子供と話していて、言葉のつまりなど、吃音では?と思われることはありませんか?
言語の発達は個人差があるので、スルーしてしまうこともあるかもしれません。しかし、周囲の大人の対応によっては悪化してしまうかも。
吃音の原因や正しい対処法について、ご紹介します。
ちゃんと話せる様になるか心配…3歳の子供の言葉がつまってしまう
3歳の我が子に吃音傾向が
3歳8ヶ月の女の子がいます。
2歳くらいの時にも「単語は出るけどお喋りが出来ない」と言うような内容で質問した事がありますが
あれからびっくりするくらいお喋りな女の子になってきたんですが最近、言葉が詰ることがよくあります。
特に興奮してるときや、テレビに自分が知ってるキャラクターが出てきたりすると「あ〜、み、み、み、ミッキーだ」って感じでどもる?というんでしょうか??
幼稚園に通っていて、今日あった出来事を話してくれるときも「きょ、きょ、今日ね〜、あ、あ、あ、あのね〜、えぇ〜と・・・」と言う風に上手く伝えられないようなんです。
引用元-教えて!goo
環境の影響もあるかも
同じく3歳の娘がいます。うちもここ数ヵ月同じようなしゃべりで少し気にしてます。
最初は言葉の発達段階で文章を考えて言葉を考えてるのかなと思い、いい終えるまで訂正はせず聞いてました。
幼稚園で(未就園児クラス)の先生に聞いてみると、下の子がいたり、妊娠したりと環境の変化でストレスを感じたりしてると詰まるしゃべりをする子はいますよと言われ、確かに下に1歳の妹と今三人目妊娠中なので、イライラしたりして対応がキツイかと反省しました。
ちゃんと娘の目を見て話を聞いてあげたり、可能な限り一緒に遊んだり誉めてあげたりしていたら、治ってきたような感じは受けます。
しかし先週、親戚の不幸があり忙しく相手をしてあげられなくいたら、また酷くなってきました。
今はまた反省して娘の相手を頑張ってます。長々と書いてスイマセン。娘さんの心を少しでも満たしてあげれるような時間を一分でも多く、問いかけに目を見て真剣に今まで以上に答えてみてあげてください。
引用元-教えて!goo
- 自分の娘が3歳になり、吃音傾向があることに気づいた
- 環境の変化のストレスで吃音が出ることもあるらしい
伝えたいことがあるのに、言葉が上手く出てこないのは、本人が一番辛いですよね。心無い人がそんな様子を笑ったりしようものなら、心に深い傷を負ってしまいます。身近にいる人が、きちんと寄り添って見守ってあげられると良いのですが。
吃音・どもりとは?子供の言葉がつまる症状が特徴
どもるというのはどのような状態ですか?
3種類の大きな症状があります。
その1つめは、「ぼ、ぼ、ぼくが」というように、音節を繰り返すことです。ここからどもりが始まる人が多いです。
2つめは、「ぼ〜くは」というように、最初の音を引き伸ばして長めにいう状態です。
3つめは言葉が詰まることで、話そうと試みているのにも関わらず声が出ず、声帯を閉鎖させて「うっ」となるような感じの言い方です。
これらのように言葉におこる症状を「言語症状」といい、どもりの基本的な症状です。
引用元-教育家庭新聞
どもる原因はなんですか?
よくわかってはいませんが、素因的なものがあるともいわれ、それに加えて発達的な要因、環境的な要因、つまりコミュニケーションの環境や親の養育態度などが複合的に加わって問題が生ずるともいわれています。
発症しやすい年齢があるそうですね。
2歳から5歳位の幼児期に始まる子がほとんどです。
子どもたちが活発に文を話し始める急激な言語発達の時期にあたります。
その頃にこれといった原因はないのにつっかえ始める子がほとんどです。突発的につっかえ始めることもあります。これらを「発達性吃音」といい、吃音の9割以上が、これにあたります。
引用元-教育家庭新聞
どもる子はどのくらいいるのですか?
