アトピーの人におすすめのファンデーションは、どんなものなのでしょうか?
アトピーの人にもOKな化粧品やファンデーション、アトピーの人に向かないもの、注意したい化粧品をご紹介します。
アトピーの人の紫外線対策も、是非参考にしてみてくださいね。
こんな化粧品はNG!アトピーの人におすすめのファンデーション
アトピーの人には、パウダータイプのファンデーションがオススメ
アトピー肌に適したファンデーションの種類
ファンデーションには、大きく分けると液体(リキッドタイプ)やクリーム状、油分を多く含んだスティック状のタイプ、そしてパウダータイプの3種類に分類されます。
結論からいうと、アトピー肌に適しているのは、ミネラルファンデーションに代表される、パウダータイプのファンデーションです。
リキッドタイプ・スティックタイプは肌ダメージが大きいため避ける
液体やクリームタイプ、スティックタイプのファンデーションは、水分と油分の分離や微生物の繁殖を抑えるために、界面活性剤や防腐剤などを多く添加する必要があり、肌への負担が大きくなるのでアトピー肌の方は使用を控えたほうがよいでしょう。
肌のバリア機能が弱く、添加物などが皮膚内部に入り込みやすいアトピー性皮膚炎の方は、パウダータイプのファンデーションを選ぶようにしましょう。
- アトピーの人には、パウダータイプのファンデーションが◎
- リキッドタイプやスティックタイプは肌へのダメージが大きいため避ける
リキッドタイプやスティックタイプのファンデーションに添加物が多く含まれているとは知りませんでした。アトピーの人に限らず、肌が弱い人やかぶれやすい人は、パウダータイプのファンデーションの方が安心ですね。
厳選!アトピーの人にもOKな化粧品やファンデーション
アトピーの人は、添加物が少ないファンデーションを選ぶようにしよう
配合成分が少なく、シンプル
基本的にパウダータイプのファンデーションは、次のような成分によって作られています。これらの成分をメインに、添加物などの余計なものがなるべく入っていないファンデーションを選ぶようにしましょう。
ファンデーションの基本的な成分
・マイカ:日本名では「雲母(うんも)」と呼ばれる天然鉱物を粉砕して作られる顔料で、ファンデーションの基本的な成分として広く使われています。
・酸化亜鉛:日焼け止めやメイクアップ化粧品の紫外線カット剤として使用されています。亜鉛を熱で酸化、または炭酸亜鉛を熱分解して製造されます。
・酸化チタン:酸化亜鉛と同様に、日焼け止めやメイクアップ化粧品の紫外線カット剤として使われています。
・酸化鉄:鉄を酸化させて製造されており、ファンデーションの肌色を出すための顔料として使用されています。毒性がなく、安全性が高いのが特徴です。
- アトピーの人におすすめなのは、添加物が少ないファンデーション
- ファンデーションの基本的な成分
アトピーの人は、ファンデーションを購入する前にファンデーションの成分ついて頭に入れておくと安心です。基本的な成分がわかっていれば、添加物がどのくらい使われているか把握しやすいですよ。
こんな化粧品やファンデーションは避けよう!アトピーの人に向かないものとは
タルクが含まれていないファンデーションも増えている
ファンデーションに多く含まれている「タルク」は危険?
