音楽教育に特化した学校は、私立ではたくさん見られますが、公立の学校となるとあまり数は多くありません。
東京都内の学校では、「東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校」「東京都立総合芸術高等学校 」が上げられます。
これらの学校の特色や難易度について調べてみました。
有名な公立の音楽高校「東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校」
レベルの高さはダントツ
多数の世界的な音楽家を世に送り出したこの高校は、他とは違うレベルの高い音楽教育が行われています。また、藝大の敷地内に校舎があり、藝大の先生のご指導を受けられる事はもちろん、各施設、奏楽堂の利用や音楽会、他では見られない素晴らしい環境が揃っています。
引用元-トップ40人のみが在籍出来る特殊音楽高校byあいちゃんさん:東京芸術大学音楽学部附属音楽高校(東京都)の口コミ | みんなの高校情報
気になる進学実績は?
ほぼ90%くらいの生徒さん達が藝大に進学しています。他の生徒さんは、海外留学、他の音大進学等のようです。
学内の施設・設備について
藝大の敷地内にあるので、奏楽堂、藝大図書館、各施設を使わせて頂いていました。回りも美しい自然に囲まれ、幸せな環境でした。
引用元-トップ40人のみが在籍出来る特殊音楽高校byあいちゃんさん:東京芸術大学音楽学部附属音楽高校(東京都)の口コミ | みんなの高校情報
- 指導者や施設の充実、レベルの高さは国内随一
- 9割は藝大へ進学
- 芸大の敷地内にあるので、大学の施設が使える
美術も音楽も、私にとってはは別世界のもの。芸大が国内の芸術関連大学の中では最高レベルだというくらいの知識はあるので、その附属校のレベルも推して知るべしといったところでしょうか?知り合いに卒業生や在校生がいるわけでもないので想像の範囲ですが。
公立音楽高校「東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校」の【難易度】について
「合格者なし」の専攻も
5日間に及ぶハードな入学試験の最終合格者が発表された。
専攻毎に受験番号が掲示され、14の専攻のうち8つの専攻で掲示された受験番号はたったの1つ。「合格者なし」の専攻もある。
受験番号を確認し、喜び安堵する人、一瞥後速やかに静かに掲示板の前から立ち去る人。
後者はごく僅かだ。
受験者112名、最終合格者41名。ぴったり1クラス分の合格者数。
5日間の厳しい入試を経て
ここに至るまで、受験生は専攻実技試験ですでに最終合格枠+数名程度にまで絞り込まれ、楽典・聴音・副科ピアノ、一般教科(国語・英語・数学)、面接の試験を受けて、最終の審判の日を迎えていた。
入学辞退等で欠員が生じた場合は、電話と郵送で補欠対象者に通知されるが、その可能性は極めて低いと言わざるを得ない。引用元-【芸高】 平成27年度 東京藝大附属高入試を振り返る | ヴァイオリニア
5日間の厳しい芸高入試を通し、これまではあまり言葉も交わさずに来たライバル同士の間に、自然とフレンドリーな関係が生まれる。
「切磋琢磨」し合う関係のことを、英語では “friendly rivalry” と言う。
国内唯一の音楽専攻の国立大学附属高校。1学年たった1クラスのみ。
特別な場所での、ハイレベルな切磋琢磨の3年間がスタートする。
- 合格者は、1クラス分の41名
- 実技試験でほぼ絞り込まれて、最終選考となる
定員+αにまで絞り込まれた後の最終選考。合格すればよいですが、この時点で選に漏れてしまった人の心境いかばかりか、と考えてしまいます。一般人が推測でものを言うのは止めた方がいいのかもしれませんが、そこまで絞り込むのなら、一気に定員まで絞ればいいのにとも。
超ハイレベルの難関校!公立では唯一の「国立大学付属」の名門音楽高校
一般人には図れないレベル?
東京芸術大学音楽学部附属音楽高校に入学できる子達はどれくらいのレベルなのでしょうか?
