赤ちゃんは脱水症状を起こしやすいと言われています。
それを避けるために水分補給が大事なのはわかっているけれどそのポイントはどこにあるのでしょうか?
どんなタイミングでどのくらいの量を、何を飲ませたらいいのかも含めて赤ちゃんの水分補給についてまとめました。
十分な水分補給が必要!!赤ちゃんは新陳代謝がとても活発!
赤ちゃんには水分補給は要らない?
赤ちゃんの水分補給ってなにで行なっていますか??あまり汗などをかいていないのであればミルクや母乳だけで済ましているという家庭も多いと思います。
結構離乳食が始めるまでミルクや母乳だけでも十分水分補給になっているから他の水分補給はいらないとも言われています。でも実際はミルクや母乳だけでは水分補給が足りない時もでてきます。
赤ちゃんの水分量を考えて
特に赤ちゃんは大人よりも水分の量が多いです。しかも赤ちゃんは新陳代謝も活発なので、それだけ汗などを大人より多くかきます。それに汗だけではなく、赤ちゃんっておしっこもたくさんしますよね??1日に10回とかするときも平気であります。
新陳代謝がよくて体から汗がでてそれにプラスしておしっこも多くでるということは、それだけ水分が必要になるということです。
- 赤ちゃんは母乳やミルクだけでは水分補給が足らない時がある
- 新陳代謝が活発だということを忘れないように
赤ちゃんが母乳やミルクの時ってわりとこまめに与えなくちゃならなくて私はそれに追われて他の水分補給ってあまり考えていなかった気がします。他の飲み物の味に慣れさせる時期になって水分補給というより違う味を覚えさせるためにおっぱいの合間に少し与えていました。
【一日の水分量】どのぐらい必要か知りたい!赤ちゃんの水分補給の目安について
10㎏までは体重1㎏あたり1日100ml
赤ちゃんに与える水分量は目安として、10kgまでは体重1kgあたり1日100mlと言われています。これは母乳やミルクも含まれている量なので、10kgの赤ちゃんであれば、母乳やミルクと併せて1リットル程度は許容範囲です。
水分量は母乳やミルクを含めた量
注意したいのは、母乳やミルクも含めての量なので、麦茶やお水などだけなら、200〜400ml程度が望ましいと言えます。
- 赤ちゃんが必要な水分量の目安を覚える
- 10kgまでは体重1kgあたり1日100ml
- 母乳やミルクも含めての量だということに注意する
体重が10㎏というのはおおよそ1歳前後。その頃に卒乳していなければ小さい紙パックの飲み物を1日に2パックは与えた方がいいということになります。ストローで上手に飲めるようにもなっている時期なので与えやすいですね。
注意したい「危険なサイン」とは!?赤ちゃんの脱水症状を疑うポイント
赤ちゃんの脱水症状は観察を怠らないこと
赤ちゃんの全身的な脱水の症状としては、活気の低下、大泉門や眼窩部の陥没、皮膚弾力性の低下、尿量減少、舌・口唇の乾燥、四肢の冷汗などがあり、それぞれの症状の程度により軽症、中等度、重症に分類することができ、脱水が進行し重症になると命に関わることがあります。苦しいなど訴えることができない赤ちゃん、しっかりと観察して早めに受診しましょう。
赤ちゃんの軽症の脱水の症状
・全身状態…正常から落ち着きがない
・脈拍や呼吸…変化はなく正常
・皮膚の弾力性…つまむとすぐに戻る
・目…目のくぼみはない
・涙…流涙を認める
・大泉門…陥没などなく正常
・粘膜…湿っている
・排尿…正常からやや減少
赤ちゃんの中等度の脱水の症状
・全身状態…口が渇く、落ち着きがない、活気がない、刺激に対する反応が鈍い、うとうとと眠りがち
・脈拍や呼吸…脈が速く弱い、呼吸はやや速く深い。
・皮膚の弾力性…つまむとゆっくり戻る
・目…目がくぼんでいる
・涙…減少
・大泉門…陥没している
・粘膜…乾燥している
・排尿…尿量は減少し、濃縮尿がみられる。
赤ちゃんの重症の脱水の症状
・全身状態…ぐったりしている、意識がはっきりしない、チアノーゼがみられる。
・脈拍や呼吸…脈拍は速く微弱、呼吸は深く速い
・皮膚の弾力性…つまむと非常にゆっくり戻る
・目…目が非常に陥没している
・涙…出ない
・大泉門…非常に科没している
・粘膜…非常に乾燥している
・排尿…ほとんど出ない。出てもほんの少量
- 赤ちゃんの脱水症状のサインを覚えておく
- 乳児の場合、重症だと命にかかわることもある