近年、敏感肌用のファンデーションを中心に、「タルクフリー」のファンデーションが増えてきています。
タルクとは、ベビーパウダーやベースメイク用品に多く含まれる成分で、タルク自体には毒性はありません。しかし、タルクを製造する際の不純物を取り除く技術が低いと、発がん性のあるアスベストを含有したタルクとなってしまいます。
製造国によってはタルクの含まれたファンデーションが危険なこともある
日本を含めた多くの先進国では、アスベストを含むタルクの製造や輸入などに規制がありますが、そのような規制のない国で製造された製品については、アスベストを含むものが存在する可能性はあります。
肌が大変デリケートなアトピー肌の方は、避けておいた方が良いと考えられます。
- ファンデーションにタルクが含まれていない商品が増えている
- タルクに毒性はないが、発がん性のあるアスベストが含まれていることがある
- 日本産などは規制があるが、製造国によってはタルクを使った断でーしょんが危険なケースもある
タルクが入っているからと一概に危険というわけではありません。しかし肌の弱いアトピーの人は、普通の人よりもアスベストによる健康被害の可能性が高くなるかもしれないため、避けるようにしましょう。
注意!こんな化粧品にアトピーの人は気をつけよう
「オーガニック」「自然派」というネーミングに騙されないで
ナチュラル風なネーミングで判断しない
「オーガニック」「無添加」「自然派」など、今では肌に良さそうな化粧品がたくさんあるので、迷ってしまう事もありますよね。じつは、このネーミングは日本ではあまり当てになりません。なぜなら、ナチュラル系のコスメには、細かい基準があまりないからです。オーガニック成分が1つ入っているだけでも、「オーガニックコスメ」と謳う事ができます。
「無添加」だからと安心するのは早計
さらに、「無添加」と書いてあっても、石油系の成分が含まれていることがあります。ネーミングでの判断はあまり意味がないと思っておきましょう。
- 「オーガニック」「自然派」というネーミングの商品は多いが、基準は明確ではないため注意
- 「無添加」と明記されていても、安全とは限らない
肌にやさしいファンデーションを選びたいのなら、ネーミングだけで決めるのではなく、成分まできちんとチェックすることをおすすめします。「オーガニック」「無添加」という言葉を過度に信用しすぎないようにしましょう。
アトピーの人にもOK!肌に優しいファンデーション
お湯で落ちるファンデーションを選ぶ
お湯で落ちることが大前提
メイクはお湯で落とせる事が大前提です。なぜなら、化粧品の成分の良し悪しよりも、「クレンジング」や「洗顔」をする事の方が、肌へのダメージがはるかに大きいからです。
クレンジングや洗顔料には、肌のバリアを壊してしまう、「界面活性剤」が含まれています。界面活性剤には、「合成」と「自然界のもの」がありますが、作用の事を考えると、どちらも肌にいいものとは言えません。お湯で落とせるメイクにして、肌の安全を守りましょう。
界面活性剤の働きと注意点
界面活性剤とは—
界面活性剤とは、化粧品の原料である「水」と「油」をキレイに混ぜ合わせるための成分です。じつは、肌にも同じように、「水」と「脂」でできた細胞がレンガのように積み重なってできています。界面活性剤をゴシゴシと肌の上でこすっていると、肌の構造まで壊してしまう事になり、肌のキメがペラペラに薄くなったり、アトピーの原因にもなります。
- クレンジングや洗顔は肌ダメージが大きいため、ファンデーションはお湯で落ちるものがオススメ
- 界面活性剤には水と油を混ぜる働きがある
- 界面活性剤を肌の上でこすると、アトピーを引き起こすこともある
肌が弱い人にとって、クレンジングや洗顔のダメージは大きいものです。肌ダメージをなるべく軽減するため、ファンデーションに限らずお湯で落ちるコスメを選ぶようにしましょう。
ファンデーションが日焼け止めに!アトピーの人の紫外線防止
紫外線によってアトピーが悪化することがある
紫外線はアトピー性皮膚炎の悪化因子
アトピー肌でなくとも、紫外線は皮膚に大きなダメージを与え、シミやシワ、たるみなど、あらゆる肌トラブルの原因となります。
アトピー性皮膚炎においても、紫外線はアトピーの悪化因子の1つです。
そのため、アトピー肌はしっかりとUV対策を行うべきですが、日焼け止めクリームなどに含まれる界面活性剤や添加物などが原因となりアトピーが悪化してしまう可能性があります。
無添加のパウダーファンデーションで紫外線対策をしよう
そのため、アトピー肌の方は、そのような余分なものが含まれるクリームやジェル状ではなく、無添加のパウダーファンデーションを日焼け止めとして使用することをおすすめします。身体は、長袖の衣類やアームカバーなどで日焼け対策を行えば、界面活性剤が含まれる日焼け止めを使用する必要はなくなります。
- 紫外線は、アトピーを悪化させる原因のひとつ
- アトピーの悪化を防ぐため紫外線予防は大切だが、日焼け止めクリームは肌ダメージが大きいためNG
- 無添加のパウダーファンデーションでUVカットすると◎
アトピーの人は、紫外線対策にも注意が必要です。普通肌の人と同じように日焼け止めを塗ると、逆にアトピーが悪化してしまうかもしれません。無添加のパウダーファンデーションなら、肌にやさしく紫外線を防げそうですね。