結婚式はドレスが主流の時代です。そんな中、和装で行ったら目立つこと間違いなし!きっと、新郎新婦も喜んでくれるはずです。
そこで頭を悩ませるのが、着物のマナーや常識などの問題。しっかりと抑えて、品のある女性を目指していきましょう。
訪問着を着る時の帯留めなどの注意点をまとめてみました。
帯留めなどのアクセサリーはどうしたら?結婚式でのマナー、訪問着を着る時は
基本的に、着物の場合のアクセサリーは髪飾りと指輪(結婚指輪、婚約指輪含む)くらいですが、その他のアクセサリーを付ける場合は以下の点に気をつけましょう。
(1)ピアス・イヤリング
基本的にはしない方がよいでしょう。
するとしても、ごくごく小さなものにしましょう。
揺れるものは、不自然なので止めましょう。
(2)帯留め
帯留めは、帯締めに通す飾り物です。
振袖や色留袖の場合帯留めはしません。
一方、訪問着の場合、真珠、ダイヤ、ヒスイ、エメラルド、ルビーなどが合うでしょう。
(3)腕時計
ない方が手首がきれいに見えるのと、社交の場で時間をいちいち気にするような雰囲気にしないために、腕時計はしない方がベターでしょう。
(4)ネイル
華美なものは花嫁より目立ってしまうので、淡くて清潔感のある色がよいでしょう。
- 髪飾り、結婚指輪ならOK
- ピアス、イヤリング、腕時計は基本的にしない
- 振袖や色留袖には帯どめはしない
- ネイルは淡い色にする
たしかに、着物にアクセサリーは似合わないですよね。せっかくの着物の美しさを壊してしまうような感じがします。着物自体に気品だったり華やかさがあるので、アクセサリーが不要なのも納得できますね。
どんな帯留めを選べばいい?訪問着を結婚式で着る場合に気をつけるポイント
「格」を考える
着物で頭を悩ますのが「格」問題。特に礼装の場合は間違っていると相手の居る事ですから気まずいですよね。
お洋服の際のアクセサリーに置き換えると分かり易いでしょう。
細かく話すときりがないのでざっくりポイントをお話しましょう。
光沢のあるドレッシーなフォーマルスタイルには宝石や金銀を用いた貴金属素材の華やかなデザインのもの→留袖や訪問着など礼装や、付け下げや古典吉祥柄の小紋に袋帯を合わせる場合
コットンやリネンのナチュラルなカジュアルスタイルには木彫や陶器で可愛らしいもの→紬やカジュアル小紋の普段着
なんとなくイメージが掴めたのではないでしょうか?
お店の人に相談してみて
モチーフとしては結婚式のおめでたい席には「末広」「宝尽くし」などの吉祥文様を表したものがお祝いの気持ちを表し喜ばれます。
普段着にはお出かけの場や、着ている着物や帯の柄と関連した季節のモチーフなどで楽しんで。
慣れないうちは帯留を購入する際にお店の方にどういったシチュエーションで使いたいのかをしっかり相談しましょう。
着こなしていくうちに基本は守りながらも、自分なりのお洒落が楽しめるようになります。
- フォーマルな場には、留袖や訪問着
- カジュアルな場には、紬やカジュアルスタイルの小紋の普段着
- 結婚式には、吉祥文様のモチーフが喜ばれる
- 普段着には、着物や帯の柄と関連した季節のモチーフがおすすめ
着物の知識がないと、本当に難しいですよね。しかし、昔からのマナーや常識が存在しているので、わからない場合は詳しい人に聞いてみるのが一番です。せっかく着物を着るのですから、恥ずかしくない格好をしていきたいですね。
どうする?訪問着の帯留め・帯締め・・結婚式で失礼にならないようにルールを教えて
礼装に帯留めは基本的に不要
白の帯揚げと金銀の入った帯締めをすると改まった感じになるので結婚式に使えます。
着物は宝石要らずというように織や染めの美しさを愛でる事のできるものです。
礼装に帯留めは要りません。
語弊がある書き方になってしまいましたので、補足しますと、
着物の種類によって帯留も分けなければならないのですが、
ざっくり分けているのか、細かく分けているのか、
専門家や着付けの流派によって意見が分かれているのが現状。
外国の方を招く場合は帯留めが必要
元々は「着物は宝石要らず」なのですが、
日本が欧米化するに当たって、欧米の宝飾品に見劣りしないものが上流階級の間で必要とされ、帯留めが重要視されたという経緯があります。
