大人も子どもも、カレーは大好き!食べたいときに食べられると嬉しいですよね。
冷凍保存しておけばそれも叶えられるかも。しかし、冷凍カレーは、ジャガイモの扱い次第でおいしくも不味くもなってしまいます。
どんなところに気を付ければよいのでしょうか?
【危険】じゃがいもに付着する菌!カレーの保存には注意しよう
ウェルシュ菌とは?
ウェルシュ菌は、土の中、ヒトや動物の腸内にもいる、ありふれた細菌のひとつです。
カレーに入れるジャガイモやニンジンなどの根菜に付着しています。
また牛や鶏などが保菌しており、それらの肉に含まれている場合もあります。
2日目のカレーが危ない理由
ウェルシュ菌は、加熱されることでほとんど死滅するため、作りたてのカレーでは問題が起こりません。
しかし、加熱によりウェルシュ菌は数を減らしますが、全てが死滅するわけではありません。
ウェルシュ菌は、熱から自身を守るため「芽胞(がほう)」という殻を作り休眠状態となります。
芽胞となったウエルシュ菌は、100度の熱にも耐えられる強度となり、カレーを1時間煮込んでも死滅することはありません。
冷凍、乾燥にも強く、アルコール消毒も効かないそうです。
カレーを鍋のまま常温保存すると、温度が下がってきたところで芽胞型のウェルシュ菌が目を覚まし、もとの状態に戻り増殖を始めます。
ウェルシュ菌は、空気に触れると繁殖をしない嫌気性の細菌ですが、カレー鍋の中では、空気が無く、増殖に適した温度が長時間続くため、その量は数時間で爆発的に増えます。
45度で10分で2倍に増殖するため、8時間で281兆倍(理論値)まで膨れ上がります。
ウェルシュ菌の数が増えても「無味無臭」のため、その変化に気づくことはできません。
ウェルシュ菌で食中毒になる目安は10万個/gとされています。
引用元-2日目のカレーは危ない?鍋のまま常温保存で実は腹痛になっているかも? – grape [グレープ] – 心に響く動画メディア
- ウェルシュ菌はありふれたもの
- 芽胞型のウェルシュ菌が食中毒を引き起こす元凶
ウェルシュ菌は、人間の腸内にも存在する、いわゆる「悪玉菌」です。人体内にもあるとはいえ、増えすぎれば体調を崩します。一度温度を上げれば大丈夫だろうという、加熱信仰のようなものが昔はあったので、同じことを繰り返してしまったのでしょう。
冷凍保存のポイントはじゃがいも!カレーを解凍後も美味しく食べるためのコツ
冷凍に向かない具材とは?
作って直ぐに食べるのであれば、何の具材を入れても構わないのですが、つい多めに作った時の冷凍の仕方について話します。
私の場合、日に3食でもカレーは大丈夫!(^^)!
冷凍にむかない具材として、ブロッコリーやホウレンソウの他にじゃがいもがむかないと言われます。
なぜかというと、ブロッコリーやホウレンソウは解凍した時に型崩れがして水っぽくなるからです。
また、じゃがいもは、水分が出てしまい、解凍して食べる時にスカスカになり、まずいと感じしまいます。
冷凍カレーを美味しく食べるコツ
そのため、解凍してカレーを美味しく食べるためには
・じゃがいもを取り除いて冷凍
・じゃがいもをミキサーでこなごなにしてから入れる
・タッパなどの密閉された容器に、最初具を先に入れ、それをおおいかぶせるようにしてルーをかけて冷凍
(カレーにある油分がじゃがいもから水分でにくくする効果)
そして、急速冷凍すれば、解凍後も美味しく食べることができます。
- 解凍時に水が出る野菜は冷凍に向かない
- ジャガイモ入り冷凍カレーを美味しく食べるコツ
ジャガイモが冷凍に向かないことはよく知られていることだと思います。しかし、解凍時にスカスカボロボロにならなければいいわけで……。私は、ここに紹介されている「具を先に入れ、ルーを覆いかぶせる」方法を取っています。
じゃがいもを「つぶす」のがおすすめ!カレーを冷凍保存するときのポイントは!?
カレーを冷凍する場合のポイント
ジャガイモは冷凍するとポソポソでとてもまずくなってしまいます。
必ず冷凍する前にジャガイモはすべて取り除くか、マッシャーなどで完全につぶしてカレーに混ぜてしまいましょう。
・著者はカレーを作るときは冷凍する予定で作るので最初からジャガイモなしのカレーを作ることが多いです。
ジップロックはお役立ちアイテム
ジップロックに入れて薄くして寝かせて凍らせます。
凍ったら冷凍庫内で立てて保存できるので場所を取りません。
薄いので解凍がすぐ出来ます。
流水やお湯で解凍し、鍋に入れて温めたり、器に入れて電子レンジで温めます。
・カレーを入れたジップロックは再利用できないのでジップロックがもったいないという方にはオススメできません。
著者は2,3度使ったジップロックにカレーを入れてからジップロックを捨てています。
- ジャガイモは冷凍に不向きなので、入れないか潰すかにする
- ジップロックに薄く延ばして入れると冷凍も早いし収納に便利
人参、玉ねぎ、ジャガイモは、カレーの具材としては三種の神器のような存在。ゴロッとした大きなジャガイモが好きな人も多いのかも。冷凍する際は、ジャガイモの特性が邪魔して、作り立てのようにはいかないのは残念です。どうしてもという場合は、別に用意することになりますが。
美味しい解凍方法とは!?冷凍保存したカレーを温めて食べたいとき!
