勉強に集中できない子供が増えていると言われています。
それには何か原因があるのでしょうか?
それ以前に少しでも集中する時間を長くする対処法も知りたいところですよね。
具体的な教え方や脳の働きも含めてその対策をまとめました。
きっと悩んでいるお母さんの役に立ちます!
小学生の学習への取り組みを修正!勉強に集中できない子供にはこうしよう
集中力作り
集中力がなかったら集中可能な時間、、例えば5分なら5分でもいいからやる。
本来は集中力が持続できる時間の80%位で止めるのがいい。それが限度を超え無理やりさせていると勉強嫌いに拍車が掛る。
5分やったらおやつが食べられる、ゲームができる。5分やり気分転換を図り、また次の5分に臨む。
勉強にストップウオッチは必需品である。
メリハリをつけることが大切
時間が来たらどんな途中でも強引に止めさせる。
これがゲーム的で面白い。反対に時間が来たらピッタリに始める、、これらのメリハリはとても大切だ。
大切な事は餌で釣って動かすのではなく、集中力の持続時間を高める手段であることを忘れないで欲しい。
5分やったら何かができると思えば集中することができる。
(最終的には自主的に集中し勉強ができる子どもにする、、、その為の1ステップである事を忘れないで欲しい。
ご褒美をやらないとやらない子供になったら何の意味もない。)
分からない問題に適切なアドバイス
勉強をするのが嫌になる理由の1つに、問題をやっていて解けないことだ。
これは親御さんが教えてあげて欲しい。
しかし、5,6年生位になると親も勉強をしないと忘れてしまっている。
どうしても分からない時は塾を上手く活用して乗り切って欲しい。
中学校の教員(社会科専門)で東大を卒業した友人と難関私立中の入試問題をやったら解けない問題がありました。
- 勉強に集中できない子供への集中力作り
- ストップウォッチは必須アイテム
- わからない問題は放っておかない
私の小学生の息子も机に向かって長時間勉強することが出来ません。でも、書かれてあるように時間制限を設けてタイマーが鳴るようにしたら15分間は勉強が続けられるようになりました。タイマーは使えるアイテムです。
何が原因?「勉強に集中できない」小学生の実態を調査
大脳前頭葉の活動は5つの型に分類される
私が所属しているNGO「子どものからだと心・連絡会議」が5年ごとに行っている調査(「子どものからだ調査2010」)では、
「座っている時、背もたれに寄りかかったり、ほおづえをついたりしてぐにゃぐにゃになる子」が「最近増えている」と感じる教師は、2010(平成22)年に小学校で44%、保育所では60%にも及んでいます。
姿勢が悪くなっている原因として、学習するときに重要な働きをする大脳の前頭葉機能に注目しました。
大脳前頭葉の活動は、「そわそわ型」「興奮型」「抑制型」「おっとり型」「活発型」の5つの型に分類されます。
「そわそわ型」と判定される子供が目立っている
このうち、最も幼稚な「そわそわ型」と判定される子どもが最近目立っているのです。
従来は小学校入学を迎えるぐらいまでに徐々に別のタイプに移行していくのが一般的でしたが、9歳を過ぎても「そわそわ型」を脱することができない子どもが増えているのです。
特に、男の子の場合、小学1年生の7割が「そわそわ型」だという調査結果が出ています。
授業に集中できないのはやる気がないからではなく、前頭葉の発達が未熟なためなのです。
セロトニン神経の弱化も見過ごせない
もう一つ注目しているのが、セロトニン神経の弱化です。
セロトニン神経は、よい姿勢を保つために重要な役割を果たす背筋などの抗重力筋に緊張を与える役目を持っています。
しかし、このセロトニン神経の活性が低下しているため、抗重力筋が十分な働きをしていないと考えられるからです。
- 大脳前頭葉機能に着目した
- 一番幼稚な「そわそわ型」の子供が増えている
- 姿勢の悪さはセロトニン神経の弱化から
大脳の前頭葉機能が学習する時に重要な働きをするんですね。5つの型の中の「そわそわ型」の子供が増えているのはなぜなのかも知りたいところですがまずは勉強に集中させる教え方を覚えましょう。
すぐ実践できる対策!勉強に集中できない小学生への教え方
間延びしない
子供が集中出来ない原因の一つは、教える側の「間延び」にあります。
「え~、それでは、今日は~、このページを勉強しましょうね~」などと、間延びした話し方をしたり、「それじゃあ、勉強しましょうね、(え~っと、どのページだったっけ?)」などと、
すぐに勉強の準備に取りかかれないときや「え~、それでは、次は~、(どこをやればいいのかな?)」と迷ってしまい、次に勉強する内容にすぐに取りかかれないときに、子供は落ち着きをなくします。
これを克服するためには、授業の前に、勉強の予定をキチンと立て、パッと勉強を進められるようにしておくこと。
教える側の指示が次々と出せるようにしておくことです。
学校や塾の先生であれば、最初の挨拶が終わった段階で、すぐに黒板に今日の学習内容のタイトルを書けるぐらいが、ちょうどいい状態だと思います。
始終、話しっぱなしにしない
「間延び」とは逆に、教える側がズ~っと話しっぱなしなのもよくありません。
うるさいところに居ると、だんだん、頭がボーっとして疲れてくる事があると思いますが、子供さんも、それと同じ状況にいるのと同じで、ましてや早口だと、子供達はすぐに集中力を切らしてしまいます。
