味噌汁の保存期間は、夏と冬で変わることをご存知ですか?
味噌汁の常温保存の危険性と冷蔵庫での味噌汁の保存期間、味噌汁の冷凍保存の方法をわかりやすくまとめました。
簡単で便利な味噌汁の素の作り方も、是非参考にしてみてくださいね。
大変危険!味噌汁の常温保存
味噌汁の常温保存は危ないのでNG
味噌汁の常温保存は、季節にもよると思いますが、基本してはいけません。
特に夏場は、大変危険で夜に作った味噌汁が朝には腐っていたということもあります。
常温保存するときの注意点
もし常温保存されるのでしたら、
・塩分を濃い目にする(煮詰めて味を濃くする)
・3~4時間程度おきに全体に火が通るように加熱する
・蓋をした状態で保存する定期的に加熱するのは、菌を死滅させるためで、75℃以上1分間で大体の菌は死滅します。
ノロウイルスの場合は、90℃で90秒の加熱が必要です。
- 味噌汁を常温保存すると菌が繁殖しやすいので注意
- 味噌汁を常温保存するときの注意点
味噌汁の常温保存は、気づかぬうちに菌の繁殖を招いている可能性があるため注意しましょう。冬場は大丈夫と思っていても、暖房の効いた部屋に置いておくと、想像以上に傷みやすいものですよ。
夏場は2日、冬場は4日が目安!味噌汁を冷蔵保存した場合
冷蔵庫での味噌汁の保存期限
味噌汁を、冷蔵庫で保存しようと思ったときに、何日持つかというと…
夏なら2日、冬なら4日が、具体的な、保存期間の目安。
もちろん、味噌汁の中に入れる具材や、作った味噌汁の状態によって、この保存期限の目安は変化しますが…
これくらいの期間なら、我が家では何の問題もなく、味噌汁をおいしく食べられています^^
作りたての味噌汁と比べると、当然、全体的な風味は、落ちてしまいますが…
毎日作る手間と、風味の落ち具合を天秤にかけたら、そのくらいの犠牲(?)は、喜んで受け入れられますからね。笑
味噌汁は冷蔵庫に入れる前に粗熱をとる
ちなみに、冷蔵庫で保存するときは、アツアツの味噌汁を、そのまま冷蔵庫に入れるのではなく…
常温、もしくは常温より少し高めの温度まで冷ましてから、冷蔵庫に入れるようにしましょう。
ただし、味噌汁を冷ますとき、夏場は部屋の中に置いておくだけでも、味噌汁が、どんどん傷んでいくので…
氷水を張った桶の中に、味噌汁の鍋を入れるなどの工夫をして、できるだけ早めに冷やすのがオススメです。
味噌汁はもともと、発酵食品である「みそ」を使用しているため、傷みやすい(=足が早い)食品ですからね^^
- 味噌汁の冷蔵庫での保存期限は、夏は2日・冬は4日
- 冷蔵庫で味噌汁を保存する時、熱々のままではなく粗熱をとってから入れる
- 夏場は室温ではなく氷水に鍋を入れるなどして、なるべく早く冷ますと◎
気温の高い夏場は、室温で味噌汁を覚まそうとしてもなかなか冷めず、どんどん傷んでいってしまいます。せっかくの味噌汁が食べられなくなってはもったいないので、なるべく早く冷ますようにしましょう。
大丈夫!冬場は常温保存でも
冬場は常温保存しても、菌の繁殖は見られず
検査の結果、1月の気温(6.5℃)、5月の気温(16℃)、冷蔵庫で保存した味噌汁には、目立った菌の繁殖は見られませんでした。 注意したいのは、8月の気温(28℃)。そうざい(加熱処理品)の安全に食べられる基準値(一般生菌数…10万以下/g)に照らし合わせてみると、9時間後には基準値を超える結果となりました。
ここで、気をつけていただきたいのが、基準値を超えても味やニオイに異変は感じられないこと。酸味やニオイが気になり始めるのは、さらに数時間後、菌数が1000万/gを超えた頃です。食べられそうだと思って口にすると、腐敗が始まっていることも十分に考えられます。
