の元気がないので、無難な色が流通するというのは、とても納得してしまいました。人気のある色っていうのはある程度決まっていますものね。かえって個性的で良いかもしれません。
帯の色を選ぼう!フォーマル向きのものを結婚式の訪問着に
服部織物の袋帯
①フォーマル向きの袋帯(服部織物 袋帯)
一般的なフォーマル向きの訪問着には、とても組み合わせがしやすい「服部織物の袋帯」です。
重厚すぎない品格の袋帯のため、結婚式(披露宴)や華やかなパーティーをはじめ、フォーマルな席ではとても使いやすく、豪華さと上品さを兼ね備えた袋帯といえるでしょう。
梅垣織物の袋帯
②フォーマル向きの袋帯(梅垣織物 袋帯)
同じフォーマル向きの訪問着に合わせる袋帯でも、上記の服部織物の袋帯がオールラウンダーとすれば、こちらは格調と色彩の組み合わせを重視してコーディネートしたい袋帯ではないでしょうか。主にクラシカル(古典調)な訪問着に組み合わせることで、繊細な洒落感と格調ある装いを楽しむことができる袋帯といえるでしょう。
木野織物の菱屋善兵衛袋帯
③しゃれ味豊かな袋帯(木野織物 菱屋善兵衛袋帯)
洒落感のある柄行の訪問着に組み合わせることで、よりお着物を引き立ててくれる袋帯です。
どちらかというと「社交着としての訪問着」に向く袋帯で「趣味の集まり、同窓会、観劇、食事会」など、控えめな印象の訪問着やお洒落訪問着、紬の訪問着にコーディネートしていただきたいタイプの袋帯です。逆に考えると、こちらは結婚式や披露宴、華やかなパーティーにはおすすめできないタイプの袋帯といえるでしょう。
紫芳綴れの袋帯
④洒落感の強い袋帯(紫芳綴れ 袋帯)
こちらは、よりお洒落感の強い訪問着に組み合わせたいタイプの袋帯です。
いわゆる「洒落袋」ですが、お洒落訪問着や紬の訪問着には最適です。③と同様に「趣味の集まり、同窓会、観劇、食事会」などにおすすめですが、より個性的なカジュアル感のあるお洒落を演出したい時には最高の袋帯といえるでしょう。
- 服部織物の袋帯は、一般的なフォーマル向きの訪問着に組み合わせやすい
- 梅垣織物の袋帯は、クラシカルな訪問着に組み合わせると引き立つ
- 木野織物の菱屋善兵衛袋帯は、結婚式や華やかなパーティには向かない
- 紫芳綴れの袋帯は、個性的でカジュアル感を演出するには最高
着物だけでなく、帯の種類もたくさんあり、なかなか難しいですね。柄や結び方、袖の長さ、和装小物に至るまで、基本となるものがあるようです。着るからには、きちんと踏まえておきたいですね。
気をつけることは?訪問着を結婚式に着て行く時の注意点
ここに気を付けて!
1. 留袖の振りから見える長襦袢が、色物である。
2. 留袖の帯〆が色物である。
3. 寸法の合わない貸衣装を着て、衿元がはだけて見える。
4. 派手すぎる留袖。
貸衣装には要注意
普通、自分の留袖は将来を考え地味目に作ります。しかし、当日だけ着る貸衣装は、出来るだけ若ぶりに見せ様とするためか、やや派手目に見立てます。そのせいか、後日勢ぞろいの記念写真に、飛びぬけて派手さの目立つ留袖が気になる事が良くあります。
- 長襦袢や帯〆は色物ではないものにする
- 寸法がきちんと合っているか
- 派手過ぎないかをチェック
自分に知識が全くないと、お店の人の言うとおりのものになってしまいます。せめて最低限の着物の知識は持っておくとよいですね。年配の人の意見もよく聞くと良いかもしれません。
小物にも気をつかおう!訪問着を着る時のアクセサリーマナー
着物着用時のアクセサリーのマナー
基本的に、着物の場合のアクセサリーは髪飾りと指輪(結婚指輪、婚約指輪含む)くらいですが、その他のアクセサリーを付ける場合は以下の点に気をつけましょう。
ピアスや腕時計、ネイルにも気を付けて
(1)ピアス・イヤリング
基本的にはしない方がよいでしょう。するとしても、ごくごく小さなものにしましょう。揺れるものは、不自然なので止めましょう。
(2)帯留め
帯留めは、帯締めに通す飾り物です。振袖や色留袖の場合帯留めはしません。一方、訪問着の場合、真珠、ダイヤ、ヒスイ、エメラルド、ルビーなどが合うでしょう。
(3)腕時計
ない方が手首がきれいに見えるのと、社交の場で時間をいちいち気にするような雰囲気にしないために、腕時計はしない方がベターでしょう。
(4)ネイル
華美なものは花嫁より目立ってしまうので、淡くて清潔感のある色がよいでしょう。
- 着物の場合は、アクセサリーのマナーに注意
- ピアスやイヤリング、時計はしないほうがベター
- 振袖や色留袖には帯留はしない
- ネイルは控えめなものにする
着物はやはり奥ゆかしさが大切ですよね。イヤリングやピアスなどは、せっかくの和の美しさを邪魔してしまいます。忘れがちなのはネイル。指先まで気を付けていきたいですね。
結婚式には向いてない?!帯の色が黒地はNG??
黒地の帯は結婚式にはNG
昨年春古い友人の結婚式・披露宴に出席しました。
花嫁さんが着物好きなので大変喜んでくれたのは良かったのですが・・ 先日立ち寄った呉服屋でその時の装いについて話をしておりました時、
「黒地の帯は結婚式などにはあまり・・・黒地の訪問着・振袖ならOKですが」
と言われ大変衝撃を受けました。
もちろん黒留などには金・銀の帯なのでしょうが、淡いオレンジ(昔肌色といって いた様な)の着物に金だとちょっとぼやけるんじゃない?・・という 母のアドバイスでネットで黒地に宝尽くしの袋帯を買ったのでした。
着物のマナーはむずかしい
まあ安い物なのでよいといえばよいのですが、そのような帯でしたらパーティー くらいしかダメということになってきますよね・・・ 礼服用の着物は着る機会もあまり数多くないので着まわしをしようと 思っていた矢先なのでちょっとしょぼーんな気分です。 呉服は奥が深い・・・
- 黒地の帯は結婚式には向かない
- 黒地の訪問着や振袖ならOK
- 着物のマナーは奥が深い
本当に着物はいろいろマナーがあるのですね。私は若いころ、結婚式の二次会に真っ白なコートを着て行ってしまったことがあり、後から白はダメだったと聞き大ショック。知らないって怖いことですよね。