ピアスは、オシャレの一つとして、すっかり定着した感はあります。しかし、親御さんの立場では、反対されることもあるかも。
もし開ける場合、体の一部を傷つけることになるため、何かしらのダメージはあります。
正しい開け方やケアの方法も知っておきましょう。
反対された!親の偏見?ピアスの穴を開けること
親はピアスを付けることに反対
大学1年です。
私は、最近、興味本位でピアスをあけてみようかな?と思ったのですが、親から「親が授けた大事な体に穴をあけるなんて悲しい。できればあけないでほしい。」と言われたこともあって、特にアクセサリーに強い思い入れがなかったので、やめました。
イヤリングをつけるつもりもなく、ネックレスやリングで楽しめばいいかなと思っています。
親には偏見がある?
親は、「育ちのよい子はピアスなんてあけない」と言います。私の通っていた中学・高校ではピアスをあけている子が一人もいませんでした。(厳しい拘束の学校でした)環境によるものだと親はいいます。
- 興味本位でピアスの穴を開けようと思ったが、親に反対された
- 親の考えでは、ピアスの穴を開けるのは「育ちが悪い」ことらしい
親御さんの年代や育ってきた環境によっては、ピアスの穴を開けるなんて、考えもしなかったことかもしれません。自分が大切に育ててきた子供が、健康でキレイに見える体をわざわざ傷つけるような真似を……と不快に思われるのも分かる気がします。
一般的な親の心情としては普通のこと?ピアスを反対な訳
一般的には、親は反対するものでは?
なんとかして賛成させようというのは結構難しいのではないかと。
ご両親の性格にもよりますが、「ピアス開けたいんだ」って言って「そっかーじゃあ開けてきなー!」って言う親の方が珍しいと思いますし(^^;)
反対するのは一般的な親の心情だと思いますよ。
私の両親もピアスが好きではありません。
だけど今は耳や体含め20個近く開いています。
親が考えていることは……
開けたからって親子関係にヒビは入っていません。
(ただ、自立するまでは耳たぶだけと決まりはありました。笑)親って子供の体に穴があく事が嫌だったり、学校での評価や見た目が派手になる事で交友関係が心配になる…とかそういう事も考えていらっしゃるかもしれません。
- 積極的に賛成する親の方が少ないのでは?
- 「ピアスの穴を開ける」ことから派生することが心配なのでは?
世代間の考えや感覚の違いと言ってしまえばそれまでですが、親が最初の壁になってくれることで、子どもは自分の行動を立ち止まって考えることができます。事の軽重はあれど、そこで、自分にとってホントに必要か?ホントにやりたいことなのかを考えるきっかけになります。
親の気持ちが変わる可能性も!ピアスに反対していてもこれを知れば・・
世界のピアス事情
ピアス事情について調査すべく、筆者の周辺で取材を行ったところちょっと意外な事実がわかったので、国ごとにご紹介していきます!
■1:インド
ヒンズー教徒の伝統的な儀式として、生後1年以内か3歳の時に女の子にピアスの穴あけを昔から行ってきたインド。
ピアスをする理由は厄払い、耳が視覚のツボだから刺激すべきという鍼師の考えなど複数の説があります。
■2:スペイン
スペインでピアスは女の子の証! 出産した病院で退院前にあけるなど、月齢が低いうちにピアスをつけることが多いです。
月齢が上がるとピアスを触って感染症にかかる恐れが高くなるため、動き出す前にあけたいと考えるためです。
ピアスをしていないとみんなに「なんで?」と聞かれるほど、習慣の一部となっています。
■3:ブラジル
昨年ブラジルのスーパーモデル・ジゼルが、ピアスをつけた7カ月の娘との写真が公表され、他国で物議をかもしました。
でも美女大国ブラジルでは、女の子に産まれたら必ずピアス! 産後、退院前にあけることも。
筆者のブラジル人の友人は「私の生後3日目に、パパが開けてくれたのよ」とのこと。理由は「男女の見分けがつきやすいから」。
■4:グアテマラ
中南米全体がそうですが、グアテマラでも女の子は皆ピアスをつけています。赤ちゃんが産まれて母親の手元に来る前に、ピアスがあけられることも……。
歴史的いきさつからスペインの文化を踏襲するため、”女の子のしるし”としてピアスが当たり前のことなのです。
■5:ドイツ
ドイツでも幼いうちにピアスをあける子どもがいます。
ただ2012年に親が3歳の子どもに医療機関ではないところでピアスをさせ、裁判所が親の責任のあり方を問題提起した事件がありました。
それから子どものピアスはするべきか、するべきではないか、子どもへの親の責任について議論が活性化されています。
- インドでは、宗教儀式として、3歳までの女の子がピアスの穴を開ける
- スペインでは、女の子は、生まれたての時期に開けることが多い
- ブラジルも、生まれたてのタイミングで開けることが多い
- グアテマラでは、生まれた直後に開ける
- ドイツでは、子供のピアスへの親の責任が議論されている
宗教や文化に根差した習慣なら、現地の人たちにとっては当たり前というより無くてはならないもの。しかし、生まれたての赤ちゃんの耳にピアスの穴を開けているとは、初めて知りました。動くようになると触ってしまって感染症になるからというのは、理にかなっています。
注意することは?ピアスの穴を親を説得してやっと開けた・・その後は
3.ホールができるまで、美容室ではカットのみにする
美容院では耳にキャップをつけてくれますが、薬剤を使う施術の場合、もしホールに液が付いたらトラブルのもとになりかねません。
ピアッシングをしてホールができるまで、その間の美容室…特にパーマや縮毛矯正、カラーなどはなるべく避けるのが無難です。
可能ならば、ピアッシングの前に美容室に行っておくのが得策ですが、どうしても行きたい場合には、以下のポイントを守っておくのがオススメ!