室温や気温によっては味噌汁が傷む可能性があるため、冷蔵庫での保存がオススメ
今回の検査により、5月(夜間)までは常温で保存しても問題がないという結果になりました。ただし、この結果は室内温度やその日の気温によって異なる可能性があります。
食べても問題がなく、おすすめできるのは冷蔵庫での保存です。あくまでも、味やニオイだけでは判断しないように注意しましょう。
- 1月・5月に味噌汁を常温保存しても、菌の繁殖は見られなかった
- 8月には菌の繁殖が見られたが、味や匂いで判断することはできなかった
- 5月ごろまでは味噌汁の常温保存は可能だが、気温によっては傷むこともある
- 基本的に冷蔵庫で保存するのが一番
味噌汁の中で菌が繁殖していても、臭いや味で気づくことが難しいため注意が必要です。わからないうちに傷んだ味噌汁を食べることになってしまうかもしれないので、季節を問わず味噌汁は冷蔵庫で保存するのが一番安全ですね。
冷凍保存の方法をご紹介!味噌汁が残ったとき
お味噌汁の残り物を冷凍保存する方法をご紹介いたします。
必要な材料
・お味噌汁の残り物
・耐熱のタッパー
冷凍保存に不向きな具材
じゃがいも、ごぼう、こんにゃくなどは、元々の食感が失われてしまいますので冷凍には不向きです。
豆腐も、高野豆腐の食感に変化しますので不向きではありますが、好みがあると思います。
著者の場合は特に気にならないので、豆腐のお味噌汁もそのまま冷凍してしまいます。
葉野菜、特に葉の柔らかいレタスや白菜などは、解凍後にはべちゃっとした感じにはなります。
具体的な冷凍保存方法
STEP1:お味噌汁をタッパーに入れる
冷めたお味噌汁を耐熱のタッパーに入れます。
STEP2:タッパーの蓋をする
お味噌汁がこぼれないよう、タッパーの蓋をしっかり閉めます。
STEP3:冷凍庫に入れる
冷凍庫の平らな場所に置き、冷凍保存します。
解凍方法・賞味可能な保存期間
解凍方法
冷蔵庫で半日ほど自然解凍し、タッパーのままレンジで温めるか、鍋に移してお味噌汁を温めます。
冷凍のままレンジで解凍、またはお鍋で温めることも可能です。
賞味可能な保存期間
お味噌汁は風味が落ちやすいので、冷凍してから約1〜2週間位で消費される方が良いと思います。
●保存期間が長くなりますと、冷凍庫の臭いも移りやすくなります。
- 味噌汁の冷凍保存に必要なもの
- 味噌汁の冷凍保存の手順
- 冷凍した味噌汁の解凍方法
- 冷凍した味噌汁の賞味期限
味噌汁が余ったけれど、すぐに食べることが難しいときもありますよね。そういうときにおすすめなのが、冷凍保存です。とくに一人暮らしの方などは、まとめて作って冷凍しておくと忙しいときも手間なく味噌汁が食べられますよ。
味噌汁の素の作り方☆簡単で便利!保存用におすすめ
保存用お味噌汁の素
材料
・味噌(スーパーで買えるような普通のものでOK)
・顆粒だし(削り節でも可)
・乾燥わかめ
保存用お味噌汁の素の作り方
つくりかた
・1) 大さじ1杯弱のお味噌をラップに乗せます。
・2) 小さじ1杯弱の顆粒だしをその上に乗せます。
・3) 乾燥わかめをその上に乗せます。
・4) それらを包んで丸めて冷蔵庫へ。以上!
●具材は乾燥わかめでなくても、油揚げやネギなど、何でもOKです。いろいろ試してみましょう!
- 保存用味噌汁の素の材料
- 保存用味噌汁の素の作り方
忙しい朝でもおいしい味噌汁が食べたいという方は、保存用味噌汁の素「味噌玉」を作り置きしておいてはいかがでしょうか?食べるときはお湯を注ぐだけでOKなので、手間もほとんどかかりませんよ。