何にでも使えて便利なトマトの栄養価と働きを、ご存知でしょうか?
トマトにはガンを防ぐ効果のある成分も含まれているというのだから、驚きですね。
冷凍トマトのおいしさや栄養価、冷凍トマトのおいしい食べ方についても、是非参考にしてみてくださいね。
栄養価と働きについて|緑黄色野菜のトマト
●トマトは緑黄色野菜
ビタミンAになるβ-カロチンをやや多く含んでいます。これは、抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
●トマトのリコピンとは
トマトの赤い色の元はリコピンといわれる色素です。これは、カロチンの一種ではあるのですが、β-カロチンとは違い、ビタミンAには変化しません。しかし、リコピンそのものが活性酸素を減らす働きがあるそうです。それも、β-カロチンやビタミンEの何倍もの効果があるそうです。
●トマトに含まれる脂肪燃焼効果がある13-oxo-ODA
トマトの果汁成分には、脂肪を燃焼させる遺伝子を増やす「13-oxo-ODA」というリノール酸が含まれている事が2012年2月に発見されました。この成分の摂取によって肝臓で脂肪燃焼に働くタンパク質が多く作られ、血糖値が低下するとの事です。
●トマトは飲酒後のアルコール濃度低下に効果
お酒を飲む時に一緒にトマトを食べると、血液中のアルコール濃度が3割ほど低下するという実験結果が今年2012年5月25日に発表されました。アルコールが完全に分解される時間も速くなるとの事です。この発表はカゴメとアサヒグループホールディングスの共同研究によるものです。
- トマトには美容や健康に効果的なβ-カロチンが多め
- トマトのリコピンには、活性酸素を減らす効果が期待できる
- トマトの果汁には脂肪燃焼効果がある成分が入っている
- アルコールを摂るときにトマトを食べると、血液のアルコール濃度が低くなる
トマトにはさまざまな栄養効果があるのですね。一時期「トマトダイエット」が流行ったように、ダイエット効果は確かにあるようです。飲酒後のアルコール濃度低下にも効果的なので、ぜひお酒を飲むときはトマトを使ったおつまみを用意してみてくださいね。
本当!?トマトにはガンを防ぎ効果の栄養価が入っている
トマトは消化を助け、塩分の排出を促す
トマトは、酸味が胃液の分泌を促し、たんぱく質などの消化を助けます。
カリウムを含んでいて、体内の余分な塩分を排泄し、高血圧にならないための健康維持に役立ちます。
トマトのリコピンという色素には、がん予防効果がある
トマトの赤い色は、リコピンという色素で、強い抗酸化作用があり、最近の研究によりガンを防ぐ効果が認められています。
このリコピンは、ビタミンなどと同じく体内で生成できませんので、食品から摂るしかないのです。
リコピンはトマトを生で食べるより、真っ赤に完熟してから収穫する加工用トマトの方が圧倒的に多く含まれているようです。
さらにビタミンCはコラーゲンの形成に役立ち、細胞を丈夫にしてくれる効果があります。
- トマトは消化を助け、塩分の排出を促す
- トマトのリコピンという色素には、がん予防効果がある
- リコピンは加工用トマトに豊富
トマトの健康効果は、目をみはるものがありますね。リコピンを効果的に摂りたいときは、トマト缶などを活用してみてはいかがでしょうか?ただしカリウムは熱に弱いので、生トマトの方が摂取しやすそうです。
美味しいッ!!おすすめ「冷凍トマト」
日持ちしないトマトは冷凍しよう
今回オススメしたいのがトマトを凍らす「冷凍トマト」。さまざまなメリットいっぱいのテクニックなんです!!
