座学での学習が終わり、実地学習へ臨む看護学生たち。しかし、さまざまな壁にぶつかることがあるようです。
あまりに辛くて、辞めてしまう学生もいるとか。看護実習特有の試練、学生たちの悩みとはどんなことでしょうか?
レポートのマンネリ化を打破する方法とは?
一番厳しい・つらいと感じた看護実習とは
一番つらいのは人間関係
実際の現場で患者さんに尽くす(看護する)ことがきついのではない。それではなにがきついのか。
本当の難しさは、そこで働いている本職の看護師とのコミュニケーションなのだ現在実習を行っている看護学生の10割が、首を縦に振り深く深くうなずいたのが目に浮かぶ。
実習に置いて嫌な経験をしていない看護学生はいないだろう。そしてその場で働く実習指導の看護師に憎悪を抱かない看護学生もいない。
看護実習でたいへんなのは
それでは実際について触れよう。
看護師はあくまでも医者の診療の補助と患者の療養上の世話を生業とする、業務独占の資格である。なので診断や治療を独断では行えないし、あくまでも医者の指示のもとに行う。
朝は大抵清拭(患者さんの体拭き)やバイタルサインの測定(血圧や体温を測る)のが常であると思うが、こんなもの正直難しくもなんともない。今は血圧計は自動で測ってくれるし、体温計はわきに挟むぐらいだ。しかし、その行為がいくら簡単でもエビデンスに基づいて行わなければならない。
つまり科学的な根拠に基づいて行う必要がある。そのためにはどうするのかレポートを書いて学ばなければならないのだ。
引用元-看護学生の真実をここに話そう。 / 私は嘘をついたことがない
- 看護学生は皆、現職看護師との人間関係で悩んだ経験あり
- 個々の作業そのものより、根拠となっているエビデンスが大切
人間関係の悩みは、避けて通れないのは、学校でも職場でも同じでしょう。なあなあが許されない度合いが大きい場所では、悪いけど新米は足手まとい。実習生は新米未満ですから、余計に辺りが強く感じるのかもしれません。
厳しい規則や先輩看護師との上下関係・・看護実習はつらいことが多い!?
厳しい上下関係
社会人で入学する人は誰しもが思うだろう。上級生の学生は当たり前のようにため口だ
特に専門学校・短大で歴史のある学校ならなおさら…。未だに宝塚みたいな看護学校も存在する。
厳しい規則
歴史が古く、小規模である学校は特に規則が厳しい傾向にあるようだ。その病院付属の学校ならなおさらだ。古い考えが未だに学校を支配し、今の学生にあった教育だとは全く思えない学校も多い。ただ、規則が厳しいのは、看護が甘い世界ではないからでもある。
教員間で方針が不一致!?
学校にもよるが、看護学校の教員はほとんどが臨床経験が豊富だ。その分学ぶ事も多い。しかし、看護経験が豊富だからこそ教員間で看護観の不一致がある仕方ない事だが、当然看護教育に影響してくる。A先生の指導どおりおこなってもB先生にはおこられるなんてこともしばしば。
もしオープンスクールに行くような事があれば、学生に「先生同士の雰囲気はどうですか」と聞いてみてほしい。
引用元-看護とお金と美の追求 : 看護師・看護学生の辛い現実を50個教えるからちゃんと聞け
- 学生の上下関係、学校の規則が厳しいと感じる
- 教員同士で看護観が異なると学生は戸惑ってしまう
それぞれの先生方は、自分の仕事に誇りを持ってらっしゃるでしょうから、それをないがしろにするつもりはありませんが、教育という場面ではある程度の意思統一は図っていただきたいものです。何のための実習かということは、迎える側も考えてらっしゃるとは思いますが。
解決策を考えよう!つらい看護実習のレポート作成のコツとは
レポートがこなせるのだろうか
日々の実習を終えて帰ってくると待ち受けているのがレポートという課題。しかも毎日・・・何を書いたらいいのか、頭をひねっても出てこない。毎日同じような内容のことをちょっとニュアンスを変えて書いているだけのような気がしている。
目標に対する気付きを記録
初日に書いたレポートが似たような内容で三日も続けばさすがに指導者も、「実習で何かを学べているのかな?」と疑問になります。実習のいいところは、実際の現場を体感することができて、しかも一人の患者さんと密に触れ合えることなのです。前もって学習した内容が生かせる機会でもあります。
今日はこうしよう、やってみたいと思うことを一つでいいので考えて臨んでみてください。そこから生まれる気が付かなかった看護の視点や反省点、そして次の課題が自然と出てくるはずです。
どうしても困ったときは、ザ・裏ワザで友達の意見を参考にすることも実習レポートを乗り切るコツです(>ц<)Help!
