小学校の視力検査のABCD表記、それぞれを数字で表すと以下の通りです。
学校生活を基準に考えられていますが、この時期に子供の視力をA表記に回復させておきたいですよね。
近くを見ることが習慣的に行われている現代、子供の視力低下についてまとめました。
馴染みの深い数字で表してみました|小学校の視力検査、「abcd」表記の意味
視力表記AとB
視力表記
A
視力の範囲
1.0以上説明
学校生活上において特に問題がありません。軽い遠視が含まれている事があります。集中力に欠ける、肩こりや眩しさを訴える場合は眼科を受信され適切な指導を受けて下さい。
視力表記
B
視力の範囲
0.7〜0.9説明
0.7以上は教室のどこからでも黒板の文字が見えます。授業にはほとんど差し支えがありません。
視力表記CとD
視力表記
C
視力の範囲
0.3〜0.6説明
0.6以下になると、黒板の字が読みにくくなり目を細めるなど無理をしないと見えない状態です。目に何らかの異常がある事が考えられるので、眼科で検査を受ける事をオススメします。
メガネが必要な場合もあります。
視力表記
D
視力の範囲
0.2以下説明
教室では前列にいても黒板の文字が見えにくい視力です。早急な対策が必要となりますので、眼科で検査を受けて下さい。
以上がA,B,C,D評価についての視力の範囲と説明になります。
- 視力測定の表記について
- A,B,C,D評価の内容
息子の視力検査の結果表記もABCD表記です。今では当たり前ですが、私の子供のころは1.0とか数字で表記されていました。私は右眼0.6左眼1.0だったので今だとAとCという表記ですね。少しガチャ目です。
abcd表示になったのはいつから?視力検査の歴史を見てみよう
学校で視力検査を行うようになったのは
明治21年 (1888年) にはすでに視力検査が導入されていました.
学校医はいつから
明治31年 (1898年)、世界に先駆けて、学校医制度が創設されました. 今でも、日本だけのとてもユニークな制度です.
戦前は
第2次世界大戦前、富国強兵政策・トラコーマの蔓延などの時代背景から、近視とトラコーマ対策が眼科学校保健の中心でした.
視力「A、B、C、D」表示はいつから
昭和33年 (1958年) に制定された学校保健法に従って、毎年、定期健康診断が行われていますが、現在の視力測定法は平成4年 (1992年) の文部省 (現文部科学省)体育局長通知によるものです.
引用元-視力A、B、C、Dについて
- 視力検査の歴史
- その歴史はさかのぼること明治時代から
明治時代から視力検査が行われていたとはかなりの歴史がありますね。学校医制度が日本特有のものだというのも初めて知りました。定期健康診断は昭和に入ってからとはいえ子供の視力を守るために昔から国が色々と配慮しているのがわかります。
abcdのうち「b判定」の場合…視力検査結果の捉え方
視力検査「B判定」の場合
学校から貰ってくる検査結果用紙のメッセージでは「視力が低下してきています。注意しましょう。」
くらいにしか書いてないので、「あれ?」と思いつつも「すぐに病院に行かなきゃ!」とまで考える方は少ないと思います。
実際、我が家でもその程度の扱いでした。
でも、どうか「まだ大丈夫」 とは思わないでください。
この時点で積極的な対策をし始めれば、視力はあっと言う間に元の1.0レベルに回復します。
そして、この時に眼に良い習慣を身につけるクセをつけておけば、例えば受験シーズンなどが来てもそれ程心配しなくて済むと思います。
「前回Aだったのに、今回Bだった」の場合
・最近、宿題をやる時に姿勢が悪い
・ゲーム時間が増えてきた
・寝転んでテレビを見ている
・暗い所で本を読んでいる
など、日常の生活で気になるところはないでしょうか?
