毎日食べるご飯。一食分を食事のたびに炊いている人は、おそらく少ないと思います。
そこで便利なのが炊飯器の保温機能。しかし、この保温機能には美味しく食べられる限界があるんですよ。
炊飯器の保温機能について、詳しく調べてみました!
一番簡単な保存方法。ご飯を炊飯器で・・
説明書どおりの保温時間ではダメ
以前の炊飯器から比べると、飛躍的に保温技術がよくなったことから、一番簡単で便利なご飯の保存方法として、炊飯ジャーで保温している家庭も多いと思います。
保温時間については、炊飯器の説明書を確認してもらいたいのですが、6〜42時間までと、炊飯器の性能やタイプによって異なっていますが、やはり説明書に書いてある保温時間の、おおむね半分程度と考えて使用する方が間違いないと思います。
なぜ説明書通りでは駄目なのかというと、炊飯器の中に残っているご飯の量であったり、品質であったり、研ぎ方であったりと、個々に違いがあるためで、炊き上がりの美味しさを求めるのであれば、説明書の半分程度で考えておく分には、極端に食味が下がっていると感じることは少ないと思います。
水っぽくなる原因
保温していて、水っぽくなってしまったり、柔らかくなってしまったと感じる場合は
・保管中や研いでいるときに、お米が割れている。
・炊く時の水の量が多かった。
・むらしが長すぎた。
・ほぐしをしていなかった。
・保温温度が低かった。
・お米が柔らかめな特徴を持っていた。
などの原因が考えられます。
食感が悪くなった場合
艶が無くなったり、ボソボソになってしまった、食感が悪くなってしまったと感じる場合は、
・炊く時の水加減が少なかった。
・お米が乾燥して水分が無くなっていた。
・品質が劣化していた。
などの原因が考えられます。
ご飯の黄ばみ、匂いが出てくる場合
ご飯が黄ばんでしまったり、匂いが出てきたと感じる場合は、
・お米が劣化している。
・お米が古米である。
・保温時間が長すぎている。
・長時間保温が出来ない炊飯器のタイプである。
・炊飯器が古くなっている。
などの原因が考えられます。ちなみに、黄ばみが出たり、特有の匂いが出たりして、味が落ちていったりするのは、お米のデンプン質が変化してしまうのが原因なのです。
- 炊飯器の保温機能を使うなら、説明書に書かれている時間の半分程度にする
- ご飯は水っぽくなったり、ぼそぼそしたり、黄色くなってしまうことがある
我が家はほとんど炊飯器の保温機能は使わず、すぐにラップでくるんでしまいます。うちの炊飯器で保温をすると、確実に味が落ちてしまうんですよね。ご飯はやはり炊きたてが一番です。
そもそも保存には向いてない?炊飯器にご飯を置くのは無理!?
知らぬ間にお米が臭くなる原因は、主に3つ
炊飯器の中にしゃもじを入れたままにしたり、炊飯器を不衛生にしたりと、基本的な失敗でお米は臭くなってしまいますが、
(1)炊く前にお米を十分に洗っていない
(2)炊飯器の保温機能で、長時間お米を放置してしまう
(3)12時間以上の予約設定でお米を炊く
といった何気ない行動でもお米は臭くなってしまいます。非常に重要なポイントなので、詳しく見ていきます。
保温時間は5~6時間まで
炊飯器の保温機能を使って炊いたご飯を保存するという人も多いと思いますが、これも限界があって長時間放置するとご飯は美味しくなくなってしまいます。
炊きあがったご飯に熱を加え続けることで、米がでんぷん化して糊のようになってしまいます。
そうすると、ツヤがなくなり、色が黄色くなったり、臭いが気になったりするようになってきます。
最近の炊飯器はご飯を保温したまま美味しく保存できるという高機能タイプもありますが、それでも5〜6時間が限度。
長時間の保存は避けましょう。
炊いたらすぐに炊飯器から出す
炊飯器はお米を炊くための道具であって、お米を保存するための道具ではありません。
お米を炊いたら短時間で保温をストップし、おひつに移すか冷凍保存しましょう。
冷凍保存したお米は電子レンジで再加熱するとおいしくいただけます。
