成人女性であれば、健康診断などで、婦人科の受診経験がある人は多いのでは?
おおよそ、どんな診察をするのかは分かっていると思いますが、診察で使用する器具や具体的な検査までご存知の方は少ないかもしれません。
簡単ではありますが、ここでご紹介しましょう。
なぜ内診をするの?婦人科の内診にしか出来ないことが
内診で分かること
1)オリモノの異常(カンジダ膣炎等)の診断・治療
2)不正出血の診断
3)外陰部の異常(尖圭コンジローマ等)の診断
4)排卵の診断
5)子宮頚管ポリープの診断・治療
6)妊娠初期の診断
7)子宮癌検診
- 内診でできる診断と治療
医療や科学は日々進歩しており、少量の血液や尿などでも様々なことが分析できるようになってきているようです。とはいえ、患部の状態を直接見たり組織を取っての分析は、正しい診断のためには必要不可欠でしょう。ポリープなんて、見ることでしかわかりませんしね。
どんな器具を使って婦人科では内診するの?
クスコを使っての内診
内診はクスコを挿入しての診察、先生の触診による診察、超音波による診察だと思うのですが、手順はどこの病院でもだいたい同じかと思います。
まず最初にクスコと呼ばれるクチバシ型の器具を挿入されて膣を広げられます。
ここでは先生が目視で子宮口や膣の状態を確認するんじゃないかな?
先生が「1番小さいやつ」と助手の看護婦さんに指示していたので、
クスコにもサイズがあり処女や出産未経験の女性には小さいサイズが使われるのかと思います。
処女の方だとここで痛みがある人も多いみたいですが、私は痛みはありませんでした。子宮頸がん検査をする場合はここ(クスコで膣を開いた状態)で行われるかと思います。
何か細い棒のようなもので膣の奥(子宮口)を擦られて細胞?を採取されるのだけど、
ここでも痛みはなくコチョコチョとくすぐられているような感覚でした。
(性交経験のない処女は子宮頸がんにならないとされていますが、
自分で触ったり等の様々な要因で子宮頸がんを発症するケースが稀にあるそうで、
処女でも子宮頸がんの検査は必要だと現在の主治医の先生からは言われました。)そして次は先生が膣に指を入れ、もう片方の手でお腹を押さえられながら子宮や卵巣の状態を見るという触診をされます。
ここでも指を挿入されることによる痛みはなかったです。
超音波でのエコー検査
そして最後は超音波による診察。 経膣エコーと呼ばれるものですかね。
感触的に挿入される器具は棒状のものかと思うのですが、これは痛かった。
思わず「いたいっ!」って叫んで腰を引いてしまったくらい。
先生も看護婦さんも「力抜いてね〜〜」って言うんだけど、力抜いても痛ぇモンは痛ぇんだよ!!って感じで(笑)
それからも何度か内診は受けましたがこの経膣エコーだけはやっぱり痛く、最初の頃はエコー後に出血もありました。
サイズの大きいタンポンを使うようになってからもエコーだけは相変わらず痛かった。
ちなみに痛いのは器具が入り口を通過する一瞬だけで、器具が完全に挿入されてしまえば後は痛くないです。
- 目視や触診による診察
- 経膣エコーの検査は、かなり痛い思いをする
婦人科での診察の際、極端に痛かった覚えがないので、エコーは受けたことがないのかな。覚えていないというのも困ったことですけど。しかしここまで痛がっている様子が書かれていると、今後お世話にならずに済むよう、祈るばかりです。
<器具の種類1>婦人科の内診に使用するもの
クスコ式膣鏡
先生や施設によって、「クスコ」「クスコー」など、ちょっと呼び方は違うようですが、内診の時、最初に使う器具です。
膣内と子宮頚部を観察するのに用います。
上の写真の状態で膣内に挿入した後、下の写真のように先を開いて使います。
クスコにはサイズあり
クスコにはS、M、Lなどサイズがあります。
若年層にはSを使うみたいですが、年齢が上がるとMを使うことが多いみたい。
ところがっ。
未産婦や、卵巣を取るなどの影響で膣が萎縮している患者は、Mだと痛い場合があります。(ToT)
ぴょんぴょんは初め、サイズがあることを知らず、ぐいぐいやられて「ギェ〜、いった〜〜い」と騒いだり、半分まで入れて交換したり(今考えると、小さいサイズに替えていたんですね)していました。
サイズがあることを知ってからは、「すいませんがSでお願いします」と事前にサイズ指定しています。
Dr側には「見えにくい」などのデメリットがあるかもしれませんが、ぴょんぴょんのようにいつもサイズを交換している場合には、初めから正しいサイズを申告するのも一つの方法だと思います。引用元-子宮がんスタディノート
- クスコ式膣鏡とは、膣内と子宮頚部を観察する器具
- 年齢や膣の状態により、サイズを使い分けている
クスコってサイズがあるんですね。たいてい、カーテンで仕切られているし、治療器具まで見せられるわけではないので、ここで知って、「ああ、そうなのか」と思った次第です。患者の状態によって変える必要があるのですね。なるほど。言われてみればそうですよね。