外国の方を招いての正式なパーティなどでは必須ですが、
通常の礼装では必ず付けなければならないものではありません。
付けたいのであれば礼装に見合った格のものか?招いた側の身内や親族が不快に思わないか?よく吟味する必要があります。
一般的に五大宝石、七大宝石といわれるものが該当します。
帯留めなしで末広を脇に差しておくとワンポイントにもなりますし、品よく見えます。また相手に敬意が示せますので好印象です。
- 礼装に帯留めは要らない
- 元来着物は宝石要らずだったが、欧米化していくにあたって帯留めが重要視されたこともある
- 外国の人を招くなら、帯留めは必須
- 帯留めをつけるのなら、格や身内との兼ね合いを考える
専門家や着物の流派などによって考え方が変わってくるとなると、本当に何が正解なのかが分からなくなってしまいます。外国の方を招いていなければ、帯留めはつけないほうが無難かもしれません。
マナーを覚えておこう!結婚式に着て行く着物、訪問着などについて
結婚式に参列する場合、親族の場合
既婚者の場合は第一礼装である黒留袖、それに袋帯を合わせ、下着又は比翼、長襦袢、半衿を白(白刺繍衿もOK)、長襦袢や帯〆、帯上げも白が基本のものでまとめます。
飾り扇子もお忘れなく。
若い方でもこの黒留袖が正式な第一礼装となります。
ですから、黒留袖を着て行って、当然、失礼になる事はありません。
ただ、親族の場合でも、遠い親族、近い親族などもありますのでそういった場合は、紋の入っているもの、色留袖や訪問着でも良いでしょう。
紋の数によって少なくなれば、それだけ略式になって行くことを覚えておいてください。
黒留袖は(五つ紋)
色留袖は(一つ紋、三つ紋、五つ入れる場合もあります)
訪問着は(一つ紋、入っていない場合もあります)未婚の方の場合は第一礼装の振袖となります、
結婚式に参列する場合、友人の場合
親しい友人や知人の場合、結婚式にも参列して欲しいといった場合があります、既婚者の場合は、正式な第一礼装である黒留袖での出席が、当然、失礼に当たる事はありませんが
色留袖や訪問着での出席の方が良いでしょう。紋の数によって少なくなれば、それだけ略式になって行くことを覚えておいてください。
黒留袖は(五つ紋)
色留袖は(一つ紋、三つ紋、五つ入れる場合もあります)
訪問着は(一つ紋、入っていない場合もあります)未婚の方の場合は第一礼装の振袖となります
- 親族の結婚式で既婚の場合は、黒留袖が正式な礼装
- 遠い親族の場合は、紋の入っているもの、色留袖、訪問着でもOK
- 紋の数に注意
- 親しい友人の場合は、色留袖や訪問着の方が黒留袖より良い
黒留袖はなんとなく年配の人の印象が強かったのですが、若い人でも黒留袖が第一礼装だったのですね。ただ、若い人で黒留袖を持っている人など稀だと思います。レンタルをするときは、紋のシールがあってそれを貼るそうですよ。
万が一着崩れしてしまった場合は?結婚式で着てきた訪問着の直し方
着崩れの直し方
気をつけるポイントは主に3つ。①帯のたれ②衿元③おはしょり
帯のたれ
座った状態から立った時に特に注意していただきたいのが、帯のたれです。
ひっくり返ってしまいやすい箇所ですがすぐに直せるので立つ際には注意しましょう。
衿元
衿もとが真ん中の位置からずれてくる、だらけてくる・・・など、時間が経つにつれてどうしても着崩れる箇所です。
鏡のある所で、そっと直したり、化粧室などではお端折の背中心を掴んで引っ張りましょう。(長襦袢に衣紋抜きがついている場合はこれも一緒にひっぱります!)
おはしょり
おはしょりの内側を持ち、腰紐の上の方向へ引き上げます。
次に両手を腰紐の内側に入れて左右になでるようにさばくことで、たるみや裾の丈の長さを調整できます。
- 帯のたれ、衿元、おはしょりの着崩れに気を付ける
- 立つときには、帯のたれに注意
- 衿元は、着崩れしやすいので、こまめにチェックする
せっかく素敵な着物を着ていても、着崩れてしまっていては魅力が半減してしまいます。いつも誰かが直してくれるわけではないので、自分で直せるようにしておくと良いですね。