2歳児は、イヤイヤ期に突入する時期。そんなお子さんを何人も預かる保育士さんは、子どもたちとどのように接しているのでしょう。
2歳児といえば、自分の身の回りのことが自分でできるようになる時期でもあります。
保育園ではどんな遊びをしているのでしょうか?
大活躍!新聞紙は保育園での遊ぶに最適!
新聞紙遊びは小さなお子さんにもオススメ
保育園や幼稚園でもよく活用するのが新聞紙。柔らかく、お子さんの小さな手でも簡単に破ったり、丸めたり楽しんで遊ぶことのできるアイテムです。新聞紙で楽しめる遊びをご紹介します♪
どんな遊び方ができるかな?
1.新聞紙をビリビリ破いていきます。上手く破れない子は新聞紙を持ってあげたりと手伝ってあげてくださいね。
2.ビリビリ破いて新聞紙をパラパラと上に向かって投げます。保育園などでも「花火〜♪」なんて声をかけながらパラパラと楽しんでいました。
3.パラパラした後はお子さんと一緒に掃除機になって新聞紙を集めていきましょう。段ボールを真ん中に置いて声をかけながら集めることも楽しみましょう。片付けまで楽しめるとってもお勧めの新聞遊びです。
- 新聞紙は、小さな子も扱いやすく、遊び道具にもなる
- 小さく破いて花火に見立てた後、お片付けも遊びながらできる
元が大きいので、いろんなサイズにできるし、思いっきりお絵かきしてもいいし、新聞紙は、いろいろ遊べそうなアイテムですね。子どもたちは、創意工夫が大好き。教えなくても、大人が考えつかないような遊び方を発見してくれるかもしれませんよ。
的当て遊びをしよう!2歳児でも簡単にできる!
ルールがシンプル、的当て遊び
的当て遊びはとってもルールがシンプルなので2歳児にもお勧めの遊びです。紙に絵を描いてそこにボールを当てるといったシンプルなものからはじめて徐々にルールを変えていっても面白いものです。的当ての応用編についてご紹介したいと思います。
1.赤の○を描いたものを1枚、青の○を描いたものを1枚、黄色の○を描いたものを1枚用意します。出来あがったら3枚好きな所に貼って、ビニールテープなどで床に線をつけます。
2.子どもに線の上に立ってもらってボールを渡し、赤に当てたらこのお菓子、青に当てたらのお菓子、黄色に当てたら・・・といいうように小さなお菓子をもらえることを伝えます。お菓子は小さなラムネやおせんべいなどお家にあるものでOKです。
景品を工夫してみて
いつものお菓子が景品に変身するとちょっとした楽しみになるものです。もちろんお菓子ではなくても折り紙で作ったメダルなど何でも景品にしてお祭り気分を楽しみましょう。
- 的当てゲームは、2歳児にもお勧め。ルールを変えてみても面白い
- お菓子やメダルなど、いろんな景品を作るとお祭りのようで楽しめる
シンプルなゲームは、年齢によってレベル調整もできるし、ルールも適宜変えられるのがいいですね。場所も道具も工夫しだいという面もありますから、バリエーションも豊富です。景品付きというのは、達成感も味わえて、子どもたちもやりがいを感じられるでしょう。
大切なのは保育園と保護者の協力!2歳児の成長に影響が
自分でできることを増やしていこう
2歳〜4歳にかけては、子どもの「自分でできること」がどんどん増えていく時期です。
保育園では、次第に保育士さんの手を離れて、着替え、片付け、歯磨きなど、自分でする子が増えていきますし、また、自力で行うように促す教育がなされています。ぜひご家庭でも、試行錯誤する子どもの様子を温かく見守ってあげましょう。
いたずらに手を貸すことはせず、「自分でできる」経験(成功体験)を通じて自信をつけさせてあげることが大切です。オムツはずれの時期など、個人差がある部分については、保育園と保護者の方で協力して、標準的なレベルにまで成長を促していきます。
焦らず、見守って
ただ、一般の子と比べて「できる」ことが少ない場合でも、必ずしも問題視する必要はなく、多少時期が前後するのは「個性」として受け止める余裕が欲しいところです。
保育園ではできないことを強制的にしつけるような教育はまず行われません。
事実、おねしょなどのトラブルも成長によって自然と解消されるケースが大半なので、過剰に心配しないようにしてください。
- 2~4歳の頃は、身の回りのことも、どんどん自分でできるようになる
- 「自分でできた」という成功体験を大切に
- できるようになる時期には個人差があるので、余裕を持って受け止めて
自分ができることを他の人ができないと、ちょっとイライラ。これ、家族間でもありがちなことです。自分が3歳の頃、どうだったかを覚えていればそんなことはないかもしれないのに。小さな成功体験でも、ほかの事へのチャレンジ精神の発露になります。大切にしましょうね。
心と身体を育てる「遊び」。イヤイヤ期の2歳児にもママにも嬉しい
いい意味での放置
遊びには、「楽しむ」だけでなく落ち込んだ気持ちを回復させたり癒したりする力もあります。イヤイヤ期のお子さんとの時間は、忍耐力が要り、親の方も泣きたくなることも少なくないと思います。そんな時は、広い公園で子どもを自由に遊ばせたり、色々なおもちゃが使える児童館などに遊びに行ってみたり。子どもの楽しそうな顔を見ただけで、親の気分も上向きになることもありますね!
