クエン酸は、食用にも掃除にも大活躍する万能さを持っています。
元々梅やレモンなどに含まれる成分ですが、疲労回復や脂肪の代謝促進などにも効果が期待でき、ナチュラルクリーニングにも使えます。
その使い方や活用法など、役立つ情報をまとめました。
【クエン酸】って何か教えて!食べる物にも含まれていて万能なこと知ってる??
クエン酸って何?
聞いたことはある、でも正確には何なのか把握できていないものって世の中たくさんありますよね。
「クエン酸」もそんな曖昧に知ってる何かの一つかもしれません。
折角の機会ですので、ここでざっくり覚えてしまいましょう。
住まいのケアに、お掃除に、ものすごく「使える」ものだからです。
クエン酸(枸櫞酸 citric acid)とは、「枸櫞(レモンの一種)」という名前が示すように柑橘系の果物の酸味の成分です。
製法としてはサツマイモ澱粉や糖蜜をコウジカビの一種で発酵させて作られることが多いです。
脂肪の代謝や血流改善
成分の効能にはさまざまなものがありますが、速効性のある効果として実感できるのが食欲の増進です。
クエン酸が豊富に含まれているレモンや梅干しを食べると、酸っぱさで唾液が過剰に分泌されます。
すると胃液が出て、胃が活発に動くようになり食欲UPに!食欲不振におちいりやすい夏場に梅干しがいいといわれるのはこのためなのです。
また、肝臓での脂肪の代謝を高め、体内の老廃物を分解・排除することから血流を改善。
老化予防の効果も
ストレスや脂肪の多い食生活でドロドロになった血液をサラサラにすることから、成人病の予防に効果があります。
さらに、食品から摂らなければならないミネラルやビタミンの吸収を良くするので、ビタミンB群と一緒に摂ることにより、相乗効果でエネルギーを生み出します。
クエン酸には抗酸化作用もあるため、老化の原因とされる活性酸素を抑え、老化予防などの効果も期待されています。
- クエン酸は柑橘系果物の酸味成分。
- 成分の効能は、食欲増進や脂肪の代謝、血流改善等。
- 抗酸化作用もあり、老化予防の効果も期待される。
食用で摂取することで、こんなに健康効果があったんですね。脂肪代謝や血流改善効果はとても良さそう。できるだけ摂りたいですね。特に暑い季節には、血液サラサラ効果に期待したいです。
「飲むクエン酸」の効果!食べるというより摂取することで効能が!?
疲労回復でアスリートも活用
クエン酸というと、スポーツドリンクやサプリメントに入っている成分として、耳にしたことがありませんか?
多くのアスリートが、ベストコンディションを維持するのに取り入れているクエン酸は、疲労回復に効果があるといわれています。クエン酸は体内に摂取された物質を効率よく、エネルギーに変換します。
肩こりや筋肉痛予防にも
またクエン酸は疲労の原因物質も分解してくれるため、疲労回復はもちろん肩こりや筋肉痛の予防にも効果的です。
梅仕事の季節。梅サワーはいかがですか?クエン酸たっぷり!疲労回復と風邪予防になります。
- アスリートが疲労回復とエネルギー効率を目的に摂取している。
- 疲労の原因物質も分解し、肩こりや筋肉痛、風邪予防にも期待。
摂取したもののエネルギー効率を上げてくれる、というのはダイエットにも不可欠では?ビタミンB群と一緒に摂って、健康生活ができそう。できるだけレモンや梅、柑橘類を摂取しようと思います。
【クエン酸水の作り方】掃除用に作ってみよう!
掃除用のクエン酸水レシピ
クエン酸水の作り方:スプレーの場合
[材料] 水…100mlクエン酸…小さじ1/2
[作り方]1.スプレーボトルにクエン酸小さじ1/2を入れます。
※ロートがあると便利です。2.次に水100mlを入れます。
3.キャップをつけてボトルをよく振ってクエン酸を溶かして完成。
- スプレー用のクエン酸水の作り方。
- ボトルにクエン酸小さじ1/2入れて水を100ml、よく溶かす。
ナチュラルクリーニングには不可欠のクエン酸。お酢ほど臭いが気にならないというか、臭いがないところが使いやすい点ですね。でも、酸には違いないので、扱い方と特性は意識しておく必要が。
クエン酸とお酢はどっちを使うといい?掃除用に向いている方とは!?
