妊娠がわかっても仕事を続ける女性は今は大勢いると思います。
仕事が忙しいからといって、大切な妊娠初期をおざなりにしてはいけません。
無理をして絶対安静の切迫流産になってしまった女性の経験談も併せて
妊娠初期の職場での注意点をまとめました。
仕事環境を整えて!妊娠初期の勤務で気をつけたいポイント
体を使う仕事
力仕事や長時間体を動かす仕事は流産、早産の可能性が出てきてしまうので妊娠中全期間にわたってオススメできません。
妊娠月数が進むにつれて、体が重くなってきますし血流が悪くなるので妊娠前より体が疲れやすくもなり、負担がかかります。
配送などの仕事は力を使う上に運転もしなくてはならないので、かなりの負担がかかります。
ストレスがたまる仕事
ストレスは万病の元と言われるほど、体へ様々な悪影響を及ぼします。
ホルモンのバランスも大きく崩れ、赤ちゃんの成長にも影響を及ぼしかねません。
妊婦は体力的にも精神的にも無理は禁物です。
周りの人がたばこを吸っている職場環境
職場でのたばこの喫煙を禁止している会社は増えつつありますが、まだまだたばこを吸いながら仕事をしている会社は多いですよね。
妊婦さんにとってたばこの煙は厳禁です。
職場の人に周りで吸わないように協力してもらうか、配置転換をしてもらうなどしてもらいましょう。
夜勤のある仕事
医療関係やコンビニエンスストアなど夜勤の仕事がある場合。
妊娠中はしっかり栄養をとって、しっかりと睡眠を取ることが大前提です。
かといって昼間寝てればいいという問題でもありません。
夜はしっかり寝て規則正しい生活を心がけたいもの。妊娠期間中の夜勤Labo
は避けるべきです。
- 妊娠初期の仕事に気をつけたい点
- 体力、ストレス、タバコ、夜勤
女性にとって妊娠は一大事です。何よりもおめでたい事なのでその喜びを仕事をしていても持ち続けたいですよね。そのためにも、仕事内容や環境に留意して職場の人たちにも協力してもらいましょう。
妊娠初期の働き方ガイド:忙しい仕事はセーブしよう
つわりの症状を周りに伝えておく
眠りつわりの場合、寝坊して遅刻してしまう可能性や、仕事中に眠ってしまう場合があります。
匂い・吐きつわりの場合、ちょっとしたことや匂いで気分が悪くなり、外の空気と換気ができない場所で働いている場合は特に要注意です。
食べつわりの場合、空腹を感じたら気持ち悪くなる為、就業中飲食の許可をもらう必要があります。
また、妊娠中は注意散漫になりやすいので、車の運転をする仕事をしている方は、特に注意が必要です。
仕事の仕方に注意
仕事により体勢は変化しますが、立ち仕事や営業で外回りが多いとなると、お腹が張りやすくなります。
その場合、下腹部に痛みを覚える場合もありますので、こまめに休憩が必要になります。
また、重たい物を持つと腹筋に力が入りますので、お腹の張りが強まります。
この張りによって流産を生んでしまう場合もあります。座り仕事の場合は、下半身が冷えて腹痛を起こしてしまう場合があるので、腹巻やひざ掛けをして暖かくしましょう。
安定期までは無理をしない
妊娠初期でつわりが無い、あるいは軽い人は特に無理をしがちです。
後ほど産休を取るため、それまでは頑張りたいという気持ちも働くようです。
しかし、安定期までは決して無理をしてはいけません。
後で後悔しない為にも、自分一人の身体では無いという事を常に意識して、仕事をこなすようにしましょう。
- 妊娠初期のつわりに注意
- 自分のつわりの症状を周りに伝えておく
- 冷えや立ち仕事が続かないようにする
- 安定期までは無理は厳禁
私もそうでしたが、つわりがないと動くのもそんなに大変じゃないしいつも通りやれると思いがちです。でも、実はそんな事はなくて突然起き上がれなくなったりして自分一人の体じゃない事に気づかされます。気をつけなくてはいけませんね。
妊娠初期・仕事中の体験談|体調優先!忙しい仕事は禁物ですよ!!
体験談
M子さん(32歳、派遣会社員)の場合
なんだか熱っぽくて身体がだるくて最初は風邪かなと思っていました。
仕事が終わって満員電車で家に帰ってくるとその日の疲れがどっと出て、
そのままソファーに横になるという日が1週間ほど続いていました。
今思えばそれは風邪ではなく妊娠の初期症状だったのかもしれません。
仕事は販売系なので立ち仕事が中心で体への負担は感じていました。
そのとき配属先の派遣契約が満了を迎えるまであと2週間余りでした。
そこで私はどうにか乗り切ろうと無理をして働いてしまいました。
その後妊娠が発覚!
