資格取得といっても、難易度はさまざま。難しいものであれば、独学で合格するのはハードルが高くなります。
では、保育士の資格は、独学でも取得できるでしょうか?可能性ゼロではないけれど、越えなければならない壁はあります。
独学に向いているのはどんな人なのでしょう?
独学で勉強してるけど合格できる?保育士の資格を取りたい!
独学で保育士資格は取れるのか?
テーマは「保育士試験は独学でも合格できるか」です。
yahoo知恵袋・教えてgoo・発言小町などの質問サイトでも、この手の質問をたまに見かけるので、私なりの独学に対する見解を書きます。
独学でも「勉強法次第で」合格できます
結論を先に言ってしまうと、独学でも、合格はできます。
ただし、「要領よく」勉強しないと、筆記試験全科目合格まで数年かかります。筆記試験の全科目一発合格者は受験生の中では少数派ですが(実際には2〜3年かけて取得する人が多いですね)、勉強のやり方次第では全科目一発合格も十分可能ではあります。
税理士試験のように、全科目一発合格者が数年に1度いるかいないかというレベルの試験ではありませんので、そこは安心してください。
(税理士試験は科目合格が終身有効なので、わざわざ5科目を一括で受ける人自体が少ないという事情もありますが…)
- 「独学で保育士試験に合格できるかという」質問をよく見る
- 独学でも合格可能だが、要領よくやらないと数年がかりになる
独学で資格試験を突破しようとする場合、テキストや過去問、受験情報などは入手可能でしょうが、スケジュール管理をしっかりやらないとズルズルになってしまいます。いくつかの科目がある場合、何年計画で取得するつもりなのか、逆算から始めましょう。
独学では無謀?保育士の資格取得は難しい?
独学での取得は無謀な挑戦なのか
保育士の資格を独学で取得しようとすることは無謀なことなんですか?
ある人に保育士は筆記は合格できても実技は絶対にうからない。と言われました。
私では独学では受かりそうもないからそう言われたような気もして腹が立ちました。
- 独学で実技試験突破は無理と言われた
独学でも取得可能な資格はたくさんありますが、実現できるかは、個人差も大きいでしょう。今までに何かの資格を独学で取得した経験があれば、それを基に計画を立てられるかもしれませんが。熱しやすく冷めやすい人は、モチベーションの持続が最大の課題です。
現実的に独学では難しい・・保育士の資格を取得したければ実務経験を
独学でも受かる人はいる
保育士試験は合格率が10%ほどです。
どっちかというと、筆記でみんな落ちていますけどね。独学で受かる方は受かります。
私もその一人です。
しかし、全くベースのない方の独学、だとすれば、確かに『無謀』かも知れません。
実務経験があれば大丈夫かも
私も含め、私の仲間たちは全員、実務経験があるのです。
必ずしも保育ではないですが、障害児支援とか、児童の発達の分かる現場で働いた経験がありました。
バイトだとしても。受験資格だけで、周辺の勉強(教育とか福祉とか医療とか)も全くベースの知識がない方はかなり、厳しい試験だと思います。
- ベースがなければ独学での合格は難しい
- ベースとは、教育や福祉などの現場での実務経験
保育士資格取得に当たって、独学ではハードルが高いのは、実技試験でしょうか。園児とのやり取りを想定してということであれば、経験の有無は大きいでしょうね。実務を通して体得したスキルは高評価を得られるのではないでしょうか。
保育士の資格を取得する方法!学校に通わなくても可能!?
