結婚式に着物を着て参列。和装は日本人の美しさを際立たせてくれる素晴らしい装いです。
結婚式に訪問着を着ていくときのマナーを調べてみました。
扇子の有無、持ち方、差し方、種類、紋、半衿、アクセサリーに至るまで、ぜひ参考にしてみて下さい。
Q.末広(扇子)は必要ですか?結婚式に訪問着を着て行く場合のマナーは?
訪問着なら扇子を持つべき?
結婚式に訪問着を着る場合、留袖や色留袖みたいに扇子は必要?
もし、必要なら、どんな扇子?
留袖や色留袖みたいに開くと金色のセンス?
着付け師さんによって違う?
着付けの持ち物に記載がなかったこともあれば、あったこともあるので、着付け師さんによって判断が違うのかな?と今までの経験上、考えています。
私感ですが、ダイアナ妃に着物を送った羽田友禅というのでしょうか?
そんな着物を着ている人=着物好き&着物に詳しい方なのだろうと考えています。
今まで出席した結婚式では、そんな方は親族でなくても扇子をさしていました。
なので、マナーとしては何が正しいのか?と。
- 結婚式に訪問着を着るときは扇子がいるか
- 着付け師によって、判断が違うのか
- 羽田友禅を着ている人は、みんな扇子をさしていた
着物のマナーはとても難しいですよね。質問者さんが言っているように、着付けする人によっても考え方が違ったりするようです。ネットの情報も錯綜しているので、きちんとしたマナーを知りたいですね。
回答:必須ではないがあったほうが良い
扇子はなくても大丈夫
必須ではなくても結婚式に着るのなら私扇子は有ったほうが好きです。
なんだか気分が締まるんで。既婚30代の子持です。
わたしは日本舞踊を習ったのですが発表会用とかの扇子で無くて先生が下さったりで思い入れがあります。
扇子の種類
《黒骨の祝儀扇》
・全ての骨が黒漆塗り、地紙の表が金無地、裏が銀無地の末広。
・黒留袖、色留袖を着る場合には必ず持つ。
・訪問着、付下げ、色無地、江戸小紋を祝儀の礼装として着る場合にも持つことがある。
・座礼の際は膝前に置き、立礼の際は右手に持ち左手を添える。このとき金の地紙が内側(自分側)を向くようにする。
・座礼、立礼の際以外は、金の地紙が外側(相手側)を向くように帯の左側に差す。
・威儀を正す為だけに持つもので、これで涼をとることはしない。
・親骨の黒漆に金銀の蒔絵が付いたものも同様に用いる。
・骨をプラスチックで代用したものも同様に用いる。《白骨の祝儀扇》
・親骨が白象牙、地紙の表が金無地、裏が銀無地の末広。
・上記の黒留袖以外を着る場合に、同様に用いる。
・白象牙をプラスチックで代用したものも同様に用いる。
- 扇子は必須ではない
- 祝儀扇には黒骨と白骨がある
扇子は持たなくても良いという事ですね。威儀を正す為だけに持つものと書かれているので、本当に飾りだということでしょうか。着物のマナーは奥が深いですね。着るからにはしっかりとマナーを知っておきたいものです。
[Q&A]マナーに関して。結婚式に訪問着を着る場合に「末広」は必要?
訪問着の紋
・訪問着に紋が無い場合は駄目なのでしょうか?
訪問着はそれ自体、絵羽という形式ですので晴れ着として結婚式に十分です。
紋が付いているかどうか、紋が付いていれば格は上りますがなくても構いません。
訪問着の場合、総柄のものは柄に邪魔されて紋を付け難いものもあります。必ず紋を付けるということにはなりませんので。
伊達襟は格に関係なし
・半襟は白の塩瀬(刺繍無し)にしますが、伊達襟は必要でしょうか?
伊達襟は胸元が寂しいときなどに使いますので必要ということはありません。
もともと重ね着の名残でしょうから、一般に寒い季節のものです。格には関係ありません。
訪問着に扇子は必須ではない
・帯に挟む扇子のようなもの(末広というのでしょうか?)は必要でしょうか?
金銀扇子は留袖の時には必ず持ちますが、訪問着の時には必須ではないようです。持っても構いません。
着物にアクセサリーはNG
・結婚指輪に宝石のついた指輪を重ねづけすることは大丈夫でしょうか?
