畑をおこすとき、肥料や石灰が必要な理由をご存知ですか?
苦土石灰の使い方や肥料や石灰を撒くタイミング、有機石灰や有機肥料の選び方をわかりやすくまとめました。
どうして畑に石灰を撒いた方がいいのかも、是非参考にしてみてくださいね。
畑をおこす?肥料と石灰を混ぜる栽培方法
畑を耕した後の手順
■畑を耕す その2~有機肥料・石灰・堆肥を混ぜながら畑をおこす
ビニールマルチを剥がしたら、その日のうちに畑を耕します。
雨が酸性のため、畑が酸性になって行き、作物の生育には適さなくなりますので、畑全体に石灰を撒きます。厳密には、 作物ごとに量を加減しなくてはならないのですが、煩雑なので平均的な量を全体に撒いています。その代わり、 ほうれん草など酸性土壌を極端に嫌う作物の種をまく時に、その部分だけに追加で石灰を足してやります。
おすすめの有機石灰・有機肥料
私は、ホタテ貝の殻から作られた有機石灰を使っています。有機栽培にこだわるのなら、 工業的に作られた石灰よりも有機石灰の方が良いと考えています。
石灰をバケツに入れて、だいたい均等になるように撒きます。有機肥料は、チッソ・リン酸・カリが配合されたものが売られていますので、これを主に使用します。
他に、鶏ふんや牛ふんバークなどを使います。前年の秋に畑の一角に積んでおいた堆肥の山を、剣先スコップで崩して、畑全体に撒きます。
- 畑を耕したら、石灰を撒く
- 有機石灰や有機肥料を使うのがオススメ
家庭菜園のために畑を作る場合、土づくりが重要になります。プロ農家ほど分量などにこだわらなくてもよいですが、有機栽培にこだわるのであれば石灰や肥料選びに注意が必要です。
苦土石灰の使い方は?畑の土を改良するための肥料の成分や効果は
■苦土石灰とは?成分や効果、使い方、使用量の目安、撒き方は?
多くの植物は中性からアルカリ性を好みますが、日本は酸性の雨が降ることから、地面は酸性に傾いています。そんな土を改良するためによく使われるのが苦土石灰です。
その特徴や成分までを理解して使うと、もっと土を扱いやすくなりますよ。そこで今回は、苦土石灰とは何か、使い方や効果、使用量、成分についてご紹介します。
日本の土は酸性で植物が育ちにくいので、苦土石灰で中和する
■苦土石灰とは?成分や効果は?
苦土石灰とは、ドロマイトと呼ばれる鉱物を加熱し、砕いて粉状もしくは粒状にした肥料です。アルカリ性で、炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムが主成分となっています。「苦土」とは、マグネシウム、石灰とはカルシウムの意味です。
カルシウムは根を強くする働きがあり、マグネシウムは葉を緑色にする葉緑素を形成するときに必要な成分です。特にマグネシウムは土にあまり含まれておらず、不足すると葉っぱが黄色くなって枯れてしまうので、苦土石灰を足して葉の色ツヤをよくします。
また、特に海外が原産のものや野菜は、中性からアルカリ性の土壌を好みます。しかし、日本の土は酸性で、植物が育ちにくい環境となっています。畑や庭の土に苦土石灰を混ぜることで、酸性度合いを中和する効果があります。
- 日本の土は酸性で野菜作りに向かないため、苦土石灰で中和することが重要
- 苦土石灰の成分と効果
日本の土は、そのままでは野菜などの植物を育てることが難しいようです。とくに海外から入ってきた野菜の場合は、苦土石灰を使わずに育てるのは難しいです。野菜を元気に育てるため、苦土石灰の効果を学んでおきましょう。
化成肥料は1週間前?石灰を2週間前に?種を蒔く前に畑の土に入れるものについて
石灰と肥料を同時に使うデメリット
通常使われる石灰は消石灰(水酸化カルシウム)苦土石灰(炭酸カルシウムと炭酸マグネシュウム)の混合物です。
石灰と肥料を同時に施用した場合石灰と肥料に含まれるアンモニア態の窒素が反応してアンモニアガスが発生して作物に害を与えることがありますとくに消石灰や家庭菜園ではあまり使われませんが生石灰(酸化カルシウム)では強い反応が起こります。
それを防止するために同時施用は避けててください苦土石灰ではあまり強い反応は起きません。
同時使用厳禁の石灰・肥料