子どもたちの5%弱ですが、男子に多く、女子1人に対して男子は3〜7人位の割合です。その理由は不明ですが、男子の方がことばの発達がやや遅めで、ストレスの影響を受け易いからではないかなどといわれています。
引用元-教育家庭新聞
症状は変化しますか
幼児期に発症しても、小学校入学前後で平均50%位の子が自然に、あるいは軽い指導でよくなります。大人になると有病率は1%弱になります。
小学校入学から思春期にかけての症状は、年齢やどもりの特徴によって異なります。症状がしだいに重く変わっていくのを「進展」といい、2つの面があります。
引用元-教育家庭新聞
- 「どもり」の症状には3種類ある
- 原因は一つではなく、複合的な可能性がある
- 幼児期に多く発症。男性の方が多い傾向がある
- 症状は、軽減する場合も重くなる場合もある
吃音で悩んでいる人は、昔も今も、世界中にいます。映画にもなった、英国国王のジョージ2世、歌手のスキャットマン・ジョン、メーガン・ワシントンなどが有名です。症状が改善したり、克服して成功を納めたりしている人の姿は、心強い存在ですね。
原因は?吃音って?子供の言葉がつまる癖の要因は?
吃音の原因とは?
吃音症には様々な原因が考えられており、未だに特定されていません。
ただ、現時点では一つのことが原因となって発症するよりも、複数の要因が重なって発症するという見方が強いようです。
現在、吃音症の原因には以下のような説があります。
遺伝的要因
最近の研究では吃音の原因遺伝子が特定されてきており、一部の吃音は遺伝子が関与していると考えられています。
ただし、多くの場合は遺伝的要因に環境などが加わることで発症しており、吃音症の親を持つ子どもが必ず吃音症になるというわけではありません。
また、生まれつきの資質としては、遺伝子の他に脳機能障害が挙げられます。
心理的要因
幼少期に過度の不安や緊張、ストレスといった心理的な影響を受けると吃音の発症率が高くなることが分かっており、しつけの厳しい親の元で育った子どもは吃音症になりやすいと言われています。
環境要因
子どもは身近な人の話し方を真似しながら言葉を覚えていくため、周囲に吃音症の人がいた場合、その話し方が影響して吃音症になる可能性があります。
これは、言葉を覚え始める幼児期に限らず、学齢期の子どもでも吃音症の人をからかい、わざと真似てるうちに吃音症になったケースもあります。
また、心理的要因とも関連してきますが、話し方を注意されたことで吃音症になることがあります。
子どもの脳は言語機能が未発達であるため、どもるのは仕方ないのですが、そのことを叱られると「どもる=悪いこと」だと思い込み、どもりを隠そうと意識しすぎて吃音が定着してしまいます。
その他、幼少期に左利きから右利きに矯正した場合も脳に負担がかかり、吃音症のような症状が出ることがあります。引用元-KENKO_STOCK
- 吃音は複数の要因によって起こるという説が有力
- 吃音の原因遺伝子は発見されているが、環境要因も大きい
- 幼少期の過度の緊張やストレスも大きな原因とされている
- 話し方を注意されたり、利き腕の矯正の負担が原因になることもある
環境要因が大きく影響しているのであれば、周囲の人たちが接し方に気を付けることで、吃音発症はかなり防げるということでしょうか。とはいえ、現実問題、これは難しいかな。世の中“できた人間”ばかりではないですから。むしろその逆。誰もが可能性ありなんでしょうかね。
正しい対処法を知ろう・・もし子供に言葉につまる症状が現れた時は
どんなきっかけで発症するのか?
どもりは、新しい保育園に通い始めたときや、弟や妹が生まれたといった環境の変化をきっかけに生じることが多いと専門家は言います。
また、子供が興奮しているときや、ストレスを感じているとき、とても疲れているときなどに、より顕著に症状が現れる傾向があります。通常は、半年ほどで自然に解消しますが、子供は自分のどもりに気が付くことが多く、フラストレーションを感じたり、恥ずかしさを感じて、言葉を話すことに恐怖を覚えることもあるため、親はしっかりと子供をサポートしてあげる必要があります。医師は次の点に注意するべきだと指摘しています。
●子供がどもったときに、口を挟んだり、修正しない
●子供に話を繰り返させたり、ゆっくり喋るように言わない
●子供にどもった言葉を反復させない
●子供がどもっても、話し終えるまでプレッシャーを与えない
●子供との会話を増やし、大きな声ではっきりと話してあげる
●子供のどもりが悪化しないよう、ストレスのかかる環境をなるべく減らしてあげる
慢性化した場合は、専門医に相談を
前述の通り、自然に治癒するケースがほとんどですが、どもりを発症した子供の4人に1人は、症状が慢性化してしまうと言われています。
