子どもがゲームばかりしてしまう原因と、その対策をわかりやすくまとめました。
ゲームをうまく利用して勉強させる方法や、ゲームのメリット・デメリットなど、様々な視点からゲームをやめさせるアイデアが詰まっている記事です。
お困りの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
うちの子が勉強しない!なぜこどもはゲームばかりするの?
子どもがゲームをする最大の原因とは
ゲームをしているのは、「まだ余裕だし、暇」だから
ひたすらゲームをするお子さんを見て、「ゲームさえなければ…」と思う気持ちはよく分かりますが、しかし、考えてみれば、ゲームを禁止したとしても、テレビを見て過ごしたり、漫画ばかり読んだり、外出してなかなか帰らなかったりで、
“机に向かわない”という点は
変わらないでしょう。
つまり、お子さんが机に向かわないのは、ゲームがあるからではなく、
「まだ受験対策しなくてもいいよね」
「3年生の最後に本気になれば、間に合うでしょ」
と、思っているからなのです。
お子さんが気づいていない入試の罠…
「高校に進学したくない」というお子さんはほとんどいないので、
ゲームばかりの中学生も、進学したいとは思っています。
しかし、お子さんがご存知ないのは、入試の鍵となる「英語+数学」は、1、2年生から始めないと、入試問題は“解けない”という事実です。
実際、入試に落ちるお子さんは大抵、3年生になって頑張ったけれども、「間に合わなかった」パターンです。
ですから中学生はまず、「英数」をやらないと本当に落ちるという事実に、悔し涙を流した先輩の姿を見て、気づかねばなりません。
そして気づいた瞬間から、成長は始まるのです。
- ゲームを禁止しても別のサボり方法はいくらでもある
- 子どもが勉強しないのはゲームのせいではない
- 本当の原因は入試への認識の低さかも
- 子どもに気付かせることが成長の一歩
恥ずかしながら私は、昔ゲームのし過ぎで宿題を全くやっていないことが親にバレて、ゲームを取り上げられたことがあります。でもそれで机に向かう時間が増えたかというと…結局外に遊びに行ったり、友人と過ごす時間が増えただけでした。
ゲームをとりあげてもこどもは勉強しない!!
ゲームを取り上げられても勉強はしない
子どもというのは親に「勉強しなさい!」といわれると絶対に勉強したくなくなるものです。あなただってそうじゃありませんでしたか?
勉強しろと言われても、「後でやる」「今やる」と言いながら何もしなかったり、本を読んでいたりゲームをしていたり・・・。
親がいくら口を酸っぱくして勉強するように言ったとしても、子供はそんなことでは勉強する気にはなりません。
「応援しているよ」という姿勢を取る
全く家庭学習の習慣がない子供を勉強させるためには、何か具体的に・・・というか、たまには一緒に勉強を手伝ってあげるという姿勢も大事だと思います。
宿題を代わりにやるということではなく、例えばリビングで一緒に教科書を読んでみるとか一緒に問題を解いてみるとかその程度でもいいわけです。
きちんと褒めて、楽しく勉強
そして、宿題がちゃんと終わったとか難しい問題が解けたとかいう場合にはすかさず褒める。褒めて褒めて褒めまくる。
大人だって褒められたら嬉しくなって自分の割り当て以上の仕事をしようとするわけですから、子供だって当然のように勉強に対するモチベーションはアップします。
逆に、勉強したら何かあげる、というやり方では釣られて勉強する子供になってしまうのでよくありません。
小学校どころか中学校・高校に入ってからも何かもらえないとやる気がでない・・・というのではしょうがありませんからね。
引用元-子供がゲームばかりで勉強しない場合の対策
- 「勉強しなさい」は逆効果?
- 勉強中は一緒に過ごす時間を取ってみる
- 褒めて伸ばすことで勉強への意欲アップ
- モノで釣ることはやめておこう
親に「勉強しなさい」と言われるたびに、(今からやろうと思ってたのに…)と勉強へのやる気が急降下していた昔の自分を思い出しました。また、一緒に勉強をするなら、「何でできないの!」などと責めたり怒ったりすることも止めた方がいいと思います。勉強プラス親に怒られるという要素が加わって、さらに勉強への抵抗が強くなってしまうからです。
解決方法!ゲームの時間を減らしたい、こどもに勉強させるためには
ゲームの時間を減らす方法①ゲームをご褒美にする
ひとつは、ゲームを勉強のご褒美にしてしまうことです。
本書では勉強後のご褒美の上げ方として、インプット後とアウトプット後ではどちらが効果があるのかという研究も載っていました。効果があった方法は前者です。研究の詳細は本書を読んでください。
インプット後というのは、要は机に向かったらご褒美をあげるということです。
例えば、一日30分勉強したら、1時間ゲームしてもよいというような感じですね。
ご褒美といえば「テストでいい点数を取ったらあげる」ことが一般的ですが、上記の研究では効果がありませんでした。ゲームばかりして勉強はしたくない子どもには、とにかく机に向かう習慣のほうが大切ではないでしょうか。
ゲームの時間を減らす方法②ゲームを義務にする
二つ目は、ゲームを義務化させることです。少し前にゲームを止めさせる方法として、ゲームの進行を親がタスク化したところゲームを止めたという経験談をどこかで読みました。「勉強しなさい」ではなく「ゲームしなさい」ということで、その家庭は上手く行ったようですね。
個人的には二つ目が面白いと思いますが、どの教育が合うのかは家庭それぞれです。一番は子どもの性格に合った方法です。
引用元-学者が提唱する子どものゲーム時間は1日1時間!止めさせても意味はない『「学力」の経済学』 – のほほん読書感想録
