正社員じゃないのになかなか退職を認めてもらえない派遣社員の実態、あなたの身にも降りかかるかもしれません。
体調不良や家庭の事情等、退職理由は様々です。
辞めさせてもらえない派遣先とはどう交渉したらいいのかも含めて派遣社員の退職の現状をまとめました。
Q、派遣先の上司が退職を納得してくれない?!体調不良なのに…
派遣で入社後出勤したのはわずか9日間
派遣社員として一ヶ月前に入社しましたが、入社4日目にウイルス感染にかかり、体調が戻らず入院、退院後の現在も自宅療養をしてい
ます。現在はウイルス感染 は治ったのですが原因不明の症状が続いており、入社してから出勤したのはわずかに9日間、もう3週間ほどお休みをいただいてます。
派遣なのでクビを覚悟で入院した
派遣だからクビを覚悟に入院しましたが、派遣先の上司はクビどころか逆に心配してくださりました。
非常に恵まれた環境なのかもしれませんが、私自身これ以上お休みを頂くのも派遣先に迷惑になりますし、今の体調不良のほかにも持病の治療もすすめないといけなくなったので、きっぱり辞めて体調を戻すことに専念したいと、退職の意を伝えました。(正確には派遣会社の担当経由ですが)
こちらに迷惑がかかるからという理由で退職するのは納得がいかないと言われた
今のわたしの状況に理解してくださってることもあって、すぐに了解を得られるだろうと思っていたのですが、「何も辞めなくていいだろう。完全に治るまで休んだらいい。こちらに迷惑かかるからと退職するのは納得がいかない。」と言われました。
私は職種未経験から入社した新人で即戦力になるような人材ではないですし、体調不良で退職することを反対されるとは思わなくて驚いています。
円満退職するためにも、どうすれば納得してもらえるでしょうか?
- 派遣で入社してすぐに入院した
- 退院後も自宅療養中
- 体調不良で退職するのを派遣先の上司が納得しない
体調がよくないことを会社に気遣ってもらえるのは有難いことです。でも、派遣の場合は契約途中で入院したりするとクビを覚悟します。逆に体調不良が理由の退職を認めてもらえないとそれはそれで厄介です。
A、まずは落ち着いて。あなたが用意すべきものは【診断書】
当事者と派遣元が交わしているのが「労働の契約」
派遣就業のややこしさは、派遣先の意向も大事であるには違いないけれども、最終的には、
*契約自体は「派遣先-派遣元」が交わしているものであること
*労働の契約は「当事者-派遣元」が交わしたとおりで進むこと…これが揺るぎない取り決めであり、実態だということです。
派遣元の担当者に談判するために診断書を用意する
ですので、質問者さんの辞めたい意向は、あくまで派遣元の担当者に堅い意思として理解を得なければならなくて、必要に応じて提出する診断書でさえも、派遣先ではなく派遣元に提出することで判断を待つしかない身の上なのが派遣社員です。
派遣先が質問者さんを手放そうとしない深い理由は推し量りようがないですが、質問者さんが真実を知れる可能性が薄そうな印象であるからには、質問者さんは派遣元担当者との談判のために、診断書の用意をなさっておきたい局面ではあります…
- 仕事は派遣先と派遣元の契約が基本だということを念頭におく
- 自身は派遣元と話を進めるべき
- 診断書の用意が必要
派遣社員は派遣元と契約している派遣先で仕事をします。なので仕事の進退にかかわる交渉事は派遣元を通して行うのが望ましいということになります。派遣先が個人を手放そうとしないのには特別な理由があるのではないかと勘繰りたくなります。
恐ろしいブラック企業の現実!派遣なのに体調不良でも退職を認めないの…?