どもりの治療は開始が早いほど効果的なため、深刻な状況が疑われる場合には、専門医の診察を受けることが重要です。引用元-babytopia
- 環境の変化で吃音を発症することは多い
- 子ども自身が自覚すると、話すことを怖がるようになる
- 親がサポートする際の留意点
- 慢性化した場合は、専門医の診察を受けることが大切
子どもは弱い存在です。辛いことがあっても自分自身でその状況を打開することは、ほとんどの場合できないでしょう。でも体にはしっかりと変化が出てくるんですよね。おしゃべりの練習も、語彙を増やすのもこれからという時期だから発症するというのもあるんでしょうか。
正しい対処法・治し方は?子供の吃音を治すために注意すること
子供の吃音を治す為に親が心掛けること
吃音は2歳〜7歳位の幼児期や年少期に発症することが多く、ある日突然始まり、急に症状が悪化するのが特徴です。
それゆえ、親は自分の子育ての仕方に何か問題があるのではないか、と自分を責め、何とかして吃音を治そうとします。
この時に、間違った方法で子供に接してしまうと余計に子供が悩み、症状がひどくなったり、子供の心を傷つけて、親子関係にも問題が生じることにつながります。まずは、吃音に対する正しい知識を持ち、適切な方法で子供に接するという心構えが必要です。
吃音の子供にしてはいけないこと
- 吃音の子供に「ゆっくり話しなさい」と言ってはいけません。
- 子供が言葉に詰まっても「言い直し」をさせてはいけません。
- 子供が言葉を出す前に、「言葉の先取り」をしてはいけません。言葉の先取りとは、子供が話そうとする内容を、親が先回りして言い当ててしまうということです。
これらは全て、吃音の子供の話し方を無理に矯正しようとすることで、決してやってはいけないのです。子供は吃音を注意されると、話すことに自信がなくなり、精神的なストレスや劣等感を感じるようになります。
そして、何とか親の期待に応えようと、吃音をなくそうとして必死に頑張るのですが、1回でも吃音すると、ショックを受けたり、落ち込んだり、あまり厳しく言われると、逆に親を恨んだりするようになってしまうのです。
つまり、子供が自信を失うような言葉をかけること自体が逆効果なのです。
親の心配は分かりますが、吃音を無理に治そうと注意することは、何の解決にもならないと考えて下さい。引用元-健康生活
- 吃音を発症した子供に、親が間違った方法で接すると、症状が悪化する
- 親は、正しい接し方を覚え、無理に治そうとしないこと
親の無知や無理解が、子どもを追い詰めることになります。気づかないと、負のスパイラルは留まるところを知らず、みんなが不幸になってしまいます。早いうちに、親自身が自分の過ちに気付けばいいんですけどね。「自分は悪くない」という親は厄介な存在です。
治療方法を具体的に教えて!子供の吃音治療に大切なのは?
吃音治療に大切なこととは?
幼児期は成長が著しい時期であり、「話す」という能力においても発達途中にあります。そのため、吃音を指摘して直させるのではなく、スムーズに話す能力をより発達させることが幼児期の吃音治療において大切なことです。
そのため、幼児期には学童期や大人が受ける治療法ではなく、あくまでもスムーズに話す経験を増やすための次に様な指導が行われます。
スムーズに話すモデルの提示や発話の誘導
「発話モデリング」と呼ばれる幼児が話しやすいモデルを示したり、与えられた課題の中で子供がスムーズに話すことができるように誘導するなどの指導を行います。
その際は、スムーズに話せた時に「流暢に話せた」ということを子供にも伝えます。
それによって話す自信がつくほか、再びスムーズに話すことができるように促す効果があります。
スムーズな発話体験のための環境調整
スムーズに話す経験を増やすことは、流暢に話すための脳内神経ネットワークを強くすることにつながります。
それにより、吃音が消失する可能性があるため、吃音が疑われる場合はスムーズに話す体験が増えるよう環境の調整を行います。
具体的には本人にさまざまな発話を体験させるほか、両親への環境調整の指導が行われます。
吃音に悩む王が、完璧に演説がこなせるようになるまでの過程を描いた映画「英国王のスピーチ」にもあるように、訓練を重ねることで吃音は乗り越えられることから、焦らずじっくり取り組むことが大切です。
引用元-マーミー
- スムーズに話す能力を発達させることが大切
- 成功体験で自信を持たせる
- スムーズに話すことは脳内ネットワークを強化することにもつながる
- 環境調整のため、両親への指導も行われる
苦手意識や劣等感の克服に、成功体験は大きな役割を果たします。少しずつ積み重ねることで、自分に自信が持てるようになるからです。そのためには、家族のサポートは無くてはならないもの。症状を悪化させる原因になってしまってはいけません。