お酢とクエン酸のそれぞれの特性
お酢とクエン酸の使い分け
ナチュラルクリーニングに使う時に、お酢もクエン酸も効果は同じです。
アルカリ性を酸性で中和させるという目的は同じということです。
ただお酢にはツンとするにおいがあり、クエン酸は無臭です。
お酢のツンとしたにおいが気になる方はクエン酸が使いやすいかもしれません。
クエン酸の特徴として揮発せず酸が残留するという点から、水周りの水垢を落としたり予防するのにジワジワと力を発揮します。
フローリング掃除にはお酢
クエン酸が向かないのはフローリングの拭き掃除です。
酸が残留して木などの材質を傷める可能性があるため、フローリングの拭き掃除にはお酢を使います。
お酢のにおいはハッカ油やエッセンシャルオイルを入れれば気になりません。
ハッカ油やエッセンシャルオイルを加えることで除菌効果が増しますし、良い香りに包まれてのお掃除は楽しいのでお勧めです。
またお酢はお料理に使うものなので、お掃除用として購入しなくてもどこのご家庭にもありますよね。
- 掃除に使う時は、効果はクエン酸もお酢も同じ。
- お酢は独特の臭いがあるので、気になる人はクエン酸。
- クエン酸はお酢と違って揮発しないため、フローリングはNG.
- お酢の臭いは、エッセンシャルオイル等入れると気にならない。
水周りにはおススメのクエン酸でも、フローリングの拭き掃除はNGだったんですね。やはりそれぞれの性質を理解しておかないと、せっかく掃除しても床材を傷めるのではガッカリですからね。
トイレ掃除の仕方のポイント!「重曹」と「クエン酸」を使った掃除方法!
スプレーで、ペーストで、用途に応じて使い分けよう
重曹とクエン酸は粉末ですから、そのまま粉洗剤のように汚れに振りかけて使うこともできますし、加える水の量を調節すればペースト状にすることも、液状にすることも可能です。
なので、汚れの状態によって簡単に使い分けられます。
ブラシでこすって落ちる程度の汚れならば、クエン酸を溶かした水溶液をスプレーすればよいですし、こびりついた尿石など頑固な汚れはペースト状にしたクエン酸を塗りつけてトイレットペーパーでパックをし、しばらく放置すれば汚れが落ちやすくなります。
また、クエン酸スプレーをしたところに粉末状の重曹をまくと勢いよく泡が発生し、汚れがより落ちやすくなります。
クエン酸がない場合はお酢で代用も可能
重曹は掃除用の他、お料理にも使えるのでスーパーなどで手軽に手に入りますが、クエン酸は大きめのドラックストアかホームセンターでないと取り扱っていない場合があります。
重曹は手に入ったけれど、クエン酸がない、という場合はお酢を使いましょう。
お酢も酸性なので重曹と混ぜ合わせることでアルカリ性の汚れを落とすことができます。
ただし、お酢単体では汚れを落とす効果がないので、注意してください。
最後はふき取りをしっかりと
クエン酸は酸性なので金属を腐食させてしまいます。
クエン酸を使って掃除をした後は、しっかりとふき取りをしてクエン酸を残さないように注意しましょう。
特に吸水パイプなど、金属を使ったトイレの部品を掃除した時は要注意ですよ。
- クエン酸も重曹も、汚れによってスプレーかペーストで。
- クエン酸スプレーをした所に重曹をまくと汚れが落ちやすい。
- お酢と重曹でもアルカリ性の汚れは落とせる。
- 酸性のものは金属を腐食させるので、しっかりふき取る。
重曹と一緒に使っても良いんですね。というか、より効果が出るとは知りませんでした。ナチュラルクリーニング恐るべし。専用洗剤がないと掃除できないと思い込んでるのは現代病かもしれませんね。