化成肥料の中にもアンモニア態の窒素の硫安(硫酸アンモニウム)や燐安(リン酸アンモニウム)が多く使われていますから同時施用は避けてください特に消石灰やと硫安の同時施用は厳禁です。化成肥料ではどんな肥料がが使われているか表示されていませんから注意が必要です
引用元-苗・種を植える・蒔く前に畑の土に石灰を二週間前に、化成肥料を一週間前に – ガーデニング 解決済 | 教えて!goo
- 石灰と肥料を同時に使うと、作物に悪影響を及ぼすアンモニアガスが発生する
- とくに注意したい石灰・肥料の種類
石灰も肥料も畑作りには欠かせませんが、同じタイミングで使用するとアンモニアガスが発生してしまうので注意が必要です。石灰を撒いてから1週間ほど時間をあけて、肥料を施すようにしましょう。
必要性は?畑に石灰を撒くことについて
雨の影響で土が酸性になりやすい日本では、畑に石灰は必要
雨の多い日本の土壌は、カルシウム分が雨で流され、土が酸性になりやすい傾向があります。ほとんどの野菜は弱酸性から中性の土壌を好むので畑にあらかじめ石灰資材を施して、土壌の酸度を調整する必要があります。
石灰資材は、タネまきや植え付けの2週間前までに施用します。
畑にまいて、しばらくそのままの状態にする人が多いですが、石灰の塊が出来てしまい根に直接触れると障害を起こします。
石灰資材は、空気や水に触れると固まってしまうので、散布したらすぐに耕すようにします。
とにかく土にまんべんなく混ぜ込むことが大事です。おすすめの石灰資材は、カルシウム分とマグネシウム分が入った苦土石灰で、両方の効果が期待できます。
肥料を与えるタイミング
肥料は7〜10日ぐらい前に施用します。粒状の肥料は、温度にもよりますが溶けて効き始めるのが1週間ぐらいかかります。石灰と一緒にまく人もいますが、その際に化学反応を起こす場合もありますので石灰をあらかじめ施用してから、1週間ぐらいの間をあけて肥料を使うようにしてください。
- 日本の土は雨の影響で酸性になっていることが多い
- 石灰は種まきなどの2週間以上前までに撒く
- 肥料は7~10日前に施し、石灰を撒いてから1週間ほど間をあける
家庭菜園を始めるために畑を作る場合、土づくりのため種まきや植え付けまでに2週間以上の準備期間が必要です。時間をあけずに種まきまで済ませてしまうと、作物がきちんと育ちにくいため注意しましょう。
どうして?石灰を畑に撒くのか教えて
石灰を畑にまくのは、酸性の土を中和することが目的
そもそも石灰って、何のために撒くんだ?それはあれだ。土を中和するためだよ。
じゃあ、何で中和しないといけないんだ?それは土が酸性になっているからだろう。
そうだねえ。それでは何で酸性になるんだ?えーと・・・・・?
ほらね、わからないだろう。簡単に言うと、土の中にはカルシウムやマグネシウムといったアルカリ成分のミネラルが入っているんだ。
ところがこれらは基本的に水に溶けないので、雨が降ると地下に染み込む水と一緒に流されてしまうんだよね。
これらのアルカリ成分が流されて少なくなると、当然土は酸性に傾いてしまうってことになるんだ。ということで雨の多い日本の気象条件だと、ほとんどの土が酸性になりやすいってことだそうだ。
酸性の土が野菜作りに向かない理由
うーん、それはわかったけど、何で酸性ではいけないんだ?おー、いい質問だねえ。
実はほとんどの野菜は弱酸性から中性に最も適合するようになっているんだ。
だから酸性土壌では育ちにくい。
中には稲科の植物や、ジャガイモ、ソバ、トウモロコシ、ダイコンのように酸性土を好むものもなくはないんだけど、非常に少ないんだねえ。だから酸性に傾いた土壌は、定期的に石灰で中性に近いところまで戻してやる必要があるんだよ。
どうかな、石灰を何故撒くのかは理解してもらえたかな。
- 畑に石灰を撒く理由は、酸性の土を中和するため
- 日本では雨が多いため、土の中のアルカリ成分が流され、酸性になってしまう
- 野菜作りには弱酸性や中性の土が適しているケースが多い
雨が多い日本では、土が酸性になってしまうのは仕方がないことなのですね。そんな酸性の土を、野菜作りに適した弱酸性から中性の土に変えるのため欠かせないのが、石灰です。そう考えると、石灰の重要性がよくわかりますね。
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