事務職で転職を考えている場合、MOSの資格は有利なのでしょうか?
簿記検定や秘書検定資格等、事務職にも様々な資格があります。
MOSもそれらと並んで高めの給与水準につながるのかどうか、体験談も含めてMOSについてまとめました。
Q MOSの資格は取るべきなのか…30代・事務職への転職活動に有利?
事務職で転職希望
事務職での転職活動をしています。
30代後半てすがお恥ずかしながら
これといって得意なものが思いあたらず
何か資格取得などして
努力を形としたいと考えています。
MOSを提案してもらったけれど
MOSはどうかと知人が提案してくれました。
ただ種類がたくさんあり
どれをとればいいのか迷っています。
バージョンやエキスパートなどの種別で
オススメがあればご教授願います。
また一般事務やデータ入力の職種で
勉強しておくべきものがあれば
教えていただけると幸いです。
- 30代で事務職転職希望
- これといって得意なものが見当たらない
- MOS資格を提案された
簿記検定や秘書検定資格等、事務職に有利な資格を持っていないと30代で事務職の転職って難しいかもしれません。漠然と「事務」と言っても企業から求められるスキルは異なる場合もありますよね。MOSはどうなんでしょうか?一般事務には必要なんでしょうか?
A 事務職にはそれほど必要な資格ではない!MOSはあくまでPC習熟度の目安
MOSは事務職には役に立たない
30代後半で一般事務は、かなり厳しいです。
MOSなんて、若い子でも持ってますし、バージョンがすぐ変わるので、役に立ちません。
経理やシステム関連などの専門性をプラスする方向を、考えた方が良いと思います。
MOSはPCの習熟度をはかるためのもの
事務職といっても、職種・業種に拠って必要となるモノが異なってくるので、どの様な処を狙っていくのか補足して貰わないと、回答が難しいと思います。
PCの習熟度を観るにはMOSは指標となるけれど、それを重要視する処は殆ど無い様な気もするのだけど。
- MOSは事務職には必要ない
- 若い子も大勢持っている
- 職種・業種によって必要なモノが異なる
事務職といってもどんな業種の企業を狙っているのか、それがわからないとMOS資格が有利かどうかはわからないようです。一般的には事務職にはあまり必要ないと思われているようですが、それならなぜ取得者が多いのでしょう?
持っていても事務職に有利にはならない…MOSの資格、必要なのは+αのスキル
事務職ではMOS資格の有無よりOAスキルを持っていることの方が大切
基本にこの資格を持っているだけでは、その他の一般事務の職員と大きな差別化を測ることは難しいでしょう。
むしろ資格の有無はともかく、スキル的に資格取得者と同等程度のOAスキルを持っていないことがデメリットにすらなり得ます。
MOS資格を存分に生かすには?
では、この資格を存分に生かし、より豊かなキャリアプランを描くためにはどうしたら良いのでしょうか?
いくつかの選択肢が考えられますが、パソコン教室などを開業し独立していく方向性と、企業の中で業務改善部門のスペシャリストになっていく方向性とに分かれていくのではないかと思います。
ここでは特に後者について触れてみますが、一般に企業における事務方のスタッフ部門は、直接的に利益を創出しない組織としてコストセンターとも呼ばれます。
こうした部署では業務効率や生産性を上げる手段としてExcel、アクセス、などVBAのプログラムを組むことで業務の効率化を図っていく事も多く、
スキル次第ではそのような業務改善部門のプロジェクトリーダーとして活躍することも可能となります。
その際はそのポジションなどに応じて給与水準も上がっていく事が考えられるので、一般の事務職の仕事よりは給与水準も高くなっていくことも想定できます。
- MOSを持っていても一般事務職の中で大きな差別化を測ることは難しい
- 資格を生かすには?
