子供の急な発熱、それも高熱だったら。
親はまずどう対処すればいいのでしょう?
寒気が起こるメカニズムは?
熱が高くても元気な時は?
どの程度で病院を受診すればいいの?
心配な子供の発熱への対処法等をまとめたので是非参考にしてくださいね。
発熱した時の冷やし方が知りたい!子供が寒気がしたあと熱を出した場合
子供が熱を出す時の三つのステージ
かぜで子供が熱を出したときは、【1】 熱が上がるとき、【2】 上がってしまったとき、【3】 下がるときの三つのステージで考えるとよく理解できます。体のなかにはファンヒーターやエアコンのようにサーモスタットと同じ体温維持機能があり36.5度前後に設定されているのですが、【1】ではこの設定が高く設定されるために体がその温度まで上がろうとします。
熱が急激に上がる時の具合の悪さは
熱が急に上がる途中が一番つらいもので、ぐったりしたり、ゾクゾクと寒気がして手足の先が冷たくなったり、不機嫌になったり、はいたり、おなかが痛くなったり、頭痛がしたり、手足を痛がったりします。これらの症状は熱が上がってしまうか、熱さましの薬を使うと軽減します。熱から起こるこれらの症状は初めのうちだけが多く、熱と関係なく続く場合は病気の本来の症状と考えることができます。熱があると冷やそうとしますが、必ずしなければいけないことではありません。熱が上がろうとしている時、本人は寒気がしていることが少なくないので、このときに冷やすのは本人にはストレスになります。冷やすのは心地よい程度にしておきましょう。むしろ寒気がしている間に限って、暖かくしてあげるほうが良いでしょう。熱で寒気がしたときに毛布にくるまった経験ありませんか? そんなとき両脇に冷たいものを当てられたら・・・
引用元-小児の発熱のケアと解熱剤について
- 子供の発熱は
- ①熱が上がる時②上がってしまった時③下がる時の3つのステージで考える
- 熱が急に上がる時が一番つらい
- 寒気を感じる時は冷やさないで暖かくしてあげる
大人もそうですが、高熱でゾクゾクしている時に冷やされるのはストレスを感じます。発熱して子供が寒いと訴える時は様子見もかねてまずは暖かくしてあげましょう。熱はいずれ下がるものと考えるのもありです。
寒気がする理由は何??子供が発熱する時に起こる原因やメカニズムとは!?
発熱のメカニズム
「熱が出る」ということは、体の中に熱を発生させなければならない訳で、体内に熱を貯めこむために、血管を収縮させて皮膚からの無駄な熱の放散を抑えます。このため、手足の血の巡りは悪くなって、手足が冷たくなり、顔色は蒼白くなるのです。
熱を作り出す臓器は「筋肉」 です。熱の出始めには「悪寒・戦慄」と言って、ブルブル震えて寒気がしますよね。
これは、筋肉が震えて、一生懸命からだの中に熱を発生させているのです。
体温は40℃以上にならないようにサーモスタットが働く
こうして、39℃~40℃の「セットポイント」まで上昇すると、今度は、それ以上体温が上がらないように 「体温中枢」はサーモスタットのスイッチを入れ替えます。そうすると、皮膚の血管が今度は拡張して血流がまし、手足は「ポッポ」と熱くなって、顔色は赤くなります。汗も出てきて皮膚からの熱放散が進み、これ以上体温が上昇するのを防ぐのです。
引用元-いろいろ4
脳細胞が障害を受ける可能性があるとされる42℃以上にはならない
こういった仕組みが人間の体にはできているので、脳細胞が障害を受ける可能性がある、42℃以上に熱が上がることはまずありません。唯一の例外は、子どもを駐車場の車の中に放置して、母親がパチンコに興じている間に、子どもは「熱射病」を起こして死んでしまうという場合です。エンジンをかけたままクーラーを効かせておけば大丈夫と思うかもしれませんが、軽自動車だと簡単にエンストしてしまうので、あとは「灼熱地獄」が待っているだけです。
引用元-いろいろ4
- 熱を作り出す臓器は「筋肉」
- 体温中枢にはサーモスタットスイッチがある
- 体温は40℃以上にはならないようにサーモが働く
- 子供の体温が42℃以上になるのは夏の車内で熱射病になり死に至る時だけ
発熱のメカニズム、勉強になりますね。熱を発生させるために血管を収縮させて熱の放散を抑えている、だから手足が冷たくなる、そしてその熱を作り出す臓器は筋肉だということ、その後の体温中枢サーモの働き、覚えておくと子供の発熱にも冷静に対処できそうです。
「寒気が強く震える」のはこの病気の兆候かも?子供が発熱の大事な観察ポイント!
熱以外の症状や全身状態の観察を
高熱が出ただけで心配する必要はありません。熱の高さに目を奪われずにそれ以外の症状や全身状態の観察をしっかり行いましょう。
脳炎・脳症の兆候は?
