何年も妊娠しないのに、病院の検査では異常が見つからないことがあります。
異常がない場合は、今後どのような治療やステップを踏んでいくのでしょうか。
異常が見つからなかった時の不妊治療についてまとめてみました。みんなの体験談を参考にしてみて下さいね。
どうしたらいいの??異常なしとの結果が・・不妊の検査の是非
不妊治療って何するの?
不妊の病院で、夫婦共に異常なしと言われた場合、今後どのような治療をするのでしょうか? 夫37歳・妻32歳ですが、共に正常で原因不明です。
- 夫婦ともに異常なし
- 今後どのような治療するのか
異常がないのであれば、今後妊娠できる可能性が大いにあるということなので良かったですね。おそらく、排卵時期を予測するタイミング療法からはじめるのだと思います。不妊治療はやってみないと分からないことだらけですよね。
こんな場合は・・不妊の検査で異常なし!今後どうするべきか
タイミング指導から始まる
まずタイミング指導からと思います。年齢を考えると恐らく半年程度。
その後病院によっては人工授精をすすめられると思います。これも長くやって5〜6回。人工授精を飛ばして体外受精をすすめられる場合もあると思います。
基本的に人工授精はフーナーや精液検査の不良で行われる事が多いので、検査の意味を含めて体外をすすめられると思います。
医者はステップアップをすすめますが、するかどうかは夫婦の意志です。
体外受精までステップアップ
ウチは夫29歳・妻33歳です。
3年ほど前より治療していましたが、夫婦ともに異常なしでした。
特に主人はむしろ優秀なくらい。私も健康そのもの。
しかしながらタイミング半年も実らず、人工授精6回も6回目に初期流産。
その間に卵管通水もしてみましたがダメ、直接の原因ではないとは言われたものの不安要素を消すために、子宮内ポリープを手術するもすぐに妊娠には至らず。
あれよあれよという間にステップアップして体外受精にて授かりました。
- タイミング指導から始まる
- その後、人工授精、体外受精へと段階を踏んでいく
- ステップアップするかは夫婦の選択次第
妊娠できるタイミングは、1年間に12日程度。本当に妊娠するって簡単なことではないのですよね。しかも、夫婦の協力が絶対。効率をよくするためにも、医療の力を借りることもありだと私は思います。
タイミング指導?不妊検査で異常なしの時はまずこれを!
タイミング指導とは?
当院では、お子さんが欲しいとのことで患者さんが受診されると、最初の1ヶ月で、ホルモン検査、子宮卵管造影、ヒューナー検査、排卵確認、精液検査など一通りの検査をすませてしまいます。その後、諸検査で特に異常がない場合は、(不妊期間や年齢などにもよりますが、多くの場合は)まずタイミング法から治療が始まります。今日は、その「タイミング法」について書いてみたいと思います。
タイミング指導というのは、自然なようでいて自然ではありません。
確かに、妊娠の仕組みそのものは自然なのですが、もともと性生活というのは、女性が排卵日を男性に指示して行うようなものではなく、夫婦関係という点では不自然極まりない妊娠方法だと思うのです。
排卵日帰宅恐怖症に注意
治療上ではあまり重要視されませんが、男性にとっては、この「タイミング指導」はストレスとなることがも少なくありません。排卵日付近になると夕食にはスタミナ料理が出され、あるいは、ドリンク剤などを用意されて「あなたがんばって」などと励まされるということが積み重なってきたりすると、なんだか種馬になったような気分で、最初はよくても、徐々にプレッシャーが大きくなることが多く、そうなると徐々に夫婦関係はギクシャクするようになってきます。
一方、妻は、なかなか妊娠できない焦りから、「排卵日ドンピシャリにタイミングを合わせなければならないのではないか」という強迫観念にかられ、毎日排卵検査薬を使ってみたり、夫が仕事で排卵日に帰りが遅いと、「仕事と子供とどっちが大事なの」などと言ってしまったり、そこまで言わないまでも、排卵日に夫が帰宅できないと「大切なチャンスを逃してしまった」と嘆くようになったりします。
そうなると男性は完全に萎縮してしまい、妻ががんばればがんばるほど男性は逃げ腰となり、排卵日付近になっても、「忙しい」「疲れた」などと、徐々に不妊治療に非協力的になってきたりします。
この状態を「排卵日帰宅恐怖症」といいます。ご夫婦関係は、ご夫婦の数だけスタイルがありますが、似たようなことが身に覚えがあるご夫婦も多いことでしょう。
「旦那はアタシの気持ちを分かってくれない」と嘆く奥様方、男心も意外と複雑なのです。不妊治療においては、女性の治療に、あるいは女性の排卵に男性が協力する、というのではなく、2人の子供を作るために、2人で協力し合う、というお気持ちを、どうかお忘れなく。
- 異常がない時は、タイミング法から始まる
- タイミング法は、夫婦関係の観点からすると不自然
- 男性にとっては大きなストレスとなる
- 排卵日帰宅恐怖症になってしまうこともある
私は女性なので、焦ってしまう気持ちはとてもよく分かります。お金や通院などの時間や手間をかけてやっとわかった排卵日。その日に飲み会などを入れられたら、やはり怒ってしまうと思います。よく話し合うことが大切ですね。
何故??検査では異常なし、健康体なのに妊娠できないのは?