- ご飯が臭くなってしまう原因は、お米がよく洗えていない、保温時間が長い、12時間以上の予約設定で炊くなど
- 炊飯器の保温機能は5、6時間が限界
- ご飯を炊いたら、おひつか冷凍保存
我が家もご飯を炊いたら、すぐにラップでくるみます。炊飯器に入れたまま置いておくと、1時間程度でご飯は内窯の形に固まってしまいますよね。あきらかに固くなってしまうので、やはり取り出すのが一番だと思います。
保温での保存とは?炊飯器を使用する場合について
炊飯器では長く保存できない
炊飯器の保温は、一般的に70℃付近で保温します。
機種によっては60℃付近で保温するものもあります。
保温機能を使用すると雑菌の繁殖は防ぐことができるのですが、保温時間が長くなるにつれ、水分蒸発によりご飯が黄ばんだり固くなったり、パラパラになったり、においが出てくることがあります。
ですので、保温機能による保存は、長期保存には向いていません。
菌が繁殖に注意
また、保温機能をオフにした場合の保存は冬だと、しばらくは保存できますが、真夏だと、菌が繁殖し腐りやすいです。
蒸れた蒸気で炊飯器のフタに水滴がたまり、それがご飯に落ちると、カビの原因にもなります。
電源を切った炊飯器での保存はおすすめできません。
- 炊飯器の保温機能は長時間は向かない
- 保温機能を使えば菌の繁殖は抑えられるが、美味しくなくなる
- 保温機能をオフにすると、菌やカビが心配
母がよくご飯を炊いたまま電源を切って放置しているのですが、夏場はびっくりするぐらい黄色くなっています。食べられるけれど、とても美味しいとは言えないものに…。まだ保温機能を使った方がよいのかもしれません。
目安はどのくらい?炊飯器での保温による保存について
3時間から味が落ちる
保温機能による賞味期限は、3時間〜1日程度
保温機能での保存は、機種にもよりますが、3時間あたりから味が落ちる傾向にあります。
炊飯器によって保温は差が出る
また、機種により6時間の保存もあれば、12時間の保存もあるなど、ばらつきがあります。
- 保温機能は3時間から1日程度
- 3時間くらいから味が落ち始める
- 炊飯器によって、保温機能にはばらつきがある
炊飯器の値段の差は、この保温機能に大きく左右されると聞いたことがあります。値段の高い炊飯器は、この保温機能が優れているのかもしれませんね。ただ、やはりご飯は炊きたてが一番。保温機能は過信しないほうがよいですね。
何時間くらい?炊飯器の保温機能の限界は?
メーカーも長時間の保温はおすすめしていない
みなさん、ごはんを炊いた後、残ったご飯はどうしていますか?
「炊飯ジャーの保温機能で保存している。」方が多いのではないでしょうか?
お使いの炊飯ジャーの取扱説明書を、一度確認をしてみて下さい。それぞれの、メーカー・炊飯ジャーで違いますが、12時間か24時間以上の保温をしないで下さいと取扱説明書に記載されています。
炊飯器メーカー各社様の取扱説明書を読んで見ましたが、結構言い切ったハッキリとした表現をしています。また、炊き込みごはんや酢飯は、保温をするとにおいが移ってしまうので、炊き上がったらすぐ電子ジャーから取り出して下さい。
(一部保温時間の記載内容が違う場合があります。やはり、今一度お使いの炊飯ジャーの取扱説明書を、御確認下さい。)
早く食べるのが一番
長時間の保温は、ごはんの香りや食味の劣化や黄ばみの発生の原因となります。
保温機能って便利なので、つい経過時間を気にせず使用している場合もあると思います。
しかし、ごはんも「食品」です。
作ってから時間が経てば経つほど、美味しさや香りが損なわれます。
やはり炊飯したら、なるべく早めに食べて頂くのが良いと思います。
- 炊飯器の取り扱い説明書でも、長時間保温はしないように書かれている
- 炊き込みご飯や酢飯はすぐに取り出すこと
- 長時間の保温は美味しくなくなる
日本人なら毎日ご飯は食べますよね。だからこそ、美味しさにはこだわりたいところです。ただ、ご飯は炊いたらどんどん味が落ちていってしまうのがネック。できるだけ味を落とさないように、長時間保温はしないようにしたいですね。