引用元-ようこそ看護実習生さん♪ | 看護師ブログ [ナースはつらいよ]
- 日々提出するレポートが同じような内容になってしまう
- 毎日、小さな目標を立て、それに関する反省などを書いてみては?
私は、看護実習の経験はありませんが、教育実習なら経験しています。レポートは毎日書いていました。慣れない授業などでヘトヘトなのに、レポートを書かないと帰れない。しかも私の学校のは、他の人たちと比べて項目もページ数も多い。苦行でしたね。今考えても。
学生がどんどん辞めていく!?看護実習がつらいのが原因
実習の教官は本職看護師
看護実習っていうのはシーツ交換だったり、血圧測定の練習だったり、洗髪、全身清拭などなどの病院で看護師が患者さんにケアとして提供することを学んでいくのです。
看護学校の先生、いわゆる教員はもともと看護師さんです。看護師さんの一つの働き方として看護学校の先生になる方法もあるのです。
そんな先輩看護師の教員はやはり基本は厳しく、実践であなたが恥をかかないように厳しく教えてくれますがはじめはやはり難しいです。
辞める人が多い理由とは?
この看護学校で実習が辛くてせっかく入学した看護学校を辞める人が多いのは事実です。
なぜ辞める人が多いのかというと教員や実習指導者の本気度合いが違うからです。先ほども書きましたがあなたが実践する場で恥をかかないようにしてくれるためというのは本当です。
しかし教員が本気で指導してくれるのは、あなたが恥をかくよりもケアを受けている患者さんに苦痛を与えない、迷惑をかけたらそれこそ病院自体が困るからです。
引用元-准看護師になるための学生生活で正直に辛かったこと。 | 無職男でも看護師になれた
- 看護実習の教官は、看護師資格を持った人たち
- 厳しい指導についていけず、辞める学生が出てくる
実習は、受動的な学生時代から、一人前の職業人になる間の期間。慣れないことだらけで、心も身体も擦り減るような思いでしょう。医療の現場であれば、人の命が関わっており、一分一秒を争う場面も少なくないので、その緊張感が上乗せされるわけですものね。
勉強方法のポイントは?つらい看護実習を乗り切るために
受け持ち患者さんをとことん知る
看護実習に臨む上で勉強しなければいけないことは、まず何よりも「受け持ち患者さんの疾患」です。
実習前に、ある程度の疾患のことは勉強していきますが、テストに通るために必要な知識量と、患者さんを受け持つために必要な知識量・知識の幅は予想以上に違います。
受け持ち患者さんの疾患の専門書を必ず手に取り、図解をコピーしたり手書きでメモをしたりして、それを実習中にも見返せるように仕込んでおく必要があります。
合併しやすい疾患などを先読みして頭に入れておく必要もありますし、どの検査値データがその疾患に関わるかも押さえ、基準値から外れたら他の兆候に目を配れるように準備しておくのがよいでしょう。
個人によって必要なケアは千差万別
病態を押さえたら、患者さんの情報収集を行い、看護計画を立てます。
疾患によってできないケアもありますし、家族のサポートの有無によっても必要なケアは異なります。つまりは個々によって必要なケアは千差万別です。
よって、学校で習ったケアがそのまま患者さんに施せるとも限らず、むしろ手技を一から勉強する必要があることだってあります。
引用元-看護実習を乗り切る上で勉強するべきこと | 看護師の仕事、なるには、給料、資格 | 職業情報サイトCareer Garden
- 受け持ち患者のデータを頭に叩き込んでおく
- 必要なケアは患者さんによって違う
実際の職場に入る前の実地学習ですからね。緊張感を持って臨んでいただきたいものです。実習用の都合のいい患者がいるわけではないですから。自分が患者側だったら、実習生に担当されると緊張してしまうと思います。