もし美容院に行く場合は?
ピアスをあけたばかりだということを美容師さんに伝えておくのがベスト!
仮にカットとシャンプーだけでも、耳にクシがぶつかったり、タオルで耳たぶをごしごし拭かれたり…という可能性もあるので、念のため担当の美容師さんにその旨を伝えておけば安心ですね
ファーストピアスが終わり、ホールが完全にできれば美容院に気兼ねなく行けます。
ファーストピアス卒業のサインは?
・ピアスホールが乾いている
・痛みやかゆみがなく、分泌物もない
・ポストを回すと楽に回るしばらくサロン通いをガマンする場合、3つのサインを目安に美容院へ行く時期を見極めてくださいね。
4.ピアスをしてスキーやサウナに行かない
ピアスは金属なので、人間の身体とは熱の伝わり方が違います。高温時には耳たぶよりピアスの方がはるかに早く熱くなり、低温時にはとても冷たくなります。
気を付けて!
サウナに行くと…
⇒しもやけする!スキーに行くと…
⇒火傷をする!耳はただでさえ感覚の鈍いパーツ。悪化してしばらくたってから気付くなんてケースも珍しくありません。
もしこれが、傷口がまだまだ安定していないファーストピアスだったら…うーん、考えるだけで恐ろしいですね
ファーストピアス装着時はもちろんですが、初ピアス卒業後も、サウナやスキーでの装着にはくれぐれも気を付けて!
- ファーストピアスを卒業するまで、美容院に行った場合はその旨伝えた方がいい
- ピアスを付けたまま、スキーやサウナに行くと、しもやけややけどの原因になる
ピアスの穴が原因でケガや病気を引き起こすなんて、シャレになりません。もし、親が反対していたのなら、「それ見たことか」と大いばりで説教されそうです。痛い思いをするのは自分自身ですしね。耳は、ふだん露出していることが多いですから、ケアは怠りなく。
メリットも多い!病院でピアスの穴を開けたほうがいい理由は?
ピアスの穴を開けるなら、病院で
ピアッサーやピアスガンを使えば、ピアスホールは一瞬であいてしまいます。しかも自分でピアスホールをあけても、病院でピアスホールをあけても、使う器具は同じなんです。
なので、わざわざ病院に行く必要なんてないよね!っていう人もいると思いますが、2つの点で病院をおすすめします。
1.ピアスホールをまっすぐにあけてくれる
ピアスは耳たぶに対して、90度の直角で穴をあけないといけません。
肉まんを耳の横アタリに持って、裏から箸をぶすっと指すイメージをしてみてください。ちゃんとてっぺんから箸が出てきますか?…変なたとえですけど、結構難しいです(笑)
せっかくのピアスなのに斜めになってると、イヤですよね。
2.消毒などのケア方法を教えてくれる
自分であけたり、友達にあけてもらうと、ピアスのアフターケアを怠りがちです。耳が腫れたり、膿んだり、痛くなったり、などをなるべく抑えたいなら、病院でちゃんとしたアフターケアを教えてもらいましょう。
塗り薬などを処方してくれる病院もあります。
もちろん、病院でも失敗はありますし、ちゃんとアフターケアしていたのにトラブルになることもありますので、病院選びは慎重に。
- 使う器具は同じでも、病院で開ける方が良い
- 病院で行う場合は、まっすぐに開けてくれる
- 正しいケア方法を教えてくれる
せっかく開けても、ゆがんでいたり、後から化膿したりしたら怖いですよね。ここに、という場所にキレイに開けて、オシャレを楽しみたいですものね。ばい菌でも入ろうものなら、最悪、開け直しになるかも。顔周辺は大切な器官がたくさんあるので、扱いは要注意ですよ。