通信教育で資格取得
保育士養成学校に通わなくても、通信教育を利用して保育士の資格を取得することもできます。通学しなくてもいいので時間に融通が利くため、社会人や主婦の人でも気軽に受講することが可能です。
修了後は年に1回行われる保育士資格の国家試験を受験し、合格する必要があります。
保育士の国家試験は筆記試験と実技があり、筆記を全科目クリアした人だけが実技試験へ進めます。
ちなみに、保育士試験は科目ごとの合格を3年間持ち越すことが可能。1年目で8課目中6科目合格すれば、翌年は残りの2科目の試験を受ければいいことになります。しかし、試験は年に1回しかないため、モチベー ションや知識のレベルを保持するのがやや難しくなります。
通信教育のメリット・デメリット
メリット
・自分の都合に合わせてマイペースで勉強できる。
・テキストやDVD等の教材を使って、繰り返し学習できる。
・通学制より受講料が割安。
・条件によっては教育訓練給付制度を利用できる(学費の一部補助)デメリット
・学習のスケジュールを自分で作らなくてはならない。
・疑問や質問の回答をすぐに得られない。
・実技の授業が受けにくい、実習が出来ない場合もある。
- 通信教育という方法もある
- 資格試験は年1回で、筆記と実技がある
- 通信教育のメリットとデメリット
通信教育の場合、学習計画のモデルがあること、添削を通して自分の間違いのクセを知り、思い込みの修正もできるというようなメリットがあるでしょう。通学は難しいが、どうしても資格を取りたい人向けには良いかと。締め切りのようなものがないと先へも進みにくいですしね。
メリットやデメリットは?独学で保育士を学ぶ場合
独学のメリット
保育士の資格を取得するために、独学で臨むときの最大のメリットは費用が少ないということです。
受験料が1万円と少し、参考書を買っても5万円以内で収めることができます。
古本屋やインターネットで過去の問題などを見ることもできますので、本気でやればかなり費用の節約を図ることができます。
保育士の資格を取得したいけれど、お金がないという方にとっては、この選択肢しかないように思われます。
また、自宅で自由な時間に学べますので、自分の予定を果たしながら、学ぶことができます。
先ほども触れたように、最近ではインターネットで過去の問題集などを確認できますので、そうした情報を活用しながら学んでいくなら、効率的に学んでいくことができるでしょう。
ただで使えるものは何でも活用しましょう。
独学のデメリット
保育士の資格を取得するときに独学でチャレンジするときのデメリットは、完全な個人プレーで行わなければならないことです。
通信講座も自主学習をしますが、教材や予定はしっかりと組んでもらえますし、いつでも相談に乗ってもらうこともできます。
しかし、独学の場合は、そのすべてを自分ひとりで行わなければなりません。
どんな教材を選べばいいのか、という初歩的なことから悩んでいくでしょうし、どのぐらいの期間を勉強すれば資格取得に近づけるのかということも手探りでしなければなりません。
落ち込んだ時やスランプに陥った時も、基本的には自分で回復させなければいけません。
でも、値段が安い分、自分が努力して稼ぐといった考えを持たなければ駄目です。
独学で資格が取れないということはありません。
通学や通信よりもハードルが高いというだけです。
- メリットは、「費用が少なくて済む」「自由な時間にできる」こと
- デメリットは、「全てが手探り、自分で努力する必要がある」こと
既に小学校教諭や幼稚園教諭などの資格を取得済であれば、独学するにしても勉強は進めやすいでしょう。一からの独学は、かなりの時間を要する覚悟は必要かと思います。プロの保育士や受験経験者から話を聞く機会があればまた違うかもしれませんが。
独学で保育士試験を受ける人はどんな人が向いてる?
独学でもOK
保育士資格をとろうと思ったとき、仕事しながら、家事しながら、子育てしながらで、大抵の人は学生時代とは違って勉強に専念できる環境にないですよね。
それで、保育士試験を独学オンリーで合格できるものかをネットで調べて独学で充分OKとの結論を導き出しています。
保育士試験は試験科目が多いですが、他の国家資格の試験と異なり100点満点の60点取れれば合格なのですよ。
60点以上が多いからと今年の問題の難易度が昨年に比べて低いから63点を合格点にして人数調整するなどと競争するしけんではないんですよ。
保育士の試験までに全科目の勉強が終わることが必要で、分からないことに引っかかって、いつまでも気になって抱えてしまって重要な課題の勉強に手が回らなかったなどの要領が悪い人には向かないですよね。
保育士の資格試験だけでなく試験には要領が大事ですよね。
保育士試験を独学で合格できるタイプの人は要領がうまい方ですよね。
要領がよい人はテキストは一通り見ても、ここだけという重点的に勉強するところを絞ぼりますよね。
取捨選択しないで、切捨てをしないで、テキストの隅から隅までやっていたら時間もなくなるし、頭がパンクして重点テーマがインプットしなくなりますよね。
脳がアップアップしないように、脳にも限界があることを忘れないでね。
調べても分からないことを分からないままに放っておいても気にならない人ですね。
こういう人は独学でも問題ありません
自力で過去問分析ができる人
勉強の優先順位がつけられる人
細かいことをあまり気にしすぎない人
試験に出ないところは思い切って捨てられる人
他の難関国家資格試験に独学で合格した経験のある人
まずは試験に受かればいいと割り切って勉強できる人
自分の実務経験・子育て経験に固執しすぎない人
- 6割できれば合格という試験
- 要領よく勉強を進められれば独学でも大丈夫
資格マニアという人がいます。実務には携わらず、資格取得がゴールだという人です。試験慣れしているので、勉強も苦ではない、問題を解くのもゲーム感覚に近いのかもしれません。こんなドライな感覚や集中力は独学派には必要かも。