大学の文学部は就職に不利だという話をよく耳にします。
実際その就職事情は厳しそうですが、だとしたら理由は何でしょうか?
企業はやはり学部重視なのでしょうか?
そんな文学部の就職事情や就活に生かしたい強みもあわせてまとめました。
Q.なぜ文学部は就職に不利といわれるの?!文学部に通う女性からの質問
文学部が就職に不利と言われるのはなぜ?
文学部が就職不利と言われる所以はなんですか?
経済法商のほうが即戦力として使えるからで文学部は哲学とか歴史とか文学とか学んでも社会で使えないからでしょうか?
それとも文学部は女子が多く、基本的には就職にあまり意欲かないからですか?
ボランティアや留学に対して積極的に、資格も取得しているけれど
一応夏休みや春休みにボランティアや留学など積極的に参加しています。
ほかにも資格などとったりと、大学は自由であるからこそ個人ががんばり意欲をみせなければならないと思っているのですが、もし文学部というレッテル張りで就職不利ならショックです
実際はどうなのでしょうか?
- 文学部は就職には不利なのか?
- だしとたらその理由は?
- 哲学や歴史、文学が社会で使えないから?
文学部生が就職活動において不利だという話は聞いたことがあります。女子が多いからとか社会で使える学問を学んでいないからとか。でも、本当にそんなことはあるのでしょうか?
A.企業の立場から回答|文学部の女性の就職に関する意見
大学時代の勉強は何にせよ実社会の役には立たない
大学時代の勉強なんぞ、実社会のやくにはたたないから一緒。
そもそも、「文学部は不利」という状況を把握してまで、文学部に入る人間は企業からしたら使いづらい。
やはり、就職を考えて、素直に法学部経済学部を選ぶ従順な人間のほうが使用しやすいことによる。
就職が心配なら英語や簿記等の資格取得を勧める
文学部だからといって就職が厳しいとは思いません。
そんなに就職が心配なら、学生時代に英語や簿記といった資格を取ったほうがいいかもしれません。
- 就職を考えて法学部経済学部を選ぶ人間の方が使いやすい
- 文学部だからといって就職が難しいとは思わない
- 文学部で就職が心配なら在学中に資格を取得した方がいいかも
こうしてみると、不利なのかもしれないと思い当たる節があるといえばあります。確かに、企業側としては最初から就職を考えて学部を専攻している人の方が使いやすいかもしれません。でもそれが全てとは思いたくないですよね。
「就職意欲が低い」「女性が多い」…文学部の就職率が悪い理由を推測します
社会に興味を持てる勉強をしない
文学部の鉄板といえば、文学・哲学・歴史です。
理論立った勉強については、思考方法などの点で役に立つのですが、如何せん、勉強の内容が社会に出てサラリーマンになろうとするには不向きなものばっかりです。
つまり、「労働」という言葉がどれも似合わない。
むしろあくせく働くことを否定するような分野ばっかりです。(
実際に文学部の学生が金持ちばかりならこれでも良いのですが、実際はワーキングプアみたいなやつばっかりです。)
そんなんで社会に出られるわけがありません。出てもすぐやめちゃいます。
そしてさらに悪いことに、どの専攻も就活において志望アピールにするのが難しいです。
法学・経済なら「会社法をやりました」「財政学をやりました」などという感じで志望動機につなげることも可能な気がするのですが、文学部の勉強ではそんなことをしても笑われるだけです。
(ただ社会学・心理学などはやりやすい傾向があるみたいです。彼らは比較的就職もマシです)
そもそも就職意欲が低く、情報戦に負ける
上述したものと関連するのですが、そもそも就職意欲が低いのです。
4年生になっても就活してない、なんてやつもザラです。
(もっとも、公務員や教員志望が多いこともあるのですが)
そして法学・経済の人たちと違ってOB訪問や説明会などの情報が学部内で飛び交うことも少なく、就職希望者は情報収集に大変な思いをします。
アカポスを目指したい!という方もいるかもしれませんが、今のご時世人文系アカポスはお先真っ暗ですので、ちょっとでも研究が不向きだと感じた方、あるいは実家が超絶金持ちじゃない方はやめておくことをおすすめします。
博士号を取得した後はめでたくホームレスになれます。
女性が多い
フェミの方には申し訳ありませんが、文学部は女性が多いので、就職も悪いと考えられます。
私の周りにも、フリーターになる人、男のカネで食っていこうと考えている人が何人かいます。
しかしながら、文学部では女性の方がまともな人が多く(一方男性は非コミュな人が多いです。)、一流企業の内定を取るのも女性が多いです。
本当に不思議ですね。