「辞めたいのに辞めさせてくれない」というブラック
「ブラック企業」といえば、過酷な労働環境で長時間にわたって従業員を働かせる企業というイメージが強いが、「辞めたいのに辞めさせてくれない」企業も、「ブラック」と呼んでいいだろう。働くことに関する様々な相談に応じているNPO法人労働相談センターには、「会社が辞めさせてくれない」という悩みが数多く寄せられている。
同センターのウェブサイトに掲載された事例は、次のようなものだ。
その具体例
「介護施設。退職届を提出した。上司は了解したのに、施設長が『就業規則には2ヵ月前に提出となっているので受け取れない』と退職届を戻してきた」
「派遣社員。病院事務勤務。職場環境が辛く、心身ともに壊れてしまい、病院に退職を申しいれているが『病院のイメージも悪くなる。面子が立たない』と辞めさせてくれない」
「派遣。ホテル勤務。仮眠もない過酷な勤務のため、睡眠不足で体重も6キロ減り、フラフラな状態で働いている。仕事で車の運転もやる場合であり、限界なので退職を申し入れたが『人を探すまで待って欲しい』と言われた」
- 「過酷な労働環境で長時間勤務を強いる」というイメージの「ブラック企業」
- 「辞めたいのに辞めさせない」というのも立派な「ブラック」
会社の方はようやく仕事を覚えたのにとか他に人がいないから等の理由から辞められては困るということはあるでしょう。でもそこまで社員を束縛する権利はあるのでしょうか?派遣の場合はとにかく派遣担当者に交渉するのが良さそうです。
「体調不良」は第一位|派遣が退職する理由を調査
コミュニケーターが退職する表向きの理由ベスト3
1位 「体調不良」
ストレスの多いコールセンターでは、精神的な悩みから体調を崩してしまうことも少なくない。つまり根本は別のところに原因があることも多く、そこを直さなければ本来的に解決するものではない。
2位「家庭の事情」
父母の入院・介護、子供の塾通い、夫の転勤などさまざまな理由を言ってくる。これからどんどん費用がかさむようになって今退職してしまって大丈夫なのかと心配になってしまう。介護休暇やシフト調整の柔軟性などの制度がきちんと整っていれば解決可能な理由もある。
3位「結婚・出産・育児」
結婚し住居が遠方になった。出産・育児で仕事ができなくなった。親とも別居なので育児を頼める人が近くにいないなど。産休や育児休暇を利用し、一定期間後に職場復帰をすればいいのに、と思っても多くの人は戻ってこない。大なり小なり職場に対する不満が解消されないためである。
- 体調不良が退職理由の第一位
- それ以外にも様々な退職理由がある
コミュニケーターの仕事は派遣社員の多くが活躍している職種です。コールセンターなど大人数が必要な部署があるからでしょう。シフト制の場合も多そうですがそれがきちんと確立していないと精神的肉体的にも負担がありそうです。
その影には…真の理由があった?!派遣の退職、実際はこれが原因
1位「管理者(マネージャー, SV)に対する不満」
無理難題を強いられる。指導が厳しく毎日注意される。改善案などで質問をあげても回答がない、あるいはあいまいになったまま。センターの方針やルールそのものがあいまい。人によって言うことが違う。会社の将来性が見えないなど、さまざまな不満の声があがる。
2位「就業条件(内容、時間、時給)に対する不満」
自分には向いていない仕事だと思った。覚えなければいけないことが多すぎてついていけない。毎日同じことの繰り返しでストレスが溜まる。苦情やクレームが多く対応がつらい。時給がいまだに変わらない。休日出勤、残業を強いられる。有給休暇をとりづらいなど、業務内容や勤務条件が自分の希望と合わない理由が多くあげられる。
3位「社内の対人関係」
上司が嫌い、なじめない、○○さんとは肌が合わない。仕事とは関係ない個人的な人間関係のトラブルに巻き込まれて心労になっている。組織的あるいは個人的な陰湿な「いじめ」があって耐えられない、特定の人が宗教普及活動をしている、業務外の別の仕事にしつこく誘われる(マルチ商法)など、かなり奥の深い離職理由が散見される。
- 派遣社員の退職の本当の理由
- 労働条件、マネージャーに対する不満、人間関係
大勢の人が携わる部署だからこそコミュニケーターの仕事は対人関係にも気を遣いそうです。お客様のクレーム対応にも追い立てられそうだし始めてみたら自分に向いてないことに気づく人も少なくないでしょう。せめて契約期間は全うしたいものです。