妊娠発覚後
しかし妊娠に気づいた時には医師から切迫流産と診断されました。
赤ちゃんはとても危険な状態で絶対安静が言い渡されてしまいました。
私の場合は2ヶ月間絶対安静にして妊娠を継続することができました。
もう少し気づくのが遅ければ流産していたかもしれないと思うと、
後悔してもしきれなかっただろうという気持ちでいっぱいになります。
- 派遣契約満了まであと2週間の時に妊娠発覚
- 最初は風邪かと思いながら仕事を続けていた
- 医師から切迫流産の可能性があるから2ヶ月間絶対安静を言い渡された
- 気づくのが遅くなくて良かった
私が入院した産科にも絶対安静の妊婦さんがいました。その女性も少ししんどいなと思いながら普通に仕事を続けていて病院に行ったら妊娠がわかったそうです。高年だったこともあり妊娠初期から絶対安静になったのだと聞きました。
妊娠初期は慎重に。赤ちゃんに悪影響が?!忙しい仕事のストレスは大敵です
妊娠していることがわかったら
妊娠は計画していたとしても、突然のようにやってくるものです。
そんな時、仕事に従事している人はきっと多いのではないでしょうか?
妊娠中は病気ではないといっても、とってもデリケートな時期。
精神的に不安定だったり体調が思わしくない日などが通常より多く見られたりします。
そんな時期に仕事でいつもと同じことをしていても、ミスをしたり、イライラしたりすることは誰もが起こりえることです。
ストレスや悩みが妊婦に与える悪影響
ストレスは妊娠中に限らず、人間が健康に過ごすためには不必要なものです。
そんなストレスを妊婦が受け続けるとどうなるか…誰でもわかることではないでしょうか?
一時的なものは大丈夫ですが、長期的なストレスや一時的なストレスが短いスパンで襲ってくることもあります。
そのストレスが積み重なってしまい、それが元で妊娠中の体が不安定になったり、お腹が貼って切迫流産になる可能性があります。
妊娠中の身体にまで出てくるストレスの悪影響、もちろんお腹の赤ちゃんにも影響が出てくることもあるのです。
生まれてくる赤ちゃんの情緒不安定やアレルギー、小児ぜんそくになったりすることも考えられますし、流産などで無事生まれてくるかわからない…といった事も考えられます。
- 妊娠中は精神的に不安定になるもの
- ミスをしてイライラが募ったりする
- 長期的にストレスは妊婦には大敵
まだ赤ちゃんの存在がはっきりわからない時期でもお腹の中の赤ちゃんはママから色々な影響を受けています。赤ちゃんにとってはママが全てですから食事内容や気持ちの浮き沈みまで感じ取っているのです。赤ちゃんが辛くならないようにママの心も穏やかでいたいですね。
気をつけて…働く妊婦さんへの注意点|妊娠初期、仕事が忙しくても無理しないで
まずは上司に報告
まずは、直属の上司に報告しましょう。
残業が毎日続くほどの激務は母体にこたえるので、仕事量を調整してもらえるよう、仕事の仕方を相談してください。
その一方、安定期(妊娠5か月~)になるまでは、職場の同僚に妊娠報告をすることは控えましょう。
また、「安定期になるまでは、周囲には言わないで」と旦那さまにも念を押しておきましょう。
妊娠1~2か月目に喜びのあまり、あちらこちらに妊娠を報告してしまったパパもいますので、ご用心。
職場で自分を守れるのは自分だけ
優秀な女性ほど、「産休直前まで仕事を頑張ろう」と思うもの。
現在、妊娠3か月だとまだ先の話に聞こえるでしょうが、実際、妊婦になっても仕事への責任感から激務をこなし続け、切迫流産になったママは多くいます。
切迫流産とは、『妊娠全百科』によると、『妊娠22週以降から37週未満に、おなかの張りがくり返され、子宮口が短くなったり、開きかけているなど早産になりやすい症状』のことで、切迫流産になると、仕事を休み、自宅で数週間、トイレとシャワー以外は寝て安静にしていなければなりません。
独身者が多い職場だと、あなたの体の変化に気がつかない場面が多いでしょう。
立ち仕事や体力的にきつい仕事は、なるべく減らしてもらいましょう。
- 妊娠報告はまず上司から
- その後安定期に入るまでは同僚に話すのは控える
- 仕事の責任感から切迫流産にならないように
妊娠は病気ではありませんが特別なことです。女性の身体もデリケートな状態になっています。心も同じです。確かに仕事は大切ですが仕事は代わりの人がいます。でも、お腹の中の赤ちゃんのママは一人だけです。そのことを忘れずに自分で自分のことを守りましょう。