引用元-文学部の就職が悪い3つの理由
- 文学部では労働にむすびつく勉強をしない
- 志望アピールが難しい
- 就職意欲も低い
- とはいえ、一流企業で内定を取る女性もいる
文学と労働は確かに縁遠く感じますね。文学部出身の私の親せきはおかげさまで大学教員になりましたが、がむしゃらに働くタイプではありません。研究が好きで給料は二の次という人にはアカポスの道もありです。
実績次第では…必ずしも就職に不利とは言えない!文学部でも諦めないで
文学部は就職に不利というわけではない
一般に文学部は就職に不利であるとか、就職先を見つけるのが難しいということが言われていますが、本当にそうなのかというと、必ずしもこの意見が正しいとは言えません。
このように言われる理由には、文学部は法学部や経済学部と比べて社会で直接役立つ実学ではないというものです。
しかし、実際に学べる内容を見れば、実学的な学科もたくさんあり、また就職に有利な資格が取得できる学科もたくさんあります。
法学部や経済学部も社会で即戦力にはならない
法学部や経済学部はたしかに社会活動に直結している学問かもしれませんが、大学の4年間で学んだ程度で、それほど大きな差がつくほどの即戦力にはならないのが現実です。
歴史や文学、哲学を学んだからといって、これが直接社会に出て役に立つことは少ないかもしれませんが、それはどの学部でも同じことでしょう。
出身大学によっても異なることで、また学生時代に本気で学んでいれば、何がしかのものを身につけることができるのは、どこの学部でも同じです。
要は、ひとつでも4年間をかけて学んだことがある、極めようとしたことがあるという実績が大切なのです。
引用元-文学部の就職先
- 文学部の勉強の内容を見ると実学的な学科がある
- 就職に有利な資格が取れる学科もある
- 法学部や経済学部も大学4年間で学んだ程度で社会の即戦力にはならない
- そういう意味ではどこの学部も同じ
社会に出る前の最終学歴ともいえる大学4年間ですが、その4年間の学びで大きな差がつくということはあまりないということのようです。労働に近い学部生でも即戦力としては使えない。そういう点ではどの学部も変わりないということですね。
アピールしていきたい【強み】、文学部が就活を勝ち抜くために
文学部生は面接時に個人プレーヤーととられがち
文学部生は自分の感性を大切にする環境で学んでいるので、良くも悪くも自分の軸がしっかりしていて、就活の場で『自分は個性的で、ゆえに貴重な人材だ』というアピールに終始してしまうことがあります。
自信過剰な学生になると会社がわたしに合わせればいい!
わたしに合うポジションを用意しろ!
という姿勢になってしまう(笑)。
会社の歯車になってくれない個人プレーヤーだと敬遠されれば、就職合格率は下がるかもしれませんね…
引用元-文学部は本当に就職に弱いのか?(前) – 「会社がわたしに合わせろ! 」と思ってしまうところは…ある | マイナビニュース
マスコミ系は個性的な人を求める傾向がある
マスコミ系にはそのくらい”やんちゃ”なほうがよし、と考えている会社も多いからでしょうね。
個性のない歯車タイプではこなせない仕事もたくさんありますし。
それから、ちいさい会社も先輩がまめにフォローできますから個性的な後輩でもよし、という場合があります。
しかし、マスコミ系でもちいさい会社でもなく、他学部の学生と真っ向勝負しなければいけない会社選びをした場合、文学部生にはなかなか勝ち目がありません。
言葉を操るスキルを駆使しよう
しかし文学部生には”言葉”を操るスキルがあります。
真面目な学生ほど言葉を操る楽しさや苦しさに振り回されているので(笑)、当然コミュニケーション能力は高くなります。
早稲田大学文化構想学部 文芸・ジャーナリズム論系の渡部直己先生(文芸評論家、早稲田大学文学学術院教授)は『エントリーシートへの記入も面接での回答も、試験官を言葉で誘惑する行為だろう。
これだけ言葉に触れることができる学科にいてなぜ就職に不利だと思うんだ?』と言うんです。
もし文学部にいるから就職に不利だと思い込んでいる学生がいたら、わたしはこの名言を届けたい
- 文学部生は良くも悪くも自分の軸がしっかりしている
- 会社の歯車になってもらえないととられてしまうかも
- 業種によっては個性的でも歓迎されるかも
- 文学部生は言葉を操るスキルが強み
- 言葉を操るスキルをエントリーシートや面接で駆使しよう
最後に、文学部生の大きな強みが出てきましたね。「言葉を操るスキル」です。これはコミュニケーション能力が高いということにつながりそれはきっと就職に有利に働きます。文学部生も自信を持って就活に励みましょう!