特にお母さんだと「ああ、それじゃダメでしょ、どうして、これが出来ないの、さっき言ったでしょ、これは、こうやって・・・・ペラペラ・・・」とまくし立てる事が多いと思いますが、
これでは、子供さんは、結局、学習内容を理解せずに終わってしまいかねません。
先生であれば、間を取るため、黒板に字を書くときには何も話さず、そして、話すのは、説明のときだけにし、
その黒板の字を指さしながら、落ち着いて生徒の方を見て説明するクセをつけましょう。
お母さんであれば、ノートに字を書いて、大事なところだけを子供さんにキチンと話して聞かせると言う方法に切り替えてみましょう。
- 教える側の「間延び」に気をつける
- 教える側の「話しっぱなし」気をつける
息子の宿題を見る時に、前もって教え方を決めておかないとスムーズに進まないと感じます。教え方を統一しておかないと息子の理解の仕方にもばらつきがあるように感じるので気をつけなければと思っています。
親も葛藤と戦っています…勉強に集中できない小学生の子育てって難しい
アスペルガー症候群の彼の場合
軽度自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の彼が、転動などの注意障害の様相を現すのは、たいてい今やるべきことを見失った時か、それをすることの意図が不明瞭な時に起こります。
こちらが【わかってるだろう】と高をくくっていたり、【当たり前にみんなやってるから、説明するほどでもないだろう】は思わぬ落とし穴になることも。
そういう時は彼の認識がズレたまま、先入観なども完成されてしまうので、後の調整が難しくなることがあります。
今回のケースはそういった、認識のズレの入り口ともいえる状態だったと思います。
理由とルールづけが曖昧だった
【なぜ、学校から帰ってきたのに、また勉強しなきゃいけないのか】の理由が明確でなく、
【宿題はやらなきゃいけないもの】というルールづけが曖昧で、
【集中しきれず、メモリを浪費しているところに“分からない問題”が来る】のでハングアップ。
こういった“意図が不明瞭な状態”に上乗せして───、
【まだ早い時間だから友達と遊べるかも】という焦りと、
【これはつまらないから、楽しいこと起きんかなぁ】
という意思決定・覚悟の未消化状態、そして───、
【今までの習慣になかったから審議中】
【習慣の変化が嫌だからとりあえず否定で戻らないか試みる】
という変化への戸惑いが折り重なった状態でした。
一点突破するための方向が失われていた感じです。
学校側の意図をちゃんと説明する
今までの彼の性質から行くと、ここで“苦手意識”を持った場合、勉強全体まるっと“苦手”と処理されそうだったので、まずは宿題と勉強の存在理由と、学校側の意図を説明することにしました。
- 注意障害がある子供への勉強の対処方法
- 勉強全体を苦手と感じさせないようにきちんと説明する
一口にアスペルガー症候群といっても個々に特性があるでしょう。注意障害がどのような時に起きるのか、普段から観察してそうなった時の対処法を家族で考えて勉強に集中できる段取りを組むことがポイントのようです。
ADHDならこんな勉強法を。勉強に集中できなかった小学生の事例
ADHDの彼の場合
「集中できない、長く姿勢が保てない、腕を大きく広げて前のめりになる、落ち着きがない」という学校での様子や検査などから、ADHDと診断されました。
ただ、「治療して集中力が高まれば、授業もちゃんと聞けるだろうし、聞くことができれば理解でき、安定する」と言っていただいたので安心しました。
治療方法に抵抗はなかった
薬の服用についても、抵抗はありませんでした。
というのも、色々調べてそういう治療方法があるのは知っていましたし、それで少しでもよくなれば、と思っていたからです。
雄太は小学校に入る前は通院を嫌がっていましたが、今回は学校で先生に怒られないようになるのなら、と通院と治療に取り組んでくれました。
親子一緒に勉強する
ADHDのお子さんの多くは、自分一人では勉強ができないので、お母さんが一緒にやってあげることもお勧めしています。
例えば、問題集を書き写してその子だけの問題集をつくってあげると、すごく伸びるんです。
活字ではなく母親が書いた文字は、子どもはしっかり読むんですよ。
また、「自分のためだけにやってくれている」という感覚、母のぬくもりが安心感になり、自尊心を持てるようになるのだと思います。
治療によって全体の水準が高められる
治療で不注意が完全になくなるわけではありませんが、全体の水準を少しずつ上げることは可能です。
その「少し」が弱いところを補い、自己評価を高めて大きな変化をもたらすのです。
あとは、本人とご家族の努力で、本来の力が出せるようになると考えています。
雄太くんの治療のゴールは、「できなくても大丈夫」という自信をつけること。
治療を続けて、それができるようになれば、と思っています。
- 治療すれば集中力が高まると言われたADHD
- 服薬も治療のひとつ
- 親子一緒に学ぶことが大切
- 治療は全体の水準を上げることに繋がる
- 「できなくても大丈夫」という自信をつけさせる
アスペルガー症候群、ADHDと発達障害の症状も様々ですが集中力が持続しないのは障害がない人にも往々にしてあることです。私も仕事をしながら他のことに気を取られることがよくあります。それぞれのケースで対処方法を見つけることが大切ですね。