寒気が強く震えているような時には呼んでも返事どころではありません。また40℃を超えるような高熱の時には寝ていても熟睡できず、夢を見ている時のようにうわごとを言ったり体を動かしたりすることがあります。しかし熱が上がりきったり解熱剤で少し下がったりすると、とたんに元気が出たり受け答えがしっかりするもので、そんな時にはあわてる必要はありません。もし熱を下げても「トロトロして呼んでも返事が鈍い」「目の動きが乏しい」「意味不明なことを口走る」といった意識障害を疑う状態があれば、すぐに受診して下さい。
引用元-子育て支援ページ しなの ぱれっと ネット どうすればいいの?
- 熱の高さにだけ目を奪われないようにする
- 子供のその他の症状の観察をしっかりする
- 熱を下げても意識がはっきりしない場合はすぐに病院を受診する
子供が高熱になるとその体温の高さにだけ気を取られがちになります。しょっちゅう体温を測ったり寝汗を気にしたり。その他の子供の全身状態をきちんと観察することこそ大切なのを忘れないように。高熱でも元気ならきっと大丈夫です。
病院を受診する時の【症状の目安】について!子供が発熱した時の判断
子供の正常体温の範囲は?
こどもの正常体温は、36.2~37.4℃。
正常体温を超えるものを発熱とし、乳幼児の体温は気温の影響を受け易いです。
熱が出るのは悪いこと?
発熱には熱射病や頭部外傷などの原因もありますが、小児の場合大半が感染症(かぜ等)による発熱です。これはウイルスや細菌の活動性を弱めたり、自身の抵抗力を高めたりするための、いわゆる“生体防御反応”です。
高熱により脳に後遺症を残すのでは?
これは親御さんからよく質問されることですが、脳のたんぱく質に影響を与える体温は42℃以上といわれています。インフルエンザや肺炎等では、ここまでの体温になることはほとんど無く、熱自体が脳に後遺症を残すことはまずありません。
引用元-病気の正しい知識について -小児の症状に対する対処- | まつみ医院
どんな時に病院に行ったらいいか?
熱の高さ=病気の重症度ではありません。40℃以上でも機嫌が良い・問題のない場合 もあれば、37℃台の髄膜炎もあります。以下のような症状を病院受診の目安としください。
1)生後4ヶ月未満の38.5℃以上の発熱。
2)ぐったりして元気がない、または非常に機嫌が悪い。
3)嘔吐を繰り返し、水分が摂れない。
4)苦しそうな呼吸状態。
5)5分以上持続する痙攣発作がある。
6)強い頭痛や腹痛がある。
引用元-病気の正しい知識について -小児の症状に対する対処- | まつみ医院
- 子供の体温の正常範囲を知っておく
- 一般的な発熱は「生体防御反応」
- 病院受診の目安を覚えておく
私の息子のかかりつけ医にも39℃以下の熱なら解熱剤を服用しないようにと言われています。本人が辛そうなら別ですが、高熱でも元気があるならまずは安静にして様子を見るようにと。自己免疫力を高めるためにもその判断は必要だと思います。
早く回復するための対処法!子供が発熱した時のに気を付ける点とは!?
安静にしましょう
とにかく安静に休める環境を作ってあげましょう。テレビやゲームなども脳への刺激が大きいので、なるべく控えましょう。退屈なようなら、絵本の読み聞かせをしてあげると良いでしょう。
子供は熱が出ているのに元気な時ってありますが、熱が上がったり下がったりを繰り返している場合がありますので、完全に熱が下がるまでは安静にさせておきましょう。
短時間なら入浴させても大丈夫
また、入浴は控える方が良いという考えの人が多いですが、リラックス効果があるだけでなく、風邪で鼻や喉のとおりが悪くなっている場合に加湿効果ですっきりすることができます。本人が入浴を希望するなら、湯冷めと体力消耗に気をつけて、短時間で入浴させてあげると良いでしょう。
引用元-子どもが熱を出しても慌てない!親なら知っておくべき対処法7つ – マーミー
水分補給しましょう
発熱すると、身体の水分が奪われ、脱水症状になりやすいのです。特に、嘔吐や下痢を伴う場合は、塩分が失われやすいため、水よりもイオン飲料の方がおすすめです。イオン飲料に含まれる電解質や糖は、胃でなく腸で直接吸収されるので脱水症状を防ぐことができます。
市販でも生後3か月以上から飲めるイオン飲料が販売されていますが、家に備えていない場合は、ポカリスエットを水で薄めて飲ませてあげると良いでしょう。
引用元-子どもが熱を出しても慌てない!親なら知っておくべき対処法7つ – マーミー
- 発熱したらまずは安静にして様子を見る
- 本人が入りたがるなら短時間の入浴もあり
- 水分補給につとめる
発熱していて鼻が通りがよくない時、機嫌が悪くなければうちでは息子をお風呂に入れます。短時間で湯冷めをしないようにすれば鼻の通りがよくなってその後ぐっすり眠れて回復も早いような気がします。自分の子供の発熱時のパターンを掴んでおく事も大切ですね。