- PC教室などを開業する
- 企業の中で業務改善部門のスペシャリストになる
MOSを生かせる仕事もあります。
単なる事務職にMOSは必要性が低そうですが、適切な業種、職種においては有利になりそうですね。仕事ぶりによっては給与水準も高くなりそうだし、自分の勉強次第で高みを目指せそうですね。魅力的です。
さらに上を目指してスキルアップ!MOSの上位に位置する資格
【MOS】 (マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOS ( Microsoft Office Specialist ) とは読んで字のごとく、マイクロソフトのOffice製品に含まれるExcelやWordなどのスキルを証明する資格です。
1997年より開催されている歴史ある資格で、以前はMOUS (Microsoft Office User Specialist ) と呼ばれていましたが、2003年に長過ぎるとの理由から改名されたといういきさつがあります。
MOSに留まらずさらに、上を目指したい方には、
【MCAS】(マイクロソフト認定アプリケーションスペシャリスト)
MCAS (Microsoft Certified Application Specialist ) とは、Office 2007とWindowsVistaの発売を期に新設された資格です。
MOSと異なり、WordとExcelにあったスペシャリストレベルとエキスパートレベルが統合されたためレベル分けがなく、出題範囲としては幅広くなったのが特徴。
この二つは他の試験と異なり任意の時間にできる為、いつでも受験できるというメリットが人気を呼んでいます。
合格すると世界中で通用する認定書が付与され、仕事上でのスキル証明に実に役立ちます。
オフィス/事務系における、現在最強の資格ということができるのではないでしょうか?
憂慮しておくべき点
一方で、バージョンによる仕様が異なることがあり、また現在のようにマイクロソフトOfficeが市場の圧倒的なシェアを占めているからこそ受け入れられる資格であって、
必ずしも“一度取れば一生安心”、というものではないことをここに記しておきます。
さらにこの上級資格として、マイクロソフト認定アプリケーションプロフェッショナル(Microsoft Certified Application Professional:MCAP)というものが設定されていますが、日本国内ではまだ実施されていないようです。
引用元-事務のスペシャリストに必要な資格
- 「MOS」の上位に位置する資格「MCAS」
- 任意の時間にいつでも受験できる
- 何れも一度取れば一生安心という資格ではない
MicrosoftOfficeが市場の圧倒的シェアを占めているらこその資格MOS。バージョンアップもあるしその辺りの流れに敏感に対応する柔軟性を持っていないとこの資格は生かせないタイプのものだということを忘れずにいた方が良さそうです。
資格取得の体験談|実際にMOSの試験を受けてみて…
マイクロソフト オフィス スペシャリストを取ろうと思った理由・目的は?
以前に勤めていたのはIT業界でしたので、WordやExcelは報告書や資産管理表の作成などで使い慣れており、パソコンスキルには自信がありました。
しかし、他業界への転職活動を行おうと思ったときに、自身のスキルを客観的に証明するものがないことに気づきました。
そこで、どうせならマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS試験)の4科目合格で取得できるマイクロソフト オフィス マスターを目指すことを決めました。
取得のための学習方法は?
市販の対策教材(公認コースウェア)を購入し、独学で試験勉強をスタートしました。
そして、実際の試験に向けて2つの目標を立てました。一つは、本番の試験時間が50分なので、対策教材に付属されている模擬試験の回答時間を40分で終えられるようにすること。
二つ目は、その正答率を95%まで上げることです。というのも、模擬試験を一通りやってみたところ、ちょっと考えないとわからない問題が数問あり、本番でもこのような問題が出される可能性があると考えました。
そこで、回答時間を10分くらいは残すようなペース配分を目標にしたんです。
資格を取って良かったことは何ですか?
現在、離職期間が少し空いているにも関わらず、数社に書類選考で通過しています。
マイクロソフト オフィス マスターの取得で客観的なスキルの証明ができたことに加え、4つの資格取得に対する頑張りが、各社から評価いただけているのだと思います。
- 自身のスキルを客観的に証明するためにMOSを取った
- 市販の対策教材を使って独学で勉強した
- 実際の試験に向けて時間配分など目標を立てた
- 資格を取ったおかげで離職期間が空いているのに数社から書類選考で通過している
目標を立てて独学でも取得可能なMOS。その頑張りを企業から評価してもらえるのは本当に励みになることでしょう。MOSを取得した上で何を目指すのか、基本的な目標設定を明確に定めておくことがこの資格を生かせるかどうかに関わってきそうです。