人間と動物は違うところもありますが、うちでは愛猫が病気にかかり脱水症状を起こしてその時に皮膚をつまみ上げてその状態をチェックしていました。その経験から息子の具合が良くない時にはまずは触って皮膚の状態を観察していました。
水分補給時のタイミングや注意点は何?赤ちゃんへあげる時に気を付けること
食前は避けてあげること
授乳やミルク、食事の直前の空腹時は避けましょう。水分でお腹がいっぱいになり、食欲がなくなってしまいます。あげるとしても、少量にしましょう。
天候や赤ちゃんの状態に合わせた量をこまめに
気温が高い日や、入浴後、外出時など水分が失われやすい時は意識的にこまめに水分補給をしてあげましょう。ただ、極端に水分補給量を増やさないように注意は必要です。急に暑くなったからといって、前日よりも水分補給量を急に増やしてしまうと下痢をしてしまう可能性があります。赤ちゃんの欲しがる量をあげることも大切ですが、あげすぎないように気をつけましょう。
キンキンに冷やさず常温のものを
必ず常温の飲みものをあげましょう。冷蔵庫でキンキンに冷やしておいた飲み物を与えないようにしてください。まだ身体の機能が未発達の赤ちゃんの、お腹をびっくりさせてしまいます。
- 水分補給のタイミングに注意する
- あげすぎないようにすることも大切
- 水温は常温
夏場になるとついつい氷を入れてキンキンに冷やした飲み物を飲みたくなりますが、大人も赤ちゃんと同様に白湯が身体のためにも良いようです。息子を生んでから夏場でも息子と同じ白湯を飲むようになってから私の体調も良いような気がします。
お茶やジュース「あげていい物・ダメな物」赤ちゃんの水分補給におすすめ飲み物は
お茶類を飲ませる場合は?
他にもベビー用の麦茶やほうじ茶も販売されています。ほうじ茶などは、大人用のものを白湯で薄めて飲ませても良いでしょう。ほうじ茶には若干カフェインが含まれているので、気になる方は麦茶がおすすめです。緑茶や紅茶はカフェイン含有率が高く、まだおすすめできません。
麦茶には、血液をさらさらにするピラジンという物質が含まれている、という研究もなされています。お風呂上がりには、大人も子どもも麦茶はおすすめの飲み物と言えるかもしれませんね。赤ちゃんに与える時は、大人と同じものではなく、ベビーフードとして販売されているものを選ぶと安心です。
ジュース類を与えてもいいの?
大人と同じ果汁やスポーツドリンクは、まだ与えてはいけません。ベビーフードのジュースやスポーツドリンクもありますが、白湯や麦茶に比べると、甘く美味しいものとして認識されます。控え目とはいえ糖分も気になるので、毎日飲ませることを考えて選ぶとよいでしょう。
赤ちゃんは、おっぱいやミルクだけで栄養を摂取する時期を経てから、離乳食へと進みます。その時に、重湯や野菜のすり流しよりも甘くて濃い、美味しいものを知っていると、なかなかなじんでくれないことがあります。新生児期からその点に注意しておくと、安心ですね。
- お茶類を飲ませる時はカフェインに注意する
- 味があるジュースはあげ始める時期を考慮する
- 早い時期から濃い味に慣れさせないようにする
私は普段自分が飲むお茶が麦茶かほうじ茶なので息子にもあまり気兼ねせずに同じものを与えていました。甘いジュースも自分が飲まないので味が付いた飲み物は1歳過ぎるまでの飲ませなかったような気がします。炭酸飲料は小学生になってからです。
【水分を飲まない時の対処法】赤ちゃんへの水分補給で困ったときの方法!
飲みたがらない時は無理に飲ませなくてもかまわない
赤ちゃんが水分を欲していないようなら、無理に飲ませなくてもかまいません。しばらく時間をおいて、もう一度あげてみましょう。飲みたいものが違うという場合もあるので、湯ざましを飲まなかったら麦茶にかえる、麦茶がダメならほうじ茶にするなど、種類を変えてみてください。
他の水分を飲まなくても母乳を飲んでいるのなら心配ない
母乳は最強の水分補給ですから、他のもの飲まなくても、母乳を飲んでいるなら心配はいりません。
- 水分補給は神経質にならなくても大丈夫
- 飲み物の味を変えてみることも大切
息子が小さい時はその様子に神経質になることもありましたが、大人が苦痛に感じることは子供でも同じだと考えて自分の感覚を大切に息子の様子を見るようにしていました。飲みたくない時に何かを飲ませられるのも苦痛なだけなので必要最低量にしていました。