着物の場合、指輪は余り好ましくありません。腕時計も同じです。
宝石の指輪は生地、特に織物を傷つける場合があります。「結婚式に宝石の指輪」というのは西洋の習慣です。
- 結婚式の訪問着には紋がついていなくてもOK
- 伊達襟、扇子は必須ではない
- 着物にはアクセサリーは不要
なんだかとても難しいですね。親の着物を着ていくときなど、着物について知識がない時などは、よく調べておく必要があります。あとから知って恥をかかないようにしたいですね。
末広(扇子)の持ち方・差し方を教えます!結婚式に訪問着を着ていく場合の常識
祝儀扇の使い方
結婚式に持つ金銀の扇子(末広)・色々な呼び方がある様ですが、「祝儀扇」といいます。祝儀の席で挨拶を交わすときに使います。
和室なら、正座したひざの前に起き、洋室なら手に持ちます(披露宴のお出迎えのときなど)
●手に持つとき・・・金地のほうを自分に向け、右手で持ち、先を左手で受けます。水平か、先がやや下がるくらいで保ちます。
●末広を帯に挟む時・・・金地を外に向け、帯と帯びの間に差し、先を2~3センチほど出します。下前の衿に向かうような角度にします。
注)黒い骨の末広は、フォーマルな着物全般に使えますが、白い骨の末広は、色留袖、訪問着などにはいいですが、黒留袖には使えません。
引用元-結婚式と着物
留袖には扇子は必須
留袖は礼装ですから、帯のやや左脇に末広(小型の扇)を差しておくのが基本。
慶事の場合は金の面を見せるのがお約束です。
元来、末広はご祝儀を先様に渡す際に、開いてその上に乗せた、また畳に手をついてご挨拶する場合に、顔の前に横一文字に置くために使われていました。
現在は、親族写真を撮る際に手にするくらいで、上記のような使われ方はほとんどされていませんが、いざとなったら、ああそうかと思い出してささっとできたら素敵。
留袖での振る舞いを心得ている人だと誰もが認めるに違いありません。
- 結婚式に持つ扇子を祝儀扇と言う
- 祝儀の席で挨拶の時に祝儀扇を使う
- 白い骨の祝儀扇は、黒留袖には使えない
- 留袖には祝儀扇をさすのが基本
和装の振る舞いを若い人が美しくできたらとても素敵です。今は洋装主流ですので、そこまでしっかりと出来る人は少ないのかもしれません。だからこそ素晴らしい所作は一目置かれること間違いなしですね。
結婚式に参列する時のマナー!訪問着を着ていく時編
紋
紋なしのもので大丈夫です。
良く紋付きではない訪問着は礼装にではなく社交着格となるので着られないとされる方がいらっしゃいますが、私の通っている教室の先生は「訪問着には本来、紋はつけないもの」とおっしゃっていたので紋がない訪問着でも問題なく着られると思っております。
先生曰く、訪問着はその柄の付け方自体が格の高いものであるので、紋で格を上げる必要がないとのこと。
※私の先生はとても古典的な教え方をされる方なので、もしかしたらこれとは違う考え方をされる先生もいるかもしれません。
帯
金か銀が使われた袋帯を締めます。
結び方は親族として着るならば上品に、友人として着るならば華やかにと状況によって使い分けると良いかと。
上品に装うなら末広太鼓が個人的にオススメです。
半衿
白の半衿か金銀糸で刺繍を施したものを選びます。
伊達衿
付けた方が華やかになるでしょう。
なしでも構いません。
着物との間に挟むものがなくなるので白の半衿がキリっと効いて格好良いですね。
着物自体の雰囲気、その着物を着た時になりたい雰囲気に合わせて選ばれると良いと思います。
帯揚げ&帯締め
帯締めは金銀をあしらったものを使います。
こちらも帯と同じく親族としてきるなら上品に、友人として着るならば華やかにと状況によって使い分けると良いかと思います。
扇子
持っても持たなくても構いません。
昨今は訪問着では持たない風潮のようです。
- 訪問着に紋は必要なし
- 帯は、金か銀の入った袋帯
- 半衿は、白か金銀糸の刺しゅう入りのもの、伊達衿はなくても良い
- 帯締めは、金や銀をあしらったもの
- 扇子は持たなくても良い
なんだか難しく感じてしまいますが、一式そろえてしまえば楽ですね。着物にはマナーがあるので、間違わないようにしていきたいものです。いまの時代だからこそ、和装を着ていきたいですね。