<器具の種類2>婦人科の内診に使用するもの
綿棒・エンドサイト
細胞診の時に使う器具です。
写真上部は、子宮頸部がん検診の時に使う綿棒です。子宮頸部を擦って、細胞を採取します。
この検査は、痛くありません。写真下部はエンドサイトといって、子宮体がん検診の時に子宮の内膜から細胞を採取する時に使います。
先が二つに分かれている方(画面の左側)を子宮内に挿入します。
外筒と内筒の二重構造になっていて、子宮の奥の(内膜)細胞のみを採取できるようになっています。
棒に青い線があるのは、同時に子宮の内腔の大きさを測るためです。
通常は容易に細胞採取ができるので、ほんの一瞬、チカッとする程度の痛みしかありません。
しかし、患者さんによっては採取しにくい方もいて、その時は、マルチン単鈎鉗子を使って子宮の頸部を固定したりしますので、少し痛みを伴います。少量の性器出血を伴うこともありますが、ほとんどの場合、自然に止血します。
検査の手技自体はすぐ終わりますので、細胞だけを取る時は、通常、無麻酔で行います。
形状が異なるものもある
子宮頸部と体部の細胞を取るのには、他にも、できるだけ多くの細胞が取れるように先端のほうがブラシのようになったものなど、いろいろ工夫されているため、少し形が異なったものもあります。
こうして採取した細胞をスライドグラスの上に塗って、固定、染色して、顕微鏡で調べます。
引用元-子宮がんスタディノート
- 細胞診の際は、綿棒やエンドサイトを使って細胞を採取
- 多くの細胞を採取するため、何種類か形状が異なるものがある
細胞採取はほんのわずかな時間なので、長く激しい痛みを伴うようなものではありませんが、個人差もあるかもしれませんが、ぜーんぜん痛くないというほど気楽なものでもないです。多少の痛みや気持ち悪さの記憶が、次の検査時に甦ってきて緊張したおぼえはあります。
診察の流れは?婦人科の受診方法
(1)問診票の記入
過去の病歴や薬のアレルギーチェックなど、普通の病院とさほど変わらず。
特別なのは、最後の生理の日程や妊娠歴の産むなどを聞くところがあることかな。
(*病院によって多少異なるはず)
このときに、性行為などで口にしにくいこと———「未経験」や「濡れにくい」など
の情報を問診票の端っこにドシドシ書いておくと伝わりやすいです。
必要があれば尿検査(+血圧検査)があります。
(2)診察室へ
病状や心配なことをまずお話。
(3)内診室へ
大抵の場合は、内診室で実際に診察をするようです。
私も今までずっと入ってるかな。
内診や、「クスコ」という膣鏡を膣に入れての診察。
後ほど書きますが、診察にも色々種類もあるので、必ずしも内診やクスコじゃない。
(4)再び診察室へ
内診の結果と照らし合わせながら治療などの相談をします。
貧血の有無を見るのに、血液検査をすることも有り。
- 一般的な婦人科の診察の流れ
- 診察は、症状によって違うことがある
他の病気で他の科にかかったときも、おおよその流れは同じですよね。問診で詳しく聞かれるとは思いますが、ふだんから気になることや症状の推移などは、メモしておくと冷静に漏れなく伝えられるので、診断の役にも立つのではないでしょうか。
診察の心得とは?婦人科受診での注意点
気を付けておきたいこと
・恥ずかしがって太腿に力を入れない
力が入ると膣圧が掛かって、指や器具が入りにくくなるそう。
ここは、ぱかーっと股を開いちゃって、リラックスして受けましょう!・口でゆっくり深呼吸して、リラックス
中には緊張で過呼吸になる人もいるらしい。
過剰に構えずに医師を信用して挑めば、それだけ早く診察も終わります。・内診台は、勝手に降りたりしない
アナウンスが流れるので、勝手に動かずに指示を待って座っていること!
心配なことがあるなら
でも、やっぱり中に入れるのは———って方には、ちょっと指を入れるだけとか、
直腸(肛門)診、お腹の上からのエコーなどで済ませる場合もあるようです。
直腸?って思う方、それはそれで抵抗があるかも。。
でも、いろんな人のブログ見てると、下剤の服用もいらず、さほど苦しくはないみたいね。
あたしはやったことがないので無責任なことは云えませんが、1分くらいで終わるらしい。そういうわけで、必ずしも内診や器具の挿入ってわけじゃない
なので、心配な方は、最初に「処女です」と医師に伝えましょう。
それから、膜を傷つけたくない旨を伝えて、診察方法の相談をしましょう★勿論、中にはやっぱり膣内に器具を入れる診察が必要なときもあります。
処女膜は、やっぱり大事なもの。
でも、それ以上に自分の身体が大事ですよね。
ぜひ、よくよく医師と相談して、診察に臨んでください
- 恥ずかしがらず、リラックスして
- 心配なことがあるなら、事前に医師に相談を
デリケートな部分でもあるし、家族にだって見せないかもしれない部分なので、恥ずかしいという気持ちが先に立つことは否めません。組織採取や器具挿入の際も多少の痛みや出血もありますし、ナーバスにはなりますよね。しかし、正しい診断と治療のため、と腹をくくりましょう。