- B判定でも安心はできない
- A判定からB判定になった時は原因を探る
こう考えてみると、視力はあくまで1.0以上が望ましいんですね。遠視という場合もありますが、今の子供は近視になる要素が周りに溢れているような気がします。私の息子もゲームで遊びますが30分に一度は休憩するように声をかけています。
大人よりも進行が速いので要注意!子供の視力低下に気をつけて
小学生の子供の視力は急激に低下する
小学校の視力検査は、年に1回、春にありますが、少なすぎるような気がします。
小学生の子どもの視力は急激に低下していきます。
子供の目と脳は柔軟であり、発達途上にあるのです。
これは何を意味するかというと、環境の影響を大人よりも受けやすい、ということです。近年のパソコンや携帯用ゲーム機の普及により、子供は近くを見るという環境の影響を多大にこうむっています。
子供の視力低下の速さは、大人の3倍以上で進行していくといわれています。
春の小学校の視力検査で視力0.9であっても、半年後には、視力0.3とか視力0.2に低下する可能性は大いにあるのです。
まず仮性近視から始まる
子供の視力低下は、まず仮性近視から始まります。
仮性近視は、たんなる毛様体筋のこりなので、眼科のミドリンMやサンドールなどの点眼療法によって目を良くしたり、民間療法の視力回復トレーニングによって、目が良くなる可能性が十分あります。
しかし仮性近視を過ぎると、眼球が構造的に変形してきます。
そうなると、なかなか視力が改善せず、ほんものの真性近視へと突入し、やがては眼球がのびて視力0.1以下の強度の近視になっていきます。
そうなるとメガネ代やコンタクトレンズ代などの経済的負担もでてきます。
将来的には後遺症や合併症があるとされるレーシック治療などのレーザー角膜屈折矯正手術を受けることになりかねません。
- 近くを見続けるという環境の影響を現代の子供は受けている
- 子供の視力低下の速さは大人の3倍以上の速度
- 仮性近視のうちに視力回復を心がける
私は両親とも眼が悪いのでいずれ視力は落ちるだろうと自分でも覚悟していました。中学時代に「仮性近視です」と言われましたが仮性近視がどんなものかわからないまま視力回復の努力をしなかったので高校時代からしっかり眼鏡使用です。
噂はウソだった?!「眼鏡をかけると視力低下が進む」は誤りです
眼鏡をかけると視力低下が進むのは間違い
「眼鏡をかけると、視力低下が更に進む」と聞いたことはないですか?
私もそう聞いていました。
だからメガネをかけることはギリギリまで避けたかったのです。
でも、これは事実ではないと眼科の先生は言います。
それよりも、見えにくい状態でいることによる弊害の方が大きいと。
物が良く見えない時にどうしますか?
目を細める
目を細めると、余計な負荷が目にかかります。
目つきが悪くなるというだけでなく、無理をして見ようとするために更に目が疲れやすくなり、近視が進む原因にもなってしまいます。
また、乱視や斜視が進んでしまうことも多いそうです。
乱視は物が2重に見えてしまうこと。
遠くのものが見えにくいからと無意識にでも目を細めていると、目を覆っている角膜に歪みが出来て乱視が進んでしまうのです。
見ることを諦める
「遠いものは見えないんだ、見えないものは仕方ない」と遠くのものを見ることを諦めてしまいます。
それによって何が起きるかと言うと、 “使わない機関は要らないものだ” と、脳はそう認識してその能力を退化させてしまうのです。
つまり遠視能力が衰えてしまうのです。
- 眼鏡をかけることと視力低下は関係ない
- 眼鏡をかけないと眼に余計な負担がかかる
- 遠くのものは見なくてもいいと脳が認識してしまう
眼鏡をかけ始めたらどんどん目は悪くなると言われていた時代がありました。その噂が立った理由は定かではありませんが、私は初めて眼鏡をかけた時、世界がパァッと明るくなった気がしました。見えることは楽なのです。無理をしないで眼科医に診断してもらうことが大切です。