2歳児は不思議がいっぱい
まだ単語を並べるぐらいのおしゃべりしかできない2歳代は、感情を爆発させることも多く、コミュニケーションにエネルギーを使いますが、ふとタイミングよく気持ちをくんであげると、拍子抜けするほど穏やかになることも。もう赤ちゃんではないけれど、まだ赤ちゃんのような不思議な存在とたくさん遊ぶ中で、気持ちのつかみどころを獲得できるといいですね。
- イヤイヤ期の子どもは、広いところやいろんなおもちゃがある場所で自由に遊ばせてみては
- 2歳ごろは、コミュニケーションも難しい時期
イヤイヤ期、大人の対応次第で態度を変えて、そのまたリアクションを楽しむ様子がちょっと子憎たらしい。これは私の個人的な思い出ですが、我に返り、同じ目線で対峙していることに気づき、失笑しました。エネルギーは確かに必要ですね。しかし見ていて飽きなかった覚えもあります。
どんな「遊び」がいい?2歳児に必要なものは
お散歩の楽しみは?
歩行が自由になった子どもたちに散歩はとても大切です。「今日はたんぽぽを見に行こう」「今日はあそこのワンちゃんいるかな?」などと、わくわくするような場所を見つけて、目的を明確にして、期待を膨らませて出かけましょう。子どもたちと一緒にお話をしながら楽しみたいものです。
見立てて遊ぼう!
この時期は、何でも回りにあるもの、たとえば積木や服やタオルなどを自分の好きなものにみたてて遊びます。子どもの動きに応じて多様に変化する水・土・砂は『おだんご』『ケーキ』と何にでもなり、子どものみたてたい気持ちに応えてくれます。みたて遊びは、やがてつもり遊び、ごっこ遊びへと展開していきます。また、砂場に大きな池を掘って泥水プールを作りその中で泳いだり、大きな砂山を作ってその上を走り回って砂まみれになったり、遊びがダイナミックになっていきます。
友だちとの関わり
友だちに対する思いやあこがれをいっぱいもっています。遊びを通して、友だちと一緒だから楽しい、友だちが大好きと思う2歳児の世界を広げていきます。また、自我が広がる時には、自分と違う存在である友だちが必要です。よくぶつかり合ってけんかやトラブルも起こしますが、このぶつかり合いを通して、より自分と相手を知っていくのです。大人との1対1の関わりから、大好きな大人のもとで子ども同士の関わりが発展していきます。
引用元-保育カレンダー – 2歳児の世界
- 散歩の途中に目的を持つと楽しくなる
- 身近なものを、いろんなものに見立てる遊びは、他の遊びへと発展していく
- 子ども同士の関わりが発展する時期でもある
周囲の大人たちに抱っこされたり、まとわりついたりの時期を経て、自分の興味を持てるものを見つけ、動き回る時期ですね。見るもの、聞くこと、初めてのことだらけ。恐れや戸惑いもあるでしょうが、喜びも大きいんでしょうね。2歳児目線では、何がどう見えてるのか知りたくなります。
こんな風に思って保育園の先生は子供達に接しています
2歳児を担任するにあたって、大切にしたこと
私は2歳児を担任するのは初めてだったので、クラスがスタートする前に1年間大切にしたいことを次のように考えました。
・1年間じゃれつき合って生活していきたい。
まずは担任との関係作りを。(男の場合は好みがはっきりし易いので、)子どもの様子をみながら少しずつ距離を縮めていきたい。「この先生安心できる」って感じてもらえるように。
たくさんじゃれあって、担任の体で遊ばせたり、体を使って楽しみたい。リズムも取り入れていきたい。リズムは大きいクラスの姿を見て真似、できてる つもりをたくさん楽しみたい。様子を見てホールで。
「もう一回!」と言われるような あそびを 繰り返し楽しんでいきたい。
子どもたちの主体性を大切に
・幼児後期にむけて…
身辺自立、あそび、ことば の土台作りを大切にしていきたいです。「じぶんで」「こうありたい」「こうしてみたい」というような主体的な思いや意志を大事に、子どもたちの要求にたくさん応えていきたいです。たのしい うれしい おいしい つめたい きもちいい など生活の中でいろいろなことを感じ、担任も一緒になって表現して、たくさんの感覚や感触を楽しみたいです。また、生活の中での子どもの「なんで?」や、「ダメ」「イヤだ」にどんな返しだと受け入れられやすいのか、興味津々です。・2歳の自我を大切に…
自分で考え、自分で決め、自分で行動していく‘自我’ を大事に、保育の中で子どもたちの自己主張をどれだけ保障できるかを課題にしたいです。2歳児の自我に、担任も同じような感覚で対抗してみたいです。(が、時には冷静かつ巧みに。)
- じゃれ合いながら、子どもたちとの距離を縮めていこうと思った
- 子どもたちの主体性や自我を大切にしたい
- 個々の子どもの自己主張をどれくらい保障できるかを課題にしたい
保育園の先生のお仕事は、頭も体も休む暇がないですね。ほんと、頭が下がります。いろんなお子さんの成長の様子を間近で見られるという面白さはあるかと思いますが、面白がる前に、個々の子どもたちの、都度の対応が大変そうです。それだけに、やりがいもひとしおなのでしょうか。