原因不明不妊とは
「いろいろ検査をして異常なしと診断されたけど、なかなか妊娠しなくて・・・」ということがあります。
これらの検査を行っても原因が特定できない場合を原因不明不妊といい、不妊症患者さんの10〜15%くらい占めるともいわれます。原因不明(検査で発見されない)不妊の原因と推定されるのは以下のようなことです。
・排卵したけど卵子が卵管内に取り込まれなかった。(捕捉の障害)
・卵子と精子が受精できなかった(受精の障害)
・受精卵がうまく分割できなかった
・受精卵が卵管内を移動できなかった
・子宮腔内に受精卵は到達しても「着床」できなかった(着床の障害)これらの異常があっても適切な検査で検出することができないんですね。
しかし、原因不明の不妊の中でも推定できるものもいくつかあります。
引用元-原因不明の不妊
卵管に原因がある場合
女性側の不妊症の原因で最も多いのは「卵管に原因がある」場合で全体の30%くらいです。
卵巣と卵管は別の臓器で基本的にはつながっていません。少しすき間があいているんでる。排卵した卵子は卵管に捕捉(pick up)されて、卵管内に移動して受精します。卵管は完全に詰まっていなくても卵管采が軽度の癒着などで動きが悪く、卵子をpick upできないと妊娠成立が難しくなるんですね。
卵管などの異常を調べるために「子宮卵管造影(ヒステロ)」を行いますが、この検査で正常と判断されても「卵管采周囲の癒着」や「子宮内膜症」の表面的な異常がある場合は、原因がわからず「原因不明の不妊」と診断されるわけです。卵巣、卵管、子宮などの腹膜表面の病変を調べるためには、直接観察(腹腔鏡検査)しないと診断できないんです。
腹腔鏡検査で異常が発見されれば「原因不明の不妊」ではなくなります。引用元-原因不明の不妊
- 原因不明の不妊は、全体の10~15%くらい
- 異常があっても、原因を特定できない場合もある
- 不妊症の原因で一番多いのは、卵管
- 腹腔鏡検査をしないと診断できないので、原因不明になってしまう
不妊の原因がわからないままだと、時ばかりが流れて焦ってしまいます。だから多くの人が割と早い段階で、人工授精であったり体外受精へとステップアップを行っているのですよね。
この言葉に救われました・・そして気づきました「不妊は病気ではない!」
原因不明が一番やっかい
いざ欲しいと思うとなかなかできないというのは本当で、悪いところがないかとりあえず調べてもらう軽い気持ちで専門医を訪ねてみました。
一通りの検査の結果、夫も私も異常なし。
けれども不妊の場合、この異常なしというのが一番やっかいなのです。
原因が判れば治療の方法もあるが、ただ何となく(赤ちゃんが)できにくいとなるといくら医者でも打つ手がありません。
でも実際には、不妊で悩む夫婦の大半はこのケースだとも聞きました。
まずは基礎体温表をつけ、排卵日を判定してもらってホルモン注射を打つ治療が始まりましたが、いっこうに妊娠する兆しはなし。
仕事の時間をやりくりしてやっと病院に駆けつければ、混雑した待合室はお腹の目立つ妊婦さんや小さな子どもでいっぱいです。
そんな中でじっと診察室を待つ時間はどんなに長く、虚しかったことか…。
セカンドオピニオン
祈るような気持ちで1年が過ぎましたが、結果は空振り。
思い切って病院を変えてみることにしました。
こんどの病院は家から近く、個人病院なので待ち時間も短いのが救いでした。
その医師の診断では、私の場合、子宮が後方にかなり傾いていてそれが不妊の原因と思われるので、薬と処置で子宮を正常な位置に起こす、というのです。
不妊のためのヨガ教室
そんなアプローチが果たして身を結ぶのかどうか、内心半信半疑のまま半年ほど通院した頃、たまたま見かけたお産の本で不妊のためのヨガ教室があることを知りました。
ヨガは以前にやっていましたし、薬と違って副作用もないだろうからダメで元々と思い、さっそく足を運んでみたのです。
そのヨガ教室『スタディ・ハウス』の壱伊先生からは、まず生活全般を見直して自ら体の調子を整え、いつ妊娠してもいいような健全な母体を作っていく積極的な姿勢が大切なのだと説明されました。
「だから、あまり薬や医者に頼るのはやめなさい」と言われ、医者通いをすっぱり止めてヨガ一本に絞ったのは、その言葉にハッとしたからです。
「そうだ不妊は病気じゃないもの」。
その時、初めてそう思えました。
子どもができないことから来るコンプレックスや欠損感がふっ切れて、気持ちの切り換えができるような気がしたのです。
教室の具体的な指導方法は週1度、教室で行う様々なポーズ(ヨガ)を通してホルモンの分泌を活発にする、同時に1週間分の食事内容をチェックしてもらう食事療法が2本の柱でした。
ポーズをすると体がすっきりと軽く気持ちよくなるし、同じ悩みを持つ仲間と知り合えたのも収穫でした。
話をすれば人それぞれケースがあり、不妊歴2年の私などまだ“駆け出し”みたいな感じで、あせりも薄れていきました。
- 異常がなく、タイミング療法を行っていた
- 1年通ったが妊娠せず、病院を変えてみた
- 新しい病院でも妊娠せず、不妊のためのヨガ教室一本にしぼることにした
- 不妊は病気ではない
なんで女性はこんなに追い詰められてしまうんでしょうね。子供がいるのが当たり前だという社会の目が女性を苦しめているのだと思います。何が大切かを考えて、自分の生き方を貫いていきたいですね。