- ゲームをご褒美にすることで勉強させてみる
- 机に向かう習慣を付けることが大事
- あえてゲームを義務化してみるのも一手
ゲームをご褒美にする方法①はありふれた方法ですが、ゲームを義務化する方法②が斬新で面白いと感じました。たしかに「ゲームはするな、でも勉強はしろ」だと、好きなことを我慢させて嫌いなことをさせるという、いきなりハードルが高すぎる要求のような気がします。ゲームもさせてあげることで、子どもの抵抗感が和らぐかもしれませんね。
これだけはダメ!親がこどもにする逆効果のこと
1.子ども部屋にテレビやゲームを置く
子ども部屋に専用のテレビやテレビゲームを置いていないだろうか。
意思の弱い子は「勉強しなくては」と思っても、誘惑に勝てずテレビを見たり、ゲームで遊んでしまうだろう。
今まではそれでよかったが、受験体制に入ったら子ども部屋からテレビを片付けよう。
ゲームボーイやDSなどの携帯ゲームも子ども自身の管理から、親の管理へと移した方が良い。女子はゲームを我慢することができやすいが、男子はそうもいかない。
親が子どもに渡して30分~1時間くらいで時間を指定して渡し、終わったら回収するようにして、遊び過ぎないようにコントロールしよう。
2.無理矢理塾通いさせる
西洋のことわざで「馬を水場まで連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」というのがある。
塾に入れたからと言って勉強するとは限らない。
親の勧めで中学受験させるにせよ、塾に入って勉強することを本人が納得する必要がある。そうでなければ入塾してからの勉強がはかどらない。そのためには、親がなぜ中学受験させたいと思っているのかを、一度きちんと話してやる必要がある。
4年生くらいでは親の話にどこまでついてこられるかわからないが、親が正面から自分に向かってくれていると感じることが大切だ。
できれば、複数の塾を一緒に見学したり、体験授業を受けたりして子どもと相談して決められると、本人の納得度も高まって良い。
3.気が向いた時間に夕食にする
受験というのはスポーツでいうとオリンピックのようなもの。
長い間準備をして短い期間の本番にかけるわけだから、計画的に準備することが重要だ。
長期の計画を実現するには、毎日の生活も規則正しくする必要がある。勉強を含めた生活のリズムができたら、受験準備の半分は成功したようなものだ。それなのに食事の時間が日によって変わるということは、生活のリズムが一定しないということにつながる。すると勉強時間も固定しないので、なかなか勉強もはかどらなくなる。起床、食事、学習、入浴、睡眠がリズミカルに回るように親が心がけてやりたい。
- 子ども部屋にゲームを置かない
- 塾に行かせるなら、まずは本人と話し合いを
- 入塾前の体験や見学は積極的に
- 生活のリズムを作ってあげよう
ゲームばかりしている子どもは、まだ勉強は自分に必要ないと思っているのでしょう。とくに日本では、多くの子どもが高校入試まで受験を経験しませんから、その厳しさを感じるのが難しいのだと思います。どうして勉強をするのか、本人の希望はどうなのかを親子で話し合うことが大切です。
悪いことばかりじゃない?ゲームのメリットやデメリットは?
子供が受けるゲームのメリット
現代社会では、就職活動もHPから応募し、仕事のやりとりはメールやSkype、業務でSNS技術が必須の会社もあるのなど、ゲームやパソコンを毛嫌いしていては、仕事ができない会社がほとんどではないでしょうか?
こうした技術やセンスは学校の授業だけで身に着けるのは難しく、日頃からゲームやパソコンに興味を持っている子供ほど、社会で通用するIT技術をもっているという側面もあります。
ゲームは1日1時間以内であれば、メリットを多く受けることができるというオックスフォード大学による研究結果もでているそうです。大切なのは、親が約束を守れる子に教育することではないでしょうか?
ゲームのメリット
・ゲームは自分で考えて進めていくので、自分で判断することが出来るようになる
・記憶力や注意力、計画力が身に付く
・脳が活性化される
・知育、学習のゲームソフトもあるので、遊ぶ感覚で勉強が出来る
・友達や家族とのコミュニケーションツールになる
子供が受けるゲームのデメリット
一方、親がゲームを嫌うように、長時間(一日1時間以上)ゲームをすることで悪い影響も確認されています。
その最たる例がゲーム中毒!色々なことを身に着けなければならない、学童期、青年期をゲームに支配され、近年では「スマホ離婚」という大人になってスマホゲームにハマって借金を作り、離婚するという人も増えているそうです。
「やっぱりゲームは悪い!」とゲームを与えなかったり、取り上げたりすると言う方法もあります。けれどいずれ、親に隠れてコソコソとゲームをやるようになっては、意味がありませんよね。
それよりも、ゲームのデメリットを理解させ、子供自身が自分とゲームとの上手な付き合い方を考え、約束を守る子に育てることが大切でしょう。
ゲームのデメリット
・室内で動かないので体力が落ちる
・視力低下の可能性
・落ち着きがなく、注意力が散漫になる
・睡眠障害
・ゲーム中毒の懸念
- IT社会にゲームやパソコンへの慣れは必要
- ゲームを通してコミュニケーションが取れる
- 視力低下・睡眠障害などのデメリット
- ゲーム中毒の危険性
大人は、たとえゲーム好きの大人であってもゲームというコンテンツを客観的に見ることができますが、子どもは「ただゲームが好き」という理由でやっていることが多いと思います。子どもにメリットとデメリットの両方を説明することで、ゲームと上手に付き合っていく道がひらけるのではないでしょうか。