■トマトを冷凍すると…
抗酸化作用のあるリコピンをはじめ、免疫力アップに役立つカロテンが豊富なトマト。そのまま食べてもいいし、煮たり、焼いたりといった調理にも大活躍してくれますね。そんなトマトも買ってすぐに使うのであれば問題ありませんが、冷蔵庫や野菜室で数日保存していると水分がなくなって美味しさが失われてしまうということがありますよね。そうした状況を防ぐためには、すぐに使わないトマトは”冷凍”してしまえばよいのです。
冷凍トマトの方が加熱するトマト料理にオススメ
トマトを密封袋にまるごと数個詰めて冷凍保存すると…「皮が剥きやすくなる」「旨味がアップする」「味がしみ込みやすくなり、スープや煮込みに便利」などいくつかのうれしい効果が生まれます。簡単に言えば、冷凍トマトを使うと、より簡単により美味しいトマト料理が作れるのです!!
●袋に入れて、凍らすだけでOKです!
- 日持ちしないトマトは冷凍すると◎
- 冷凍トマトは調理しやすく旨味もあがるので、加熱料理にオススメ
- 袋にトマトを入れて冷凍するだけで簡単
健康に効果的なトマトですが、味の劣化が早いのが難点ですよね。なかなか買い物に行く時間が取れないとき、まとめ買いで済ませる人も多いのではないでしょうか?野菜室で保存するより、冷凍していた方がおいしさが長持ちしますよ。
栄養価も高くなる!?旬のトマトを冷凍することで
市販の冷凍野菜の栄養価は、生野菜とあまり変わらない
冷凍野菜と言うと、生鮮野菜に比べて栄養価が低いのでは?と思って、利用するのをためらっている方が多いかと思いますが、国民生活センターの調査によると、市販の冷凍野菜は、旬の時期に冷凍されていて、生鮮野菜との栄養価はそれほど変わらないようです。
季節外れの生野菜より、冷凍野菜の方が栄養価が高い
ちなみに、旬の時期のトマトに含まるカロチンは、季節外れのトマトと比べて2倍、旬のほうれん草に含まれるビタミンCでは、約4倍も栄養価が高いそうです。
また、2007年に米国で行われた調査によると、生ブロッコリーに多く含まれているビタミンCの栄養価は、収穫されてから1週間経つと56%も失われてしまうのに対し、収穫されてから直ぐに−20℃で冷凍されたブロッコリーは、一年後でも10%しか失われなかったそうです。
栄養価が一番高いのは、新鮮な旬の生野菜ですが、季節外れの生野菜や鮮度の落ちた生野菜よりは、市販の冷凍野菜の方が栄養価が高いようです。
- 市販の冷凍野菜の栄養価は、生野菜と比べて大差なし
- 季節外れの野菜は、旬の野菜より栄養価が低い
- 冷凍野菜より季節外れの生野菜の方が栄養価が低い
冷凍野菜はさまざまな種類のものが販売されていて、すごく便利ですよね。旬の時期にとれた野菜を急速冷凍してあるので、栄養価が高いものが多いのも魅力の一つです。野菜が高い時期などでも価格が安定しているので、活用してみてくださいね。
甘いシャーベットに☆トマトを冷凍させてすりおろすと
野菜を冷凍するときは空気になるべく触れさせない
おいしいトマトおろし
鈴木教授に冷凍野菜を最大限に生かすには、なるべく空気を入れず密閉すること、基本的にはブランチングをするか、解凍後は加熱調理をすること、また冷凍したまま調理することなどの4カ条を教わった。薄く切ってから急冷するのは調理済みの野菜も同じ。冷凍したおでんのダイコンやカレーのジャガイモの食感が気になる人は、冷凍前に小さく薄く切る、平らにならして冷凍するなど試してみては。
すりおろした冷凍トマトは、まるでシャーベット
発見もあった。すり下ろした冷凍トマトは食べてびっくり。甘いシャーベットのようだ。家庭菜園で収穫した後、常温や冷蔵庫で保存していたが、これからは、冷凍庫行きだ。
- 野菜を冷凍するときは、密封袋に空気が入らないようにする
- 解凍後は加熱するか冷凍したまま料理すると◎
- すりおろした冷凍トマトは、シャーベットのようなおいしさ
野菜に限らず、酸化による味の劣化を避けるため、保存袋に入れるときはなるべく空気を抜くようにしましょう。ストローを使って袋の中の空気を抜いても良いですね。またなるべく早く凍らせた方が良いため、トレーなどに乗せて急速冷凍しましょう。