ご近所のピアノの先生のお子さんが東京芸術大学音楽学部附属音楽高校に通っていると聞きました。ただ一般人が知る世界とは全然違う世界の話なので、どれくらいの難関なのか全然イメージが掴めません。
音楽の天才児の中の40名
音楽に関しての天才児の集まりと言っても過言ではないと思います。
国内で唯一の国立の音楽高校で定員は1学年40名程度ですので、各県に於ける学生音楽コンクールの優勝者でもなかなか受からない学校とお考えいただければわかりやすいかと思います。
これまた難関と言われる芸大への進学に関しても推薦など何ら特典はなく、外部受験生と一緒に受験しますが、合格率はほぼ100%に近いので、その能力は確実です。
ただし一般教教科に関しては、普通の学生のように勉強をしているわけではない上、そこまで重要視されていないので、できる生徒もいれば、捨てている生徒もいます。
- 学校のレベルは、一般人には想像できない
- 特典なしに芸大へ100%合格できるレベル
附属校の特典はなくとも、入学できるレベルの実力であれば、芸大への入学も保証されたとみていいということでしょうか。考えようによっては、芸大に入るより難易度は高いのかもしれませんね。進む方向がきっぱり決まって、没頭できるのは幸せなことだと思います。
将来は音大への進学を考えるなら…公立高校の「音楽科設置校」が有利!
音楽科のメリット
音楽科に入ってよかったように思います。
経済的に・・・というより、今まで音楽についての話が思ったように学校ではできなかったようで今は、周りに同じ興味を持った子ばっかりだから、とっても楽しいと申しますし、同じ方向を向いている子たちに囲まれているので、いろいろな情報も入ってくるようです。
また、人前での演奏もたくさんチャンスがありますのでそのような点でもよかったと思っております。
授業以外にもレッスンは必要
経済的には、授業料以外はあまり楽にはならないです。
と申しますのも学校のレッスンだけでは、それなりの大学を目指すのはちょっと大変だと思います。
ソルフェージュも、専攻にもよりますがピアノやバイオリンなどは学校だけでは・・・と思います。
娘の場合は、中学の時には周りが当然普通大学を目指していたので、勉強の方も結構大変でしたが、音楽科に行って練習時間が以前よりとれるようになり、だいぶストレスがなくなったようです。
高校進学は娘も私どもも、とても悩みました。
中高一貫校では、進学指導はしていただけないのでその辺も考えに入れなければなりません。いろいろと大変でしょうが、たくさん悩むのもいいと思います。
「高校選びは人生選び・・・」そう言っても過言ではないように思います。我が家もそう言いつつ悩みました。
- 同じ目的を持つ学友たちの中にいるのは楽しい
- 普通校に通うよりは学外レッスンの時間が取れる
音楽の道に進みたい、そしてその才能もある、保護者からの支援も得られるのなら、迷うことはありませんよね。芸術やスポーツの世界で才能を発揮している人を見ると、同じようなことを思います。社会人になってからも進む道を試行錯誤している立場から見ると、うらやましい限り。
音楽が学べる音楽科設置の公立高校「東京都立総合芸術高等学校」
設置学科
カリキュラム3つの芸術科[美術科・舞台表現科(舞踊専攻・演劇専攻)・音楽科]
教育理念
音楽・美術・映像・演劇・舞踏等の芸術に関する専門教育を行うことによって、我が国の芸術文化の様々な分野を支えていく人材を育成し、国内外での芸術文化活動を通じた社会貢献ができる心豊かな人間の育成をはかる。
︎教育の特色
東京都立で3つの芸術系専門学科を置く唯一の高等学校で、美術科・舞台表現科・音楽科ならではの特色ある授業を実践する。
・少人数グループ編成による専門性の高い授業
・広い視野を育てる他、総合制作演習の設置
・選択科目の充実
- 美術、演劇、音楽科を擁する公立高校
- 少数精鋭の指導
特別な分野に特化した専攻課程は、つぶしが効かないというデメリットもあるかもしれませんが、それをものともしないような才能の集まりなのかな、とも思います。つぶしが効くか効かないかなんて考えは一般人の浅はかさでしょうか。
都立高校では唯一の音楽科設置校!公立「東京都立総合芸術高等学校」
専門家養成のレベル
クラシック音楽を学んできた人達が専門家になるために進むところです。
現在中3ならば、声楽のレッスン、ピアノのレッスン、ソルフェージュのレッスンにすでに通っていて、夏頃に出る課題と同レベルのものをこなしていなければ無理です。
都立高校で音楽を専門に学べるところはここだけなので、レベルの高い学校です。東京芸大を目指し、附属高校と併願しているような人もいます。
- 東京藝大附属との併願をする受験生もいるレベル
- 音楽を専門に学べる唯一の都立高
芸術の分野にはあまり縁がないため、都立高で芸術に特化した学校があるとは初めて知りました。ここに入るような人たちとは、物心つくかつかないかくらいの年齢から英才教育を受けてきたような人たちなんでしょうね。