カレーの美味しい解凍方法と食べ方
時間はかかりますが、冷凍庫から冷蔵庫に移し解凍するのがおすすめ。
【鍋で加熱する場合】
解凍後はカレーを鍋などに移し、よくかき混ぜながらグツグツと1分以上煮立てる。
【電子レンジ加熱する場合】
電子レンジで解凍する場合、カレーは油分を含んでおり、溶け出した油分が加熱中に高熱になるため、ある程度温かくなった後は、耐熱容器かなべにうつして加熱してください。
解凍したカレーを美味しく食べるには?
冷凍したカレーは香りが弱くなることがあります。
解凍したカレーを温める際に、ガラムマサラなどのスパイスを加えて香り付けすると美味しくなる。
- 鍋と電子レンジで解凍するときのコツ
- 香りづけにガラムマサラなどのスパイスを加えると良い
冷凍物は、解凍の仕方でずいぶん味が変わってきますから、扱いは注意したいものです。香りが飛んでしまうというのも残念なことの一つ。しかし冷凍カレーは、スパイスのちょい足しでその欠点も克服できそうですね。
上手に保存「じゃがいも冷凍」のコツ!カレーやサラダ使えてお手軽!
下準備
加熱してから凍らせます。
スピーディーなのは電子レンジ。
下画像の量で500w×5分ほど加熱しました。
加熱しすぎると水分が飛んでカリカリになるので、注意!
重ならない様に広げると、ムラなく均等に加熱できますよ。
ジャガイモを水に絡めながら器に少し水を入れておくと焦げ防止に。
厚みを薄くカットすると、火が通りやすく凍らせやすくなります。
冷凍の手順とコツ
1.薄めにカット
2.加熱する(電子レンジなど)
3.冷ましながら、水気をキッチンペーパーで取る
4.適量をラップで小分けにしておく
5.冷凍保存用の密閉出来る袋や容器に入れ、日付けメモを記入
凍らせる前に、水気を取っておくと冷凍後にばらしやすくなります。
また、よく冷ましてから冷凍庫へ入れてください。
ラップで包む時、袋に入れる時は早く凍る様に平らに入れます。
- 材料は薄く切り、電子レンジで時短
- 水気を取り、小分けにしておくと使いやすい
冷凍は、ただ単に容器に入れて冷凍室に入れておけばよいわけではないですよね。解凍時の使い勝手を考えたり、味の劣化を抑える工夫が肝になってきます。製氷皿やフリーザ―バッグはそんなときのお役立ちアイテムです。
賞味期限はどのくらい!?カレーを冷凍保存した場合の目安について!
冷凍庫で保存する方法と期間
冷凍庫でカレーを保存する方法は、最も多くの方がされている保存方法ではないでしょうか。
冷凍保存する方法は、常温保存や冷蔵保存でお話しした通り、しっかりと加熱してから冷水に浸し早く冷まし、密閉容器かフリーザーバックに1食分ずつ小分けにして入れるようにします。
フリーザーバックに入れる場合は、できるだけ空気を抜いて平らにして冷凍します。
解凍する方法は?
冷凍したカレーを解凍する方法として、食べる前日に冷蔵庫に移し冷蔵解凍するのがベストです。
その後、電子レンジで加熱するか鍋に移して加熱すると良いですね。
フリーザーバックの場合は、凍ったまま湯煎して解凍する事も出来るので場所要らずで重宝する方法です。
フリーザ―バッグのメリット
我が家では、一度に3回分のカレーを作りフリーザーバックに入れて冷凍保存しています。
容器等に比べてフリーザーバックですと、保存する際の場所をとりませんし解凍するのに手間がかからないので楽で助かります。
冷凍保存の賞味期限は、味や品質を考慮して1ヵ月ぐらいを目安にすると良いかと思います。
- 素早く冷まし、1食分ずつ小分けに
- 冷蔵解凍+レンジまたは鍋で加熱がベスト
- フリーザ―バッグは、保管、解凍時に便利
- 賞味期限は1か月が目安
冷凍は冷蔵よりも保存期間が長く取れますが、永久に大丈夫というわけではありません。長期間保存すると、残念ながら、霜やけして不味くなってしまいます。フリーザーの中で迷子にならないよう、整理整頓は大切です。