食物にも陰性と陽性があることをご存知ですか?
「陽性」「陰性」それぞれのことばの意味と、陽性・陰性の食べもの、食べ物が子どもの性格に与える影響についてご紹介します。
陽性・陰性のバランスを保った理想的な食べ物についても、是非参考にしてみてくださいね。
ことばの意味|陽性とは
陽性の意味 その1
よう‐せい〔ヤウ‐〕【陽性】
[名・形動]
1 積極的で、陽気なこと。内にこもらないで、開放的な感じであること。また、そのさま。「―な(の)気質」⇔陰性。2 医学の検査などで、ある刺激に対して反応がはっきり現れること。陽性反応のこと。⇔陰性。
陽性の意味 その2
ようせい【陽性】
①陽気な性質。積極的な性質。 「 -の人」
②〘化〙 ある物質に特有な呈色反応が起こり,その物質が検出されること。
③陽性反応のこと。
④〘化〙 原子が他の原子と化学結合するとき,電子を引きつける傾向が弱いこと。電気陰性度が小さいこと。また,原子(団)が陽イオンになる傾向が強いこと。水素や金属元素は陽性元素である。
▽↔ 陰性
- 陽性の意味 その1
- 陽性の意味 その2
「陽性」というと、個人的にインフルエンザなどの病気の診断に使うイメージが大きいです。その一方で「積極的で陽気」などという性格を示すこともあり、さまざまな意味を持っているのがよくわかりますね。
ことばの意味|陰性とは
陰性の意味 その1
いん‐せい【陰性】
[名・形動]
1 消極的で、陰気なこと。内にこもっている感じであること。また、そのさま。「陰性な人」⇔陽性。2 医学の検査などで、ある刺激に対して反応のないこと。陰性反応であること。⇔陽性。
陰性の意味 その2
いんせい【陰性】
( 名 ・形動 )
①消極的で陰気なこと。 「 -な男」②うちにこもった感じ。 「 -の怒り」
③〘化〙 ある物質に特有な呈色反応などが起こらず,その物質が検出されないこと。
④〘化〙 原子が他の原子と化学結合するとき,電子を引きつける傾向が強いこと。電気陰性度が大きいこと。また,原子(団)が陰イオンになる傾向が強いこと。塩素や酸素また硫黄などの非金属元素は陰性元素である。
▽↔ 陽性
- 陰性の意味 その1
- 陰性の意味 その2
陰性は陽性の反対の言葉で、その意味も陽性とは真逆となります。性格などを指す場合は「陰性」の方がネガティブに思えますが、病気などの診断では「陰性」はポジティブなものとなるのがなんだか不思議ですね。
陽性と陰性の食べ物がある!
陽性の食べ物
陽性の食べ物には、有名なものでは生姜があります。
生姜湯などは冷え性改善によく用いられ、生姜を摂取すると体の芯からポカポカし出します。
このほか強い陽性であるとされる食品には、ニンニクやネギなどがあります。
これらの生姜やニンニク、ネギといえば、風邪を引いた時に有効な食品として知られています。
風邪の時に生姜湯などを飲むと良いとされるのは、ショウガなどの体を温める食品により、体の抵抗力を保とうという意味があるようです。
そのほか、根菜類なども陽性の食品とされ、地下で成長する食品には陽性のものが多いようです。
陽性の食品は、基本的に温めて食べたり飲んだりすると良いとされており、効果的に体を温めることが出来ます。
冷え性を悪化させる恐れのある陽性の食品
陽性の食品の中にも、冷え性を悪化させかねないとされる食品があります。
該当する食品としては、肉類や乳製品などがあります。
肉類や乳製品といえば、過剰摂取によって血行を悪化させる食品で、血行の悪化は冷え性を引き起こします。
このように、陽性の食品であれば冷え性に効くという訳でもありません。
ただし、これは過剰摂取した時の話です。
肉類や乳製品も陽性の食品ですから体を温める効果があり、摂取量を間違わなければ体を冷やす心配はありません。
また、肉類や乳製品は鉄分を豊富に含み、血液を作り出す元となります。
貧血気味でかつ冷え性という方であれば、これらの食品は心強い味方となってくれるはずです。
基本的に温めて食べる食品群ですから、そういった意味でも冷え性に効く食品とも言えます。
- 生姜やニンニクなど、体を温める作用があるものが「陽性」の食べもの
- 肉類・乳製品は陽性の食べものだが、冷え性を引き起こすこともあるため過剰摂取に注意
食べ物にも「陽性」「陰性」があるとは知りませんでした!陽性は体を温めてくれる食べ物ですが、陽性だからとなんでも食べ過ぎていいというわけではありません。あくまで食事はバランスよく摂ることが大切ですね。
陽性な性格になる?!食べ物で体が陽性になると…
子供に甘いものばかり与えていると、泣き虫な子どもになる
体が陽性になると陽性な性格が現れ、陰性になると陰性な性格が現れます。
まずは子供によく見られる姿で、その両極端のお話をします。
たとえば、いつもグズグズと泣き虫で、人前に行くとおかあさんのスカートのすそに隠れてはっきり物を言わないような子供を持つお母さん。子供に甘いものばかり食べさせてはいませんか?子供がぐずるからと飴玉を与えているお母さん、子供をぐずる薬を与えて子供を叱ってはなりません。
落ち着きがなさすぎる子どもは、肉の食べ過ぎかも
本来子供は体温が高く、活動的で親が目を離せないのが普通です。
しかし、それも度を越して怒りっぽく、落ち着きがなさ過ぎるとしたらそれは陽性に傾きすぎる可能性があります。肉や動物蛋白ばかり食べて野菜を食べないとこういった性格になります。でも、うちの子は野菜嫌いで・・・。とかサラダは沢山食べさせているのに・・・。ということでしたら、肉の何倍もの量の野菜を食べさせていますか?肉食と陰陽のバランスをとるとしたら、相当の野菜が必要です。私が日ごろ肉食を減らしましょうと提唱しているのはこういった理由もあるからです。
食の陰陽の話は奥が深くなかなか一度にお伝えすることはできませんが、まずは肉を減らし、砂糖や果物を減らし、ごはん中心の食生活に変えることが家族の健康を保ち、穏やかな家庭を築く第一歩ではないかと私は思います。
- 子供に甘いものばかり与えていると、泣き虫な子どもになる
- 落ち着きがなさすぎる子どもは、肉の食べ過ぎかも
食べ物の子どもに与える影響は、身体の発育や健康だけではなく、心の発達や情緒にもあるのですね。我が家にも小さな娘がおり、野菜をなかなか食べてくれずに苦労しています・・・。改めて栄養バランスについて考える必要がありますね。
理想的な食べ物とは?陽性・陰性のバランスを保とう!
陰性の食べものに熱を加えて、中庸にしては?
陰陽の中庸の食物を摂ることが一番理想的ですが、陰の食物に熱(陽)を加えると中庸に変化するので、それでもOKです。
例) キャベッ、たまねぎ、人参、もやしを油で炒めて、野菜炒めにする。
住んでいる土地や旬の食べものをバランスよく摂るのが一番
固定的で観念的な陰陽論に陥ってしまうこと。「これは陰か?陽か?」とばかり考えて頭でっかちにならないよう、気をつけて下さいね ヾ(;´▽`A“ 。どういう人が、何をいつどれくらい食べたらよいのかについては、栄養学者や医者や健康指導家がいろいろなことを言っていますが、絶対に正しい答えは、見つかっていないのです。
自然の摂理に従い、住んでいる土地の季節の食べ物を、一定の範囲内でいろいろ食べることが、陰陽のバランスを保つ近道といえます。
- 陰性の食べものに熱を加えて、中庸にしては?
- 住んでいる土地や旬の食べものをバランスよく摂るのが一番
食事の陰陽について考えるのも大切ですが、あまりこだわりすぎるのもストレスになってしまいます。常識の範囲内でバランスの良い食事を心がけていれば大丈夫なので、陰陽